「失敗」恐れて決断できない!? それこそが「失敗」です
常に即答・即決!
「私、失敗しないので」
こんにちは! 旅するフリーランス女医、えりおです。
私の昨今のイライラというのが「失敗を恐れて決断にグズグズしてるやつら」ww
今日は、事前にアメブロで「試運転」したらバカウケした、その辺りをテーマに、書かせていただきたいと思います。
「デキる人ってのは常に”即答即決”と相場は決まっている」
ワタクシの「座右の銘」です。
「食事の誘い」など、まだ人生を左右する(!?)レベルの話ではない例のみならず、
「複業」をさらに進めていくうちに、人が「人生の分かれ道」とたとえることもある「キワどい選択」こそ躊躇せず、時に冷徹に!?即決してナンボだな、という考えに至りました。
よく考えたら自分も、その手の決断に一晩以上かけたことがなかったですし、そこでどう決断すべきか、悩んだこともなかった。
なので最近「人生の岐路が~」あるいは「どう切り抜けるか」といった内容の投稿を読むと、イライラしてしまうんです笑笑
人より一歩リードしようとか、自分の壁を越えようとか、そう思っているのであれば特に、そうした決断の機会は次々とやってくるんです。そんなところでまごまごしていたらチャンスを逃してしまうわよ、と。
人より一歩前に出る人と、そうでない人では、悩みの質そのものが違う。
そしてその悩みに対する「答えを間違う」ことが失敗なのではなくて、
そこでグズグズ迷って時間をかけること自体が「失敗」
なんですわ。
こんなにも違う!「失敗」に対する「マインド」
「雇われ人気質」と「起業家気質」
実はこの2者「失敗に対するスタンス」がことごとく違います。
「雇われマインド」の人間は失敗を過剰に恐れます。失敗するとクビになったり、左遷されたりするからと。
日本の教育は「雇われマインド」を植えつけるシステムに感じる、と書きましたが、学校の「テストの点数」、これがまさにミスを許さないシステム。
本来なら、テストで間違えてこそ、学ぶところなのに、テストで失敗することが許されない。
そして「失敗=怖いもの」と刷り込まれる。
確かにこうすることで、リスクの少ない生き方ができます。
が、リターンも少ないです。
実際は「失敗」してこそ、自分の壁を越えられますし、人よりアタマ一つ前に出られるわけですよ。
「起業家マインド」の人はそこを心得ているので、失敗を恐れず決断できます。もとい、自分の決断に失敗が伴うことくらい、想定済みです。そしてその失敗を自分でリカバリーする気で決断されます。なぜなら、そうした経験の一つ一つに、無駄なことはカケラもないから。
ゆえに、取るリスクも大きいが、リターンも大きい。
こう書くと、「雇われマインド」からすると、「強いですね」「オバケメンタル」と言われますが、
おそらく本人にとっては至って普通であり、むしろ、リスクを取る度胸のない人に対して、
「なんでそのレベルのことでグズグズ悩んでんの?」
って思っているくらいでしょう。
そして、自分のメンタルがそこまで強い自覚もなく、言われてはじめて「そうなのかな…」と思うくらいのものではないでしょうか。
起業家気質の方にとって、人生というのは「別れ道」「決断」の連続であることなんて、もうわかりきったこと。
うまくいかないことも想定のうえで、
決断し、腹をくくる。
そういったイベントを毎日、何度も繰り返し、チャンスを掴んでいくのです。
こう考えてみると「失敗」に対する自分のスタンスを変えてみるだけでも「今の自分の壁」を越えるカギとなりそうなものです。
そもそもそれ「失敗」なんですか?
「選択を迫られること」というのは、
往々にして、全ての選択肢が正しいか、どれも正解でないか、どちらかなのであって、
「どれか1つの選択肢が正しい」というものではないことがほとんどかと思うのです。
だって、火を見るより明らかに正解がわかる選択肢でしたら、そもそも決断に迷うまでもないですよね笑
手術の手技とか経過など、明らかに正解が決まっているものは、ここで「99%決め」なければ、患者さんが実害を被ることになるわけなのですが、
そうじゃない、これ!といった正解がないもの、というのは世の中いくらでもあるわけです。
もちろん、自分の理想像を具体化し、それぞれの決断のメリット・デメリットや、この決断をしたあとのことなど、あらゆるシミュレーションを、するにはしますよ。
しかしそのような「机上の空論」をいくら展開したところで、所詮はヒトの思考力。
いくら考えこんでも予測しきれるわけないじゃないですか。
百戦錬磨のTVディレクターさん、プロデューサーさんだって「これは当たる!」と思ったドラマが実際にはコケること、日常茶飯事ですよね?
筋金入りの証券アナリストだって、株で損することもあるわけですよね?
決断して、実行してみてからじゃないと、わからないことが、ほとんどではないのでしょうか?
