![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104887331/rectangle_large_type_2_98bac39f18d0416e0345a6b2d263c5f2.jpeg?width=1200)
44歳子なし女性医師「閉経間近」も悔いなし
今回は、
今まで子を産むということを全く希望せず、現時点で全く罪悪感も後悔もないという、私の体たらくw
アメブロで好評でした記事をベースに、さらなる「毒」をプラスし、
国内医師の9割に当たる29万人が登録する医療従事者向けのメディカルプラットフォーム「m3.com」メンバーズメディア編集部さんという「プロ中のプロ」による考察・校正が加わり、
さらにパワーアップした形でお届けいたします。
実は同じように感じつつもモヤモヤしている「隠れ女子」の皆様を勢いづける!?きっかけになればと思います。
※「m3.com」メンバーズメディアさんにて、2019年5月より、2本の連載を持たせていただいている中で掲載した記事になります。
本来医者しか見られない、
「門外不出」であるこの連載、
そっくりそのままこのブログにペースト
させていただきます!
(あ、ちなみに、もともとm3.comメンバースメディアさんとの契約、ブログに「まるっと」転載OKなんですよー!)
いよいよ「閉経間近」らしい(笑)
44歳のワタクシ、まあしかし自分をみて40代だと思う人はそうおらんですし、
精神年齢に至ってはトップ画像(かわいいでしょ〜♪♪ あれ上回る可愛さの子どもいるならみせてみろ)から全く成長しとらんのですが、
「アチラ」の年齢は誤魔化せず。
「先生、そろそろピル卒業しなきゃダメですよ」
産婦人科の後輩女子に言われてハッとしました。
子どもを作る予定もないし、毎月(私、周期が長いので正確には40日に1回)の生理、
その前後に体調が変わったり、集中力にムラがでたり、とにかく鬱陶しかったので、32歳からピルを内服、
そこからフリーランスになって旅する生活が始まったわけですが、
PMSにも生理の煩わしさにも一切無縁の生活を長らく過ごしてきていたのです。
というわけでワタクシ、昨年11月の下旬に、後輩が勤めるクリニックを受診し、ピルやめて、ミレーナ(IUDってやつですか?)入れました。
飲み忘れ常習犯でしたピルから、卒業でございます。
未産婦、痛かったですわ(笑)。
しかしもちろん、そこは逃さず記事として昇華させていただきましたので、よろしければこちらの記事にてどうぞ。
![](https://assets.st-note.com/img/1682121518427-qj8tHXdypH.jpg?width=1200)
この年齢でミレーナを最長で5年間挿入、ということは途中で抜いたり抜けたりしなければこのまま49歳。
なにもあえて、途中で抜くこと前提でわざわざ体内に異物を挿入したりはしないわけですので、つまりは「そういうこと」。
今世ではもう、妊娠・出産はしないと決めたも同然ということです。
その辺り、躊躇なくやっちまった自分に自分でもビックリでございました。
だって今から産まれたところで、「成人する時って私何歳になってるんですか」状態。考えるだけでも怖い。
そういう決断はムダに早いワタクシなのです笑
ネットで見かけた「衝撃」フレーズ
とある昼下がり、例によってパソコン・スマホから離れられずにおりましたところ、
「子を持って後悔するより、子を持たずに後悔するほうがましです」
すごいフレーズを見つけてしまいました。
アメリカでは「独身子なし」の女性が裕福になっているんですと!
そんな悠々自適に暮らす独身女性の発言として、このフレーズが紹介されていました。
「独身子なし女子」の方が長寿だ、という、これまたブラックな記事はちらほら見かけたことがありましたが、
こんな衝撃的な言葉がネットに踊る日がくるとは。
でもこれ、日本だって密かにそう思っている人、いそうですね。
自分はまだそこまでの考えには及ばず、そう断言したり、発信したりするのは、閉経して、つまりもう産むという選択肢を失う形になって、それでもそう思えるか、そこを見極めてから、と思っています。
それにしても、「自分の遺伝子を残す」って、本来、女性にも備わった「本能」なはずなのですが、いつから、「それを否定した方がぬくぬく生きていける場合もある」などという世の中になってしまったものでしょうかね。
「産みたい瞬間」なかったの??
未だ結婚しないと出産に至りにくいこの日本国でございますけれども、実はある程度社会的地位や収入がある女性であれば、パートナーがいなくても出産はできるのですよね笑
表にこそ出ないですけど、女性を「子を産む道具」としてしか見ない人が少なからずいる一方で、男性をまるで「種馬」のように扱う女性、私の周囲には少なからず存在します。
「この人の遺伝子が欲しい!」という相手が既婚者であったり、パートナー探しはかったるい、あるいは、パートナーの面倒は見たくないけど、種子どもだけ欲しい、という考えのもと、シングルで出産し、父親となる男性には一切コンタクトを取らず、認知も不要と、金銭的な援助を一切受けずに育てるんです。
(注:こちら、提出原稿は「種だけ欲しい」でしたが、m3.com掲載Verでは「子供だけ欲しい」に校正されております爆爆)
産んだら自分の母親に「乳母」になってもらう、
つまり一切のお世話を頼んで自分は仕事に邁進してお金を調達、とかね笑。
夫より母親と子育てした方がよほど使える、という論理ですね。
これなにも、世の男性で妻に出産・一切の育児家事を任せて自分は仕事のみという、「完全ATM化」している父親なぞ、ざらにいるわけでして、それが若干別のものに置き換わっただけと考えればなんら不思議な事象でもございません。
別にその女性や子どもの人生に関して、責任を取ってくれるわけでもなしに、第三者がつべこべ言うんじゃねえよ、くらいなものでしょう。
聞くところによると、こうした「特殊な家庭環境」の子たちが集まる学区もあるようですよ。
しかも貧困地域でなく、富裕層が多い地域だそうで!
