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「バズる」ってどういうこと? どんなメリットがあるの??

バズる=喜ばしいことなのかと思いきや、SNSをやっていながら「本当は目立ちたくない」「バズるのが怖い」と思われている方も相当数いらっしゃるようです。が、残念ながら、それは戦争に出ていながら「怪我したくない」「無傷のまま帰りたい」と言っているようなもの。

多くの方はご自身のことや考えていること、あるいはご自身のビジネスを知ってもらいたくてホームページやSNSを運営されているはずであり、バズることまで恐れるのはもったいなさすぎるというものです。


以前、夏の高校野球 優勝した慶應高校から学ぶ「アンチ」「炎上」にて、「炎上」「アンチ」について、夏の甲子園大会で優勝した慶應高校の例をあげ、考察してみました。
今回はその逆「バズり」について、書かせていただきます。


というのも私、
ブロガー起業をしてみてからというもの、ブログ、メディア連載に加え、Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、さらにはTikTokまで、最近はnoteというものにも手を出すなど、中途半端にひとしきりやってみた結果、決して多くはないですが「バズる」という経験もちらほら、出てきました。


どんな形であれ、SNSをするのであれば、変に怖がる前に、そもそも発信するということはどういうことなのか、そして「バズる」ということがどういうことなのか、そこをきちんと知っておかねばなりません。
今回はその辺りを書いていきたいと思います。



「炎上」はなんとなくわかるけど「バズる」って何??

一般に医師は「目立つのが怖い」傾向にあるようです。が、通常、SNSを本格的にビジネスにしていこうという方はほとんどの方が「バズりたい」と思って運用しているかと思います。

「バズる」とは、一つの話題にハチが群がるかのように、多くの人が集まっていることを示すワードで、ブログやYouTubeでしたら、アクセス数や再生数が急にアップしたり、X(旧Twitter)ですと「いいね」やリポスト(=リツイート)が急に増えたりといった現象のことですね。

夏の高校野球 優勝した慶應高校から学ぶ「アンチ」「炎上」では、「2・6・2の法則」というものについてお話ししました。
普通に過ごしていても世の中は「自分に好意的な人2割・どちらでもない人6割・自分に好意的ではない人2割」で構成されるもの。
つまりどんな組織でどう行動しても、2割の人からは嫌われる可能性があるということです。​​

発信者にとって、「アンチコメントがちょっと増えた」くらいのことは必ずしも問題視すべきではなく、それ以上に憂慮すべきは、多くの人にその存在が知られず、スルーされてしまうこと、自分の記事や発信した内容に「無関心」でいられることであり、一番避けなければいけない事態です。つまり「どちらでもない6割」をいかに減らせるかにかかっています。

そうした中でも、良い意味で注目される、もしくは賛否両論、つまり「どちらでもない6割」が半々ずつ、好意的な意見と批判的な意見に分かれたときに「バズる」確率が高まります。

みなさまが怖がる「炎上」、これは自分を嫌悪する方や批判が9割以上となってしまう場合だとお伝えしました。
こちら、「えりお調べ」では、「これって炎上?」という状態にあったとしても、実際に発信者が犯罪レベルのことでもしない限り、その多くは発信者が批判ばかりに目がいって、自分に肯定的な人の発言が目に入っていない、あるいは、アンチが優勢でファンがコメントしづらい、などの状況である場合がほとんどです。

このような場合でも、必ずしも本人が社会に倫理的に反しているとは限らず、発信した本人に社会的なダメージのない炎上については、うまいこと扱えば後々プラスになってくることもあります。こうしたものが「炎上商法」と呼ばれるものです。

いずれにせよ、発信やSNSでビジネスをしていこうと考えている方は、なんらかのきっかけで注目が爆上がりし、その流れがうまくその後に繋がれば…ということを期待されている方が大多数なわけです。が、医師や弁護士など「権威」をお持ちの発信者は、そんなことを望んでいないはずなのにバズってしまうことがあります。

たかだか「あー疲れた」とつぶやくのでも、医師など権威のある専門職の方がつぶやくのと、一般の方がつぶやくのとでは、権威のある方が注目されてしまう傾向にあります。
医師であることを公表して発信するだけで、バズる可能性は高まってしまうのです。

この辺りを踏まえて、バズるとはどういうことなのか、バズった後どういう影響があるのか、きちんと知ったうえで発信されるのが得策だと思うわけです。


「バズる」こと以上に「バズる過程」と「その後の分析」が大事!

結論から申し上げると、私はブログとYouTubeが「バズった」経験はありますが、残念ながら、いずれもその後の長期的な結果には、結びつきませんでした。結構激しいことも書いてますが、炎上は、未だありません。

周囲にもX(旧Twitter)でバズった方がいましたが、その方も同様に「ほとぼりが冷めたら通常稼働」に戻っていらっしゃいます。売れたまま持続するというのは、それほどに難しいものなのだと思います。

それ以上に、なぜバズったかを分析し、バズった後にいかなる行動をとるか、バズった経験を生かすか殺すか、そちらのほうがはるかに大事です。

自分のブログが最初に「バズった」のは2020年のお正月、映画『マスカレード・ホテル』が初めて地上波で放映された日です。実は私、この時に飛鳥IIの年末年始『ニューイヤー グアム・サイパン クルーズ』(10泊11日)乗船の真っ只中でございまして、スマホの電波が全く届かない状況にありました。

