写真:左から、力道山、シャープ兄弟、当日の新橋駅前
ひさしぶりの「ひっちょうせんぼん日乗」では、70年近く昔の1954年2月に思いを馳せます。それは日本初のプロレスの本格的な国際試合が東京・蔵前国技館で開催された日のことです。
この日、相撲からプロレスに転向した力道山(1924~1963年)が、柔道出身の木村政彦(1917~1993年)と組んで、カナダ出身でアメリカから来日したシャープ兄弟とのNWA世界タッグマッチ戦を戦ったのです。それを日本テレビとNHKが同時中継し、新橋駅西口広場の街頭テレビには2万人の群集が押し寄せたのでした。
無論ぼくは東京になど行っていません。京都の「ひっちょうせんぼん」で、それをテレビ観戦したのです。その顛末をエッセー風の文章で紹介したいと思います。
このとき初来日したシャープ兄弟は力道山らと5回対戦し、王座を保持したまま帰国しました。
なお、力道山は、大相撲の力士出身で身長176cm、体重116kg。外国人レスラーを空手チョップで倒す姿に人気が集まったものです。
彼の素行には、いろんな問題があったようですが、日本のプロレス界の礎を築いた功労者として「日本プロレス界の父」と呼ばれてきました。