なんにせよ、今や、先立つものさえあれば、型にはまった順番を守らなくとも、出産・子育てする手立てはいくらでもあるものなのです。
にもかかわらず、ですよ、パートナーを探す努力をほとんど怠ってるのは置いといて、型にとらわれない出産すらする気なかったのかよ、ということですよね。
結論から言いますと、それすらなかったんですよね。
そんなところにお金使うより、好きなもの食べて、好きなところに旅行することが優先になっちゃって。
それこそ、よっぽど素敵な種馬男性(ここも最初「種馬」と書いてたら怒られちゃいました笑)でも現れれば、そいつの遺伝子を残したいと、子どもを産みたくもなるのかしら、とか、ちらりと思ったこともあるのですが、そんな都合のいいものにご縁はなかったですし、だからといってそれを苦に思うこともなく。
そんな最近の話じゃなくて、もっと若い時は?
「お前、事実婚のパートナーがいたこともあっただろ?」と、ツッコむ人は皆無でしょうけど、書いておきます。
人を驚かせたければ
「今、夫がいます」(当時)
「バツイチです」(現在)
というカミングアウト文句が伝家の宝刀状態な、この私ですよ。
実は、私、事実婚で戸籍が一切傷ついてないバツイチなんでした笑
事実婚状態にあったのは26歳から32歳までの間ですけどね。それ、もろに研修医修了後から専門医取得までの年齢やんけ。
医師やってて、そんな年齢で「子を産みたい」ってなりますか? なるんでしょうかね。自分はならなかったんですよね。
あの頃は子を持たない選択を積極的にした、というより、子を持とうという行動を一切しなかった。
夫がいた期間(専門医取得前)っていうのは、専門医を取る前は子どもを作らないつもりでいため、事実婚という形をとりながら堂々と避妊しておりましたし、
専門医取得後に離婚したあとは、生理やPMS(月経前症候群)が鬱陶しいのでピルを飲み始めてこれといったパートナーもおらず経過している、かつそれを気に病むこともなく、今に至る。
救いようもないですな笑
「周りからのプレッシャー」なかったの??
よく聞きますよね、親から、親戚から、第三者から「結婚はいつ?」「子どもは?」というプレッシャー的な言葉を言われると。あれ、私、ほとんど経験ないんですよ。
てか、どうして誰も、私にそのようなこと言ってくださらないのですかね。
言われたらコテンパンにしてやろうと、虎視眈々と返事を準備して楽しみにしてるんですがね。
こんななので、恐れおののいてか、私に男性を紹介しようなんて友人も皆無でしたし、いつ何時でも、結婚もしてない・しない、子どもも全くいない・作らない前提でしか話されたことはございません。
結婚や子どもについて、質問すらされません。
もっとも元夫と事実婚にあった時ですら、「結婚してるの?」と聞かれるのではなく「結婚してたの!?」というテンションでしたからね。
勤務先のクリニック看護師さんに言わせると、
私は「やれ結婚やら出産やらという『俗世間』とは別次元のところで生きていそう」なのだそうです。
なので私に対して恋愛・結婚・出産といった話題を出すという考えにすら至らないのだそうです。
20代の頃から、そういう、何か変なオーラを出し続けてるのだか知りませんが、どうやらそんな感じのようです。
唯一、再婚した方がいいのではないか、娘一人くらい産んでおきなさいだのと、私に講釈を垂れてきてたのは、実の母親くらいですね。だったら見合い話の一つや二つ、もってこい笑
が、そんな母も最近父が亡くなり、未亡人になってから、私と同様、「シングルで人生を謳歌している系」の友人が増えたらしく、私が40代を超えたこともあり、何も言わなくなりました。
「人から見て幸せそうか、不幸そうか」正直どうでもいいです(笑)
ここまで書いて、こんなものが人様の参考になりうるのか、さっぱりわからなくなってまいりましたけれども笑
確実にいるのが、こうしたことを書くと
「なんか、あまり幸せじゃなさそう」
「なんか無理してそう」
ってコメントしてくる人。
何をどうするとそう見えるのか、それこそ永遠の謎なのですけれども笑 それ、あなたの個人的な感想…、っていうか願望ですよね。
本当に幸せじゃないのは、幸せアピールをしてる人だったりするんですがね。
まあ、自分が幸せに見えようが、見えまいが、無理してそうだろうが、なかろうが、それはそちらさんの問題であって、私の問題ではございません笑
おのおのがた、好きに思っていればよろしいのではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1683376190455-vJymgaUgmJ.jpg?width=1200)
もうここまできたら、
「子を持って後悔するより、子を持たずに後悔するほうがましです」
の境地に達するしかないのでは、と思う今日この頃。
まだ閉経してない今の自分がそんなかっこいいこと、言い切れるか、わからないのですが、
今のところ、出産しなかったことに1ミリの後悔もないわけですので、それはそれとして、残りの人生、目一杯楽しむしか、ないですからね。
10年後、そう言い切れる域を目指して頑張ろうかしら(笑)
<関連記事>
【旅する女医の「生理」事情】 44歳未産婦のミレーナ挿入体験記
いいなと思ったら応援しよう!
![えりお@フリーランス女医](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103388546/profile_4d4f02c7ccc0c5bc08616cc791bfd101.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)