クルーズ終盤に近づくにつれ、電波が少しずつ入るようになり、前日のブログのアクセス解析をたまたま見ることができて、「なんじゃこりゃ!? アメブロ、壊れたのか??」ってなものでした。

その後、少し心を落ち着かせて、アクセス解析などを見た結果、かねてから「マスカレードホテル ロケ地」などでGoogle検索上位にあった私のブログ記事が、ものすごく検索されたことがわかり、

友人にこの日、「マスカレード・ホテルがらみで何かあったのか?」とLINEで聞いてみたところ、「地上波で放送されたんだよ!」とのことでした。

その後2~3日、一時的にアクセスは上がりましたが、次第にほとぼりも冷めて「通常稼働」となりました。


Googleさんにおかれましては、その数年後、割と最近の話ですが、GoogleのアプリやChromeで「おすすめ記事」や「Google Discover」に記事が掲載されて、アクセス数が短時間に急増する​​「Google砲」でも2記事ほど、お世話になりました。

ピーク時は100超えてましたが、なぜだかうまいことスクショできてませんでした泣

が、いずれも一時的なアクセス増加のみで終わっています。

私のブログはアメブロでありながら、SEO対策を考えてはおりますので、今でもGoogle検索から相当数のアクセスがあるにはあります。が、Google検索でブログに来られる方というのは、私に興味があるのではなく、情報に興味がある方であることがほとんどです。

欲しい情報が手に入ってしまったら、ブログから離れてしまう方がほとんどで、私のファンになる方はいても1000人に1人くらいの割合だと思います。それでもゼロよりはましなわけですので、SEO対策をしてはいるわけですが、今回バズったのも情報がバズったわけであり、私の存在そのものがバズったわけではありません。

わかりきった話ですので、これで浮かれることなく、淡々とブログの更新を続けるのみ、としました。

私のおすすめ布マスクが「Amebaトピックス」=「アメトピ」に採用され、バズったときもありました。「アメトピ」とは、Amebaスタッフがさまざまな記事の中から選んだ新着記事が、アメブロのTOPページなどに掲載される仕組みです。この時も一時的なものだろうな、と読んでいました。

なぜなら私のブログは旅行がテーマであり、マスクなどの日用品をテーマとしているわけではありません。たまたま、旅先でこのマスクが良かった、という記事が取り上げられたところで、長期的なファンが増えるきっかけにはならない、と踏んだからです。


「バズる」ことを狙ってもかすりもせず、全く予期していないものがバズることも

TVドラマとか、株取引とかもそうなのかな、と思うのですが、いくらその道のプロが「これはウケる!」と発信しても、当たりもかすりもせず、まさかこれが来たか!というのは日常茶飯事なのではないか、と痛感したのが、まさかのYouTubeでのバズり経験です。

2021年の秋、自分が全くマークしていなかった台湾の衛兵交代式でのハプニングが突然、注目されだしました。

元々YouTubeは、ブログに貼り付ける短い動画や、スマホに保存しきれない動画のバックアップ目的で運営しているのみで、それは今も昔も変わりません。

この動画もたまたま、そのような理由で、とりあえず、とYouTubeにアップした、いわば「姥捨山」に置いてきた「捨て動画」で、しかもアップしてから1年経っていたものでしたので、ビックリしてしまいました。結果、25万回も再生され、50人ほどしかいなかったチャンネル登録者数が300人を超えていました。

活字離れの時代にあえて「文字での表現」を選ぶわけでも書きましたとおり、今後もYouTubeをメインに発信する予定は、ございません。

が、こうしたホームビデオ的なハプニングでも、捉えた瞬間によっては注目を集めうること、1000回再生に1回のペースでチャンネル登録者は増えること、いったんチャンネル登録者数が増えたらそうは減らないことをここから学ぶことができました。

この出来事があってから、今でも、ブログに貼る動画はアメブロに直接アップロードするのではなく、YouTubeにアップロードしてから、そちらをブログに埋め込む、という形をとっております。
結果、エムスリーさんの連載記事にもこうして埋め込むことができていますので、大変有用な手段の一つだと思っております。

それから2年近くたちましたが、チャンネル登録者数は500人を超えており、このままゆっくりながら、1000人を超え、ここから僅かでも収益を出せるようになる可能性はゼロではない、と思いますので。


結局はコツコツ続けるしかない

一度や二度バズったところで、そこまで注目される人間には、なれません。

これを当てよう!と思って高い確率で当てられる方もいらっしゃるにはいらっしゃるのかもしれませんが、そんなものは氷山の一角なのではないか、少なくとも今はそういう認識でおります。

有名な画家や音楽家さんだって、何百枚、何千曲と書いた中で、後世に残るのは一握り。それを考えれば、自分はまだまだです。

SNSを本格的に稼働させたい方、仮にいい結果が出てもそこにあぐらをかかないこと、失敗を恐れず常に攻めの姿勢でいること。ほんのたしなみでSNSをやられている方、これを機に医師の発言というのはどうしたって注目されてしまう存在であるのだ、ということをご自覚いただき、それでも戦場に残るのか、やはりやめるのか、考えることです。

そして、いかなる理由でも、戦場に残り、まだ自分は伝えたいことがある、と思うのであれば、とにかく発信そのものを継続すること。結局それこそが大事なことなのだと思います。


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