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ホテルのエレベーター、大混雑

 先日お仕事で福山に宿泊しました。ホテルにチェックインしたら、12階の部屋でした。夕ご飯を近くで食べようと思い、荷物を部屋に置き、楽な格好に着替えて部屋を出ました。

 エレベーターのボタンを押して待っていますが、なかなかやってきません。ホテルの宿泊客が多いせいでしょうか。お腹をすかせていたので、若干イライラしてしまいました。なんと心の狭い人間なのでしょうか。ようやくきたエレベーターですが、すでに5人ほどのっています。肩幅を縮めながら同乗させていただきました。

 12階から11階につき、とまりました。人がのってきました。さらに肩幅を縮めました。エレベーターが動き出したと思ったら、10階でとまりました。また人が2人のってきました。精神的に息苦しさを感じるほど密な状態です。次に9階でとまりました。人がのってきました。4人も乗ってきました。限界です。私のATフィールド(心の壁)は完全に破壊されてしまいました。次は8階でとまりました。8階のおじさんは「先に行ってください」と言ってのってきませんでした。私が乗り込む側でもそう言うと思います。

 満ち満ちエレベーターは7階でもとまりました。人はいませんでした。続いて6階でもとまりました。6階おじさんはのりこんできましたが、無慈悲にもエレベーターが警告音を作動し、もうのれないことを告げました。次に5階4階にもとまりました。もうどの階でもとまります。そのたびに他の人たちからもまたかよという愚痴がきこえてきます。ていうか、もう定員オーバーなら目的の階までドア開けるなと思いました。3階でもとまりました。

 残すはあと2階と1階です。ここまでくると、逆に全ての階にとまってほしくなりました。さあ、とまるのか、とまらないのか、どっちなんだい。2階はあっさり通過しました。他の人たちからもえーっという悲しみの声があがりました。見ず知らずの私たちはあのとき確かに心を通わせることができました。

 ホテルのエレベーターの台数もっと増やしてほしいですね。