〈実話怪談🎆〉家中探索していた幽霊

こんにちは👋😃椿あんこです。
夏になってきましたので、私が体験した、
数少ない怪談ばなしをひとつ。

⛩️階段を上る音を聞く

私のnoteを１月から読んでくださっている方はご存知だと思いますが、
私は幽霊が視えない、喋れない、
そのかわりに、たまに(10年に1度ぐらい)、
階段を上る足音を聞くことがあります。

しかしそれはどれも、「うわ！これお化けの足音だ！」と思いながら聞いたことはなく、
後からわかって、ゾッとなるのです。
今日も、そんな話です。

⛩️父トシオ、飲みに行く

母マミコがなくなったのは、2018年1月です。
(それからは、父トシオと二人で暮らしています。)
半年後の７月の、金曜日のある夜、
父トシオは会社の定例会が終わったあとに、
会議に出席した同僚たちと月一回の飲みに
繰り出していました。
まだコロナ禍前、そんな飲み会が当たり前のようにあった時代です。

トシオは飲み会にいくと、だいたい午前２時頃に帰宅します。
玄関から廊下を通り、一度リビングに行き、
トイレに入り、2階の寝室に行くのが
いつものパターンです。

大きな家でもないですし、
私は自分の部屋からでも、その音が聴こえます。

⛩️父、帰る。

その日も、父は夜中の２時頃に帰宅しました。

私は爆睡中でしたら気づかないのですが、
マミコがなくなってちょうど百箇日が過ぎたあたり、
まだ、独りで家にいることに慣れてはいませんでした。
ですので、寝返りをうちながら、
早くトシオ帰って来ないかなあと思っていたのです。

ガチャッ❗

鍵を鍵穴に差し込む音がしたあと、
玄関のドアが開きました。

私「あ！トシオ帰ってきた❗」

私は時計を見ました。

⛩️リビングに行くトシオ

ドタドタドタドタ、ガチャ。

そのあと、トシオはドタドタと廊下を歩き、
リビングのドアを開けたようです。

特に用事もなかったようで、すぐにリビングからまた出てきました。

ガチャ。

トシオはリビングのドアを閉めました。

カチャ。。

次は廊下にあるトイレのドアを開ける音がしました。
いつものことです。
しかし、トイレを流す音はなく、
トイレのドアはまたすぐ閉まりました。
ちょっとトイレを覗いてみた、みたいなイメージです。

私「トシオ、何トイレの中を確認してるんだろう？😁」

たいてい、酔っぱらいのすることは良くわからないものです(笑)。

⛩️次に、階段を上るトシオ

トイレをちょっと覗いたトシオは、
やっと階段を上り始めました。
やっと寝る気になったか。
てか、明日も仕事だべ。早く寝てもらおう。

酔って階段を上がる途中で、階段から落ちた方がいますので、
私はトシオが階段を無事に上がり、自室に着いた音を確認して、
安心して眠りにつきました。

トシオがルームウェアに着替える音はしていませんでしたが、
まあ、疲れて洋服のまま寝てしまったのかもしれません。
仕方ない。目をつぶろうか😁。

⛩️朝食の支度のために起きた私

朝５時半。

トシオの朝食を準備するために、私は起き上がりました。
昨夜２時まで眠れていなかったので、ちと眠いです。
私は部屋から出て、朝日差し込む階段を降りて行きました。

私「ふぁあ～眠いぜ😵」

すると、不思議なことに気づきました。

⛩️リビングの電気がつけっぱなし

一階に降りていくと、リビングの電気がつけっぱなしなのです。
トシオは、いつも飲み会から帰るとリビングの電気を消してから、
階段を上って来ます。

リビングの電気、何で消さなかったんだろうか。。。

するとそこで、私のスマホにメールが届きました。

父トシオ「おはようございます！先ほど飲み屋を出て、
朝食を食べ、無事に会社に着きましたのでご安心を😁❗」

え！なんで会社に着いているの？

2階にいるんじゃないの😲？

⛩️家にいなかったトシオ

急いでリビングを出て、玄関にいくと、
確かに父トシオの靴はありませんでした。

次に私は階段を駆け上がり、父トシオの部屋にいきました。
確かに帰ってきた形跡はありません。

私「…………確かに、いない」

オールナイトしてもいい、
その連絡が朝になってもまあ許す。
飲み屋から会社に直行してもいい。
しかし、

昨夜のあの、帰ってきましたよ感満載の足音は、
何だったんだ⁉️

私はそこで初めて恐怖が襲ってきましたが、
もうすっかり朝です。
テレビをつければ朝の情報番組が爽やかに流れてますし、
外には車やバイクも通っていて、いたって普通の朝です。

数分経ったら恐怖は消えていました。

⛩️トシオとは違う足音

改めて考えてみますと、
夜中の２時に玄関から入って来て家中を歩き回っていた足音は、
いつものトシオとは少し違っていました。

まず、トイレをちょっと覗いてみて、入るのをやめるということは
トシオはしないからです。

更には、トシオの部屋の中で、
洋服をルームウェアに着替える音もしなかったのです。

私は夜中にトシオが帰ってきたときは、
私の部屋から「いま帰ってきたの？お帰り～」と声をかけたりしますが、
この日はかけませんでした。

もしあの日、声をかけていたら、
どうなっていたのでしょうね。

一同「声かけたのに返事がないから、怖くなって眠るどころじゃなかっただろうな😁」

椿あんこでした！
今日も、お読みいただきありがとうございました💕