「決断が早すぎた」「早合点だった」そういうことも、あるでしょう。
が、これそもそも「失敗」ではなく「学び」ですよね。
やってみて初めて思慮が浅かったことがわかる。
失敗してみて、どこの分析を怠っていたのかがわかるんです。
その辺りが「失敗」したことない方には、なかなか踏みこめない領域なのではないでしょうか。だからそれができる人を「オバケメンタル」とたとえたりする。
ですが、多分オバケメンタル本人にはそこまでマインドが強い、という自覚はなく、むしろ「自分はまだまだ弱い方だ」くらいに密かに思っているケースもあるくらいなもんじゃないでしょうか。
「失敗」だと思っていた大学受験
実はこちらの原稿を書いてる段階で、ちょうど俳優の芦田愛菜さんが、慶應女子高から慶應医学部へ内部推薦で行くだの行かないだの、あることないこと報道されていました。
実は同じ慶應女子高でしたワタクシ、
親が止めるのもきかずに、内部推薦やめて外を受験すると、さっさと決めたのでした。
高校での試験の点数がビミョーだったのもあるのですが、
女だらけの高校、真面目に通うのがどうしても嫌だったのです笑笑
受験ともなれば、高校は出席日数ギリギリで、塾通いになる。
となると、他の男子高、しかも進学校の男子どもと接触できるではないですかーー(爆笑)
で、ちなみに受験の結果、現役で医学部に受かって、今に至る、わけですが、
そんなワタクシの大学受験、見る人が見たら「失敗」でございます。
だって受かったのは第2志望の日本医科大。
慶應医学部よりランク低い大学なわけです。
第1志望の某旧帝大、落ちてるんですよ。
つまりこれだけ見りゃ、外部受験とかってオトコと戯れていないで、
我慢して女子高で勉強すれば、内部進学頑張れば、慶應医学部行けたかも、という結果なわけです。
しかしですね、自分は「第一志望に受かることができなかった」ことは悔しかったですが、
内部進学をやめたことについてはほとんど後悔ありませんでした。
親が結構ホンキで私を止めようとしたのは、この時と、離婚する時の2度ありましたが、2回とも親の言うこと聞きませんでした。
ですが蓋を開けて見るとどうでしょう、
父の母校でもあった日本医科大学を卒業して、日本医科大学の形成外科の医局でしたからこそ、この私のメチャクチャぶりがまかり通ったのだという実感しかわかないですし、
フリーランスになってからの一日一日が大変貴重で、
あの時、第一志望にこだわって浪人して一年を予備校に費やすことをしなくて本当に良かったと、心から思います。
「失敗」、そう思ってるの、自分だけじゃないですか?
ここまでに、自分の「大学受験の失敗」書きましたけど、
はたからみてどうでしょう?
「その程度のこと、失敗っていうの?」
じゃないでしょうか?
だって、今の私が、そう思ってますから。
でも私、その当時は、第一志望に受からず、それなりに悔しかったんですよ。
勉強して結果が出なかったの、そこが初めてでしたから。
「失敗」ってだいたいが、自分が大袈裟にとらえているだけで、はたから見ると「その程度」なことがほとんどじゃないでしょうか。
その自分ですら、時が経つと、なんであの時あんなことにこだわって、悔しがってたんだろう、その程度のものじゃないですか。
その後も、
何科に行く、行かない
結婚する、しない
離婚する、しない
引っ越しした時の物件も即決
医局やめる、やめない
ウェディングドレスの試着までも(!)
これしきの決断も、ほぼ即決で、決めるのに一晩もかからなかったです。
これらが人生を左右する重大な決断とまで言うほどのこととは思えなかった。ほんの通過点にすぎなかったので。
「失敗」は「学び」
「後悔」ではなく「授業料」
そもそも、医師という仕事自体が、患者さんのために、素早い判断が必要なお仕事。
先に申し上げた自分の理想像を具体化することや、それぞれの決断のメリット・デメリット、この決断をしたあとのあらゆるシミュレーションをこなす、ということはもはや「日常」であるわけです。
離婚するだ、しないだなんてことより、他人の人生を左右することになるであろう、手術する・しないの決断の方がよっぽど重大なくらいなものです。
医師は時に、そうした決断を瞬殺でせねばならないお仕事ですよね。
なので余計に思うわけですよ、
ちょっとした人生の選択で、グズグズ悩む、その時間こそ、もったいない
いつからか、自分には「失敗」「後悔」という文字が辞書から消えました。
自分が「失敗」そう思っても、他人からすると大したことはない。
他の方から見て失敗と思しきことでも、こっちは「失敗」という自覚はない。
全て「学び」「授業料」です。
あらためてそこに気づいた今、
キワドイ決断こそ、躊躇しません。
さっさと決断することで、どんどんチャンスが舞い込んでくる。
チャンスを掴んで壁を乗り越える、
人より一歩リードする、
その先から見える景色が最高であることを、知ってしまったので。
m3.comで5年間連載が続いていることこそが、何よりの証拠でございます。
それでは、今日のところは、このへんで。
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