その土地にしかない美味しいものの危険性
旅先で美味しいものを食することは、旅の楽しみの一つです。その土地ならではにありつくことができます。私もどこか見知らぬ土地に向かう時は、主目的だけでなく、何を食べようかしら、どこのサウナに行こうかしらと考えます。また、かつての旅行を思い返すと、素敵な思い出の一つに刻まれているわけです。そこでしか味わえないという限定性も美味しさを引き立てるのかもしれません。次の旅を計画するときもきっと美味しいものを求めるでしょう。
ところが、旅先の美味しい食べ物をまた食べたいと思ってしまったら危険です。その土地に行かなければ、思い出の美味しいものを食べることができないからです。しかもはるか遠い土地だとしたら、食べたい食べたいという衝動だけが募って辛い思いをしてしまいます。私は現在、広島のお好み焼きが食べたくてたまらない気持ちです。
この辛さを味わいたくないなら、旅先でも自分の家の近所にもある全国チェーン展開しているお店に行くべきですが、それは私には味気なく感じてしまうのです。いい解決策はないのでしょうか。