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嚢胞性ヒグローマ(cystic hygroma)と診断されて

はじめまして、
私は都内に旦那と2人で住んでいる27歳の会社員です。
一昨年入籍、昨年の秋に結婚式を挙げ、3月末に妊娠が発覚しました。

順調に進んだように見えた、私の人生

結婚から妊娠発覚まで、幸いにも順調に進んでいきました。
妊活をスタートしてから初めての春、
桜が満開を迎えた暖かな日に、産婦人科で「妊娠」を伝えられました。
帰り道の足取りは軽く、自分もママになれたのかと、
ココロもあたたくなったのを今でも鮮明に覚えています。

そこから妊婦健診の2回目まで順調に進み、
毎回「特に問題ありません」とすぐに健診も終わっていました。
幸いにも、つわりの症状はあまり無く、
普段と変わらない生活を送ることができていました。

3回目の妊婦健診、止まる主治医の手

2023年6月、妊娠16週 3回目の妊婦健診。
私の実家は東京都ではないので、里帰り出産を希望していました。
いつもは家から近くの都内の産婦人科に通っていいましたが、
3回目の妊婦健診は、実家の近くの分娩予定の病院で検査しました。

地元の病院は最近できた新しい病院で、
いつも通り「特に異常ありません。順調に成長していますね。」
そんな言葉を想像していましたが、なかなかエコーの確認が終わりません。

エコーが映し出された画面を真剣に見つめる先生、
しばらくして、「う~ん‥‥」という先生の暗い声が聞こえました。

期待していなかった先生からの言葉

「落ち着いて聞いてくださいね。
 首のあたりが浮腫んでいるのがわかりますか?」
エコーの映像を見ると、確かに首の周りにいくつかの丸い枠のようなものがありました。
そのまま無言で何度も角度を変え、エコーの写真を何枚も撮影しました。
印刷されたエコー写真の裏に、
”cystic hygroma”と太いマジックで手渡されました。

「赤ちゃんが、浮腫んでいるんです。普通16週になればもっと浮腫みが減っているのが通常なんですが…染色体異常の可能性が極めて高いです。とにかく、週明けすぐにでも都内の病院で再検査してください。」

…嚢胞性ヒグローマ(cystic hygroma)、
染色体異常の可能性が高い、
NICUなどの設備が整った大学病院で出産が必要かもしれない、
先生から言われた言葉で頭が真っ白になり、
驚きのあまり涙も出てきませんでした。

とにかく、週数も経っているのですぐに週明け、
月曜日仕事を休んで都内のクリニックで検査することになりました。
その日はショックで家族に状況を伝えるのがやっとでしたが、
逆に実家で家族に会える時に診断されたのが奇跡的でした。

もし、実家ではなく、都内で1人だったらこの事実を抱えきれなかった‥‥
もし、いつもの産婦人科に通っていたら浮腫みに気がついてもらえなかった‥‥
お腹の赤ちゃんが運命を引き合わせてくれたのかもしれません。

この日から、怒涛の1か月が始まりました。


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