ライバルはLCC!? ビジネスクラスでご機嫌!な韓国船旅
今回から2回にわたり、一部、いや大多数!?の先生にお馴染みであろう、チョー・ヨンピルさんの歌謡曲「釜山港へ帰れ」にちなみ、福岡は博多港から釜山港への船旅をテーマにお送りします。
といっても、乗るのは飛鳥IIではなく、2022年11月に就航したばかりの客船「クイーンビートル」。ライバルに格安航空(LCC)を掲げ、移動時間の長さを逆手に取り、船内での過ごし方で勝負する! これまたえりおちゃんの目がキラーンとするお船ではないですか!?
しかも追加料金を払ってビジネスクラスに乗っちゃいましたよ~!!\(//∇//)\ ちなみに「釜山港へ返れ」の韓国の原曲タイトルにして、日本語版のサビにも使われてる「トラワヨ~プサンハンヘ~ 돌아와요 부산항에」は直訳すると「帰って来い、釜山港に」。
これを「釜山港へ帰れ」にしようと思いついた人の才能たるや。ま、いーやw 早速ご紹介いたしますね!
そもそもどうして「福岡からの船便」選択肢にあがるのか
そもそも東京から釜山へ直行便を飛ばしている「レガシーキャリア(LCCではないやつ)」のは、成田からの大韓航空のみ。中部国際空港 セントレアからも大韓航空のみ。大阪に至ってはLCCしか直行便を飛ばしておりません。
マイルも貯めたいしラウンジも楽しみたい私目線ですと「ちょっと狭き門」だったりします。が、福岡から釜山へのアクセスとなると話は別で、便数の多さはケタ違い! 距離的にほぼ国内線といっても良い状態なわけですから当然といえば当然なのですよね。
だったら福岡に飛んで、もつ鍋食べてから釜山入りするのもアリじゃない!?という思考回路になるわけです。
が、ここで福岡空港に問題が。国内線ターミナルから市内への異様な近さは明らかなのですが、それはあくまで国内線のお話であり、国際線ともなるとちょっとこれは別の場所じゃない!?というくらい全然違うところにあり、国内線ターミナルからシャトルバスかなんかで移動!?しないといけないわけです(注:未経験)。さらに着いた先の釜山の金海空港もまた、市内中心部との距離が微妙に離れたところにあります。
ということで、選択肢に上がる移動手段が「船」。飛行機より時間がかかるようにみえて、博多港、釜山港ともに市内中心部からのアクセスがわりかし良好なんですよ。
実は飛鳥IIで博多から釜山に2泊3日で渡ったことはあるのですが、あれはどちらかというと非日常の極みでして、日頃求めるのは「日常使いできる非日常」じゃあないですか。そこで、福岡の博多港から釜山港の定期便ってどんなん?という話が出てくるわけです!
ライバルはLCC!「クイーンビートル」の魅力
博多から釜山まで、日韓航路は、飛鳥IIでお馴染みの日本郵船グループと韓国の高麗海運との合弁事業であるカメリアラインさんのフェリー「ニューかめりあ」、そしてこちらJR九州さんの高速船「クイーンビートル」が二本柱となっております。乗船時間は「ニューかめりあ」が片道約6時間なのに対し、高速船の「クイーンビートル」は約3時間40分。
飛鳥II推しなら「ニューかめりあ」じゃないのかいって? それ私も思ったんですよ、思ったんですが、諸々のスケジュールの都合と、あと「ビジネスクラス」のワードに惹かれ、しかもそのビジネスクラス、普通席に片道5,000円プラスするだけ! ということで、今回はJRさんを採用でございます。
そのお値段は片道おひとりさま13,200円!(運賃+諸経費全て込み)。
つまり普通席だと1万円切るわけですよね、ええ。
「クイーンビートル」の前身「ビートル」さんは3時間で運航してたそうですが、こちらはシートベルト着用必須だったとか。対するこちら、クイーンビートルは高速船であるにもかかわらず「シートベルト不要」、そして「船内を自由に歩き回れる」、つまりは完全に「航海中のQOLを重視」したお船というわけです。
こうした点で、「福岡から釜山まで、飛行機だと1時間足らずの距離なのに、そこをなんでまたわざわざ船で?」と懸念されるポイントをカバーしているわけですね。
というのもLCCで飛ぶとなった場合、福岡空港の国内線ターミナルから国際線ターミナルへの移動時間のほかに、さらに1~2時間前には空港に行っておいたほうがいいというのもありますし、ラウンジも簡素だし、そして釜山の金海空港から市内への移動もまあまあ時間取られますからね。
1時間前集合、そしてマイルが貯まらないのはクイーンビートルも一緒。それを考えると本当に飛行機のほうが早いのか!?というのもあります。3時間40分の航海でLCCといい勝負!って感じなのです。
シートベルト一切不要「移動そのものを楽しむ旅へ」
出港のその時から「シートベルト」なんてものに縛られることは一切なし!
加えて、ビジネスクラスとなると、ここだけの特典が満載!!
(ビジネスクラスのシートや特典内容につきましては、次回詳しく掘り下げてまいります!)
あとは飲みながら食べながら、Wi-Fiも、繋がったり繋がらなかったりな「船のWi-Fi」ですが、あるといえばありますので、ネットがギリギリできたりできなかったり。
釜山港が見えてきますと、ビジネスクラス座席前方にある、ビジネスクラスの客しか行けないデッキを解放してくださったりして。
港を一旦出たら、直結のデッキテラスで釜山駅まで歩いて10分もかかりません。
そう、釜山は空港より港のほうが、西門や南浦洞・チャガルチといった釜山中心部にも近くてアクセス便利なのですよ。もちろんここからKTX(韓国光速鉄道)とか乗っちゃって各地方に行くもよし!? とにかくこの差は大きいです。
ということで、結論は、
LCCとの比較だったら、断然船旅!
3時間40分って、またちょっと長い? 沖縄行きのフライトくらいの時間ではありますが、離着陸での拘束がないぶん、実質、東京~香港行きくらいの時間配分のイメージです。
何より揺れが少なく、船酔い体質の私でも、念のため酔い止めを飲んでおいたからか、そもそも酔い止めが必要ないほどの揺れだったからなのか、大事に至らず、旅程をしっかり満喫することができました!
次回、ビジネスシートについて、じっくり掘り下げてお送りいたします。お楽しみに!