クリニックでのカウンセリングと羊水検査について
※ここから、検査結果と妊娠人口中絶を決意するまでの経緯を記載していきます。センシティブな内容のため、ご自身で判断して読み進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
妊娠17週目。都内に戻り、クリニックで胎児超音波検査を行いました。
まず、検査を行う前にカウンセラーの先生に検査までの経緯と、これまでのエコー写真をお見せしながらお話ししました。
カウンセラーの先生からの言葉
10週目の時のエコー写真を見せるなり、カウンセラーの先生が
「もうこの時からむくんでいるね、
どうしてもっと早く気がつかなかったんだろう。
これはターナー症候群の可能性が高いね。」と言われました。
ターナー症候群とは
ターナー症候群とは、女児が2本のX染色体の片方が部分的または完全に欠失した状態で生まれてくる 性染色体異常のこと。
胎児の首の周りの浮腫み(NT)は、通常~13週後半くらいまでには引くとのことなのですが、今回17週になってもまだ浮腫みが厚く、首の周りには6㎜リンパ液が溜まってしまっていました。さらに、エコーで詳細まで確認すると心臓のところにまでリンパ液が溜まってしまっていました。
染色体異常というと、どうしてもダウン症がその代表例として挙げられるので、それ以外の可能性があるということが予想外でした。
染色体とは何か、先天的な疾患の可能性、妊娠・染色体異常による流産に気がつかずに生理で流れてしまっている事例も多いということなどについて、丁寧にお話ししていただきました。
カウンセリングしていただいたことで、「わからないことによる恐怖」は少しは無くなり、「私たちだけではなくて、多くの方に実は起きていること」ということを知ることができて、少しほっとする自分もいました。
ただ、もっと大きな産婦人科で見てもらっていたら、17週までならずとももっと早い段階で気がつけていたかもしれない‥そう思うと胸が痛みました。
羊水検査について
いずれも詳しい検査を行わないことには、ターナー症候群とも断定できない、ヌーナン症候群かもしれないとのことで、出生前検査・診断を行うことにしました。
羊水検査は15~16週以降に行うことができるそうなので、すぐに翌日の予約をとりました。
費用は約21万円、染色体マイクロアレイ解析という詳細の検査を行う場合は約32万円とのことでした。
ネットで検索すると、”羊水検査は流産の可能性がある”という怖い記事が出てきますが、先生によると羊水検査による流産の確率は約0.06%とのこと。「ネットの古い情報に惑わされないでね」と後押しされて検査を行うことにしました。
羊水検査当日
子宮に細い針を刺し、25ml羊水を吸引しました。
約5分ぐらいでしょうか、痛みはそこまでありませんでしたが、
(何なら羊水検査の後の採血の方が痛かったぐらい)
超音波で赤ちゃんが元気よく動いているのが確認できて、
こんなに元気に動いているのにな…と、胸が痛みました。
びっくりさせちゃってごめんね。
子宮に針を刺している間も、勢いよく足をバタバタとさせて、
まるで検査を邪魔していたずらをしているかのように見えました。
結果は3~4日後に出て、より詳細な結果は1週間後に郵送しますとのこと。
案外早く結果がわかるということに驚きました。そんなに早く心の準備ができないんだけどなあ…。
帰りに旦那と食べたラーメンは味がしなくて、食べた気持ちにならなくて、空虚でした。
検査後はそのまま在宅勤務で仕事をしました。
「え、子宮に穴開けた後に仕事できるの?」と最初驚きましたが、先生からもそのまま仕事する人もいるぐらいの痛みですぐに終わりますよ、と事前に言われており、忙しい方が考えなくてすむので、あえて仕事を入れました。
まるで自分に起きていることではないかのように続く、目まぐるしい日々。ただ結果を待つだけの自分の無力さが、より悲しい気持ちにさせました。