自分の読書のフロー(2)
アウトプットのない読書生活を送っていた小理屈野郎。
アウトプットが無いと言うことが読書済みの書籍を振り返ったとき思いのほか内容を忘れていると言うことにつながっていると考えました。
アウトプットを考えた読書術について本を探し、読むことにしました。
まずはこの本を読んでみました。
・自己肯定感をあげるOUTPUT読書術
結構いろいろなことが書いてあったので、内容のまとめを作り、それを折に触れ見直すようにしていました。
私のチェックリストを出してしまうと著書の中身を全公開しているようなものですので、少しだけ触れておきます。
非常に細かなところまで気配りをして読書に向き合おうとしている感じを受けます。
・読書を始める前に視界に入るものを整理して集中モードに入る
・選書については自分の読破能力とその書籍の解説のレベルを照らし合わせる
・信頼性が高いと判断できる根拠が入っているか
・本の表紙や帯・目次などから仮説を作ってから読む。それを読後検証(吟味)する。
・筆者の熱く語っているところを意識して読む
・著者と対話するように線を引いたり突っ込みをメモしながら読む
等です。
・インプットした情報を整理し、理解する。それをアウトプットに適した形でまとめる。
・まとめたものを誰かに伝える、実際に自分の生活に取り入れてみて試してみる。
さらに
・一回の読書に対して即効性を期待すべきではない
・難解な本のパターンは大きく分けて数個あるのでそれに併せて攻略する
・読解スピードや読書量というのは人それぞれ。あまり周りの状況を気にしない
・読書やアウトプットがしんどくなってきたら立ち止まって深呼吸
・アウトプットの巧拙については他人との比較をしない。強いてするとすれば過去の自分と比べること。
・アウトプットの手法の確認
これについては今回まとめを読み直していてびっくりしました。
結局、紙であれ、デジタル媒体であれ、やることは一緒だったようです
アバタロー氏はアナログ・デジタルについて特に分けておらず、周辺の環境まで細やかに目配りをしてヒントを出してくれています。
ここで、紙の時も小理屈野郎はアウトプットを気にしていなかったことに気づきました。
今読み返してみるとアバタロー氏の著作でもOUTPUTについてかなり言及していましたが、読了時は自分自身ではアウトプットの必要性がないため(誰かに発表する、自説を披瀝するなど)本当の意味では分かっていなかったと考えます。
悶々としたまま(結局はアウトプットの重要性について気づけていないことが原因だったんだと思います)、読書を続けていて、大山賢太郎氏の「デジタル読書のすすめ」に出会いました。
・デジタル読書のすすめ
同書については著者の大山氏がご自身でnote記事でも言及していらっしゃるのでそちらの方を読んでいただければと思います。
ここで、アウトプットを行うときの手法が
「自己肯定感を上げるOUTPUT読書術」とかなり似ていることがわかります。
大山氏の場合はデジタルツールやメディアを高効率で使うことによって、効果的になるべく楽にできるようになっているのが特色だと思います。ですので、電子書籍での読書、KindleハイライトおよびEvernoteの使い方、その後いかに自分の頭で揉んでいくか、そしてアウトプットの仕方などについて丁寧に例示しまとめてあります。
発刊直前のZoomセミナーでアウトプットの不足に対して氏にご意見を賜ると、noteを使ってみるとよいのことで、実際にnoteで記事を執筆することにしました。これによってアウトプットの意義を発見しつつあります。
そんな中で読んだ本でアウトプットや自分を高めていくことについて参考になったものがあります。
この著作の教育の項目(第3部)は示唆に富んでいました。教育(自分をある意味教育するというOUTPUTも含めて考えていいと思います)というのは時間がかかるもの。デジタルで迅速になったところもあるが、自分の中で意見をものにするとか、教育するとかは時間がかかるものなので基本的にはスピーディーに結果は出ないと言うこと、という趣旨のことを実例を挙げながら説明してありました。
これでアウトプットをよくするためには不断の努力が必要であることと、すぐに伸びないからといってやめてしまわないということが大事だな、と思いました。
小理屈野郎の頭の中ではアウトプットについてのモヤモヤがかなり収まったような気がしました。
ちなみにアウトプットをあまり意識せず本の内容(事実)を身につける方法として、何度も同じような内容や分野の著書を繰り返し読みながら、身につけるという方法もあるとおもいます。(物量作戦とでもいえる方法でしょう)
物量作戦に向いているなと小理屈野郎の肌感覚で感じたのは池上氏の著作、そして出口治明氏の著作です。(両氏とも、著書多数です)
同じようなことをいろいろな例を用いていろいろな著作で何度も原則をなぞっていることが多いです。これによって血肉として身につける方法です。これをやろうと思うとそれなりの出費と時間が必要ですが、ある意味簡便ではあります。一冊の本を繰り返して読んでいるのと同じような効果が出るのではないかと考えます。
著者の作品の性格や、自分の指向で、臨機応変にどちらかを選んでいけばいいと思います。
まとめ
アウトプットの手法について2(+1)冊の本を提示し、それらに対する感想を述べました。
アウトプット手法は、精密にやる場合は基本的な「型」があると思います。それを学びそれをカスタマイズしていけば楽しく精密な読書ができるのではと考えます。
すぐに身につくような読書術や知識などはないと言うことが結論かもしれないですが、それを超えて読書を楽しんでいければいいなと思います。
これらを踏まえて、次回は現在の小理屈野郎の読書フローのまとめをしたいと思います。