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那月
2014年12月3日 10:35
外に出ると、雪が舞っていた。 空は青空で、太陽の光が雪を光の粒のように輝かせていて、急がなくてはいけないのも忘れて、私はその光景を何度も瞬きをしながら、眺めていた。 それこそ、写真を撮るように、シャッターを切るように、目に焼き付けたかったのだ。 暫くして我に返った私は歩き出す。けして足跡を残さない雪と一緒に。「そういえば……初雪をゲットできたら願い事が叶うと行ったのは誰なんだろう」