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田中愛子に惹かれずにはいられない青春こじらせ人間
『おやすみプンプン』という漫画があります。たしか大学生のころにTSUTAYAでレンタルして読んだはずです。読後の日常生活への侵入率が非常に高い作品で、作中のセリフやキャラクター、様々なシーンをいつのまにか反芻してしまいます。このような作品は、合法的ドラッグ作品といいます。
作中のヒロインが田中愛子です。主人公のプンプンが小学生の頃転校してきます。母親が宗教布教活動を行なっており、そのことを本人は知られたくありません。しかし、母親と離れるわけにもいかず、ずっと自分のやりたいことが抑圧されたまま20歳になります。最終的に、母親のもとを離れる決心をしてそのことを伝えようとすると、母親に包丁で刺されて…といった人生を歩みます。
そんなヒロインの発するセリフは、なぜでしょう、記憶のどこかにこびりついてしまうのです。小学生の頃、「プンプンがもし、またあたしを裏切ったら…今度は殺すから。」中学生の頃、「…でも、あたしはそんなの嫌だ。余計なものは全部捨てて ただ、あたしだけを見ててほしい。」20歳で再会した頃、「約束したよね。あたしを裏切ったら今度は殺すって。」
文言だけ見ると、怖すぎですね。それでも、田中愛子になぜか惹かれるのです。青春をこじらせた私だからでしょうか。それとも、私のような人は、いっぱいいるのでしょうか。『おやすみプンプン』を読み返してそんなことを考えておりました。
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