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子供たちの通学定期の更新 果たして世の中は便利になっているのか思索する

うちには子供が3人います。
上の二人(長女と長男)は中学2年生で双子、そして年子で中学1年生の次男がいます。(つまり、それぞれ新中学3年生と新中学2年生になります)
ラッキーなことに3人とも同じ私学に通うことができています。

そんな子供たちの通学定期の更新の顛末について書いてみます。そしてその裏にあることを思索してみたいと思います。

今回更新の対象となったのは上の二人の定期です。
期限は4月1日まで。年度を1日だけまたいでいるなかなか微妙な期限ですよね。

まずは最寄り駅の改札口で訪ねる

以前は最寄り駅にも定期券売り場があったのですがついこの間閉鎖されてしまったのです。そんなこともあって、3月に入る頃から微妙に気になっていたので最寄りの駅の改札口で、定期の期限を申し伝え、通学定期であること、4月2日からの定期を継続して買いたいのですが、と尋ねてみました。
駅員の方によるとインターネットで予約を入れて、後ほどメールで送られてくる予約番号を最寄り駅の改札で示し、必要書類を出すことによって券売機で買えるとのこと。
場合によっては書類等もアップしてインターネットのみですべて完結する場合もあるとのことでした。

インターネットでさらに調べる

さらに当該鉄道会社のホームページを見てみました。
年度をまたぐことになるのでインターネットのみですべて完結することはできなさそうに思えました。(新年度の通学証明書が必要なため)なんだか記載内容が何度読み直してもよく分からない感じでした。
以上よりインターネットで購入日を3月27日と指定し4月2日からの定期を購入すると言うことで予約を入れました。
購入当日、通学証明書などの書類は最寄り駅の改札口でチェックしてもらって、券売機で購入することにしました。

学生証と通学証明書

ところで鉄道会社のホームページを見ていてなんだかこんがらがった理由の一つは、小理屈野郎自身が学生証と通学証明書の区別がついていなかったと言うことが一番大きなものでした。
子供たちの学校の学生証は、通学証明書も兼ねているようで、新年度の学生証には写真が貼っていないし割り印もしていないので無効です。【写真をちょうふするために早めに渡しているとのことでしたが、通学定期購入も大きな目的の一つだとあとから気づきました) それなのに同一の書面上の通学証明書は有効なのか?と言うのが理解できなかったのです。
学生証の通学証明書の領域は、顔写真などは元々ありません。学校の認め印、そして通学区間、経由駅が記載してがありました。これだけで購入の要素を満たしているタイプのものだったようです。
まずはこれを理解し、納得するのに時間がかかってしまいました
小理屈野郎の通学した学校の場合は、通学証明書というのが特に決まったものがなくて、鉄道会社の通学定期購入申込書の学校欄に学校の住所や校長先生のゴム印と、学校の角印を押してもらうタイプだったのです。それで理解がなかなかできなかったと考えられました。
これはまあ、小理屈野郎自身の問題でもあったわけですが、もう少し丁寧な説明をネット上でもしておいてくれればなと思いました。(一応該当するような所を見てみたのですが要領を得ない文章でした)

さて、3月27日朝、平日より少し遅く起床して、身繕いをしてから、最寄りの駅まで行ってみました。

実際に行ってみた

現在有効な2枚の通学定期を見せ、継続で定期を買うために、子供たちの今年度および来年度の学生証および通学証明書を提示しました。
駅員の方の答えは、本日からの定期であれば継続で券売機で買うことができる(3月27日から4月1日までの定期は二重払いになると言うこと)が、4月2日から発効の継続定期は券売機では発売できないとのことでした。

???

説明と違うではないですか?とお伝えしたのですが、馬耳東風という感じでした。(礼儀正しくはしていらっしゃいましたが、知らんがな、と言う態度丸出しではありました)
そもそも、普通の駅の改札にいる駅員さんはそれほど定期の発効や購入に関する知識をそれほど持っていないのだろうと思われました。

それなら最初からそう言ってくれ!

本日に4月2日からの定期を買うことができるかを確認したところ、できますとのこと。
まずはほっとしましたが、それを実現するには、隣の大きなターミナル駅の定期券売り場に行って書類を見せて購入してください、とのことでした。今までなら最寄り駅で出来たのに隣の駅まで行かなければならなくなったということです。
結局、隣の駅まで電車に乗っていき、定期券売り場で購入申込書を書き、普通の手続きで買うことになりました。
定期購入という大義名分があるので、電車は往復ただで乗せてくれました。
幸い定期券売り場はそれほど混雑していなくて、15分ほどで2枚とも4月2日からの継続で購入できました。

最寄り駅の改札の方に、購入はできたこと。そして、ホームページを見てかなり読み込んだが、このような顛末になることは全く理解できなかったことをお伝えしましたが、とりあえず聞き置きます、という感じでした。

ついでに次男の定期は4月11日に切れるのですが、同様に買いたいのですが、と聞いてみると、4月11日までは、継続で買いたいのであれば、また同じように隣の駅の定期券売り場に行ってください、とのことでした。

新しい購入方法で便利になっているのか?

インターネットでの予約を利用した定期券購入のホームページを見ると便利になっていますという説明ばかり目につきました
しかし実際に予約を入れる時も、「運用開始日」(何の運用か分かりません)「使用開始日」(定期券の使用開始のことでしょうか?)などと定義の分からないことばがいっぱい出てきていました
そのことばの定義も注釈としてついていないようでした。
さらに今回この顛末で気づいたことは、実際に駅員の方もシステムを完全に理解できていないと言うことです。
通学や通勤の定期の場合は、面倒くさくても結局はどのようにかして購入します。ですのでこれからもシステムをより便利に使用というモチベーションが働かないと思われます。
そういう面から考えると結局不便になっているのではないか?と思われました。

これから日本の総人口も減るし、それにもまして生産人口も急激に減ります。少子高齢化が進んでいますから子供の数も激減しています。さらに、今回のコロナ禍で鉄道各社は大赤字。
以上のようなことから思索してみるといままでできていたサービスができなくなってきている予兆ではないか?と思えて仕方がありません。

翻って考えてみるといままでが便利すぎたのかも知れません
JR各社もコロナ禍で大赤字だったこともあり、ローカル路線を閉鎖してしまおうとしたり、本数をかなり間引きしたりしているようで、地域によってはJR開業当初と同じかむしろそれよりも運行本数が減っているところも出てきているようです。
小理屈野郎の新幹線通勤でも、回数券がなくなりました。(週1回なので定期までは必要ありません)。
その代わり予約をネットで入れ、あらかじめ予約を入れるサイトで紐付けを行った普段使いの交通系のICカードを使って、新幹線に乗り降りできるようにします、と言うことになっています。個人的にはICカードの紐付けは要らないから少しでも安くしてもらう方がありがたいのですが…

まとめ

これからは今回のような一見便利そうでも不便なエピソードが民営・官営の公共交通機関で増えてくるのではないかと考えます。
便利さだけに注目するのではなく、不便になる方向で世の中は進んでいるのではないかという意識が必要なのではないか?と考えました。

※というわけで今度の日曜日(4月3日)、次男の定期の継続購入にいこうと思っています。
年度が替わっているので、かなりの待ち時間が発生しそうです。
Kindleの端末を持っていって時間を潰そうと思います。


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