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テレワーク無双? テレワークと実際に対面で仕事をすることについて思索する

野火のように広がった、小理屈野郎の家庭内の新型コロナ感染症。
その後、子供達は復帰第一戦として、日本に留学してきている留学生の方達から英語だけで授業を受ける「国内留学」 のプログラムに中3の長女と長男、そして中2の次男、全員参加してきました。

上記2つのリンクのうち下のほうが参加したプログラムのリンクです。

子供達が国内留学プログラムに参加してきました。

月曜日から金曜日までの午前10時から16時 まで、留学生がナビゲーターになって、自分の強みや弱みについて考えてみたり、SDGs(!)について考える プログラムです。
中3の長女や長男はまだしも、中2で厨二病罹患真っ盛り(苦笑)の次男には少し早すぎる内容 かも知れない、と小理屈野郎は考えていました。
家内が、学校が斡旋した企画なのでどのようなプログラムなのかを申し込み前に聞いてきていたようで、英語力がそれなりにないと駄目(英検準2級以上?)だし、内容も大人びた内容なので大丈夫かな 、と心配していました。

小理屈野郎は、高校1年生のときにアメリカ・カリフォルニア州で3週間のホームステイプログラムに参加し、その後英語の楽しさに目覚め、高校2年生のときに英検準1級を取得できましたしその後もTOEFL(TOEICの前に主流だったアメリカ系の英語能力テスト),IELTS(連合王国と関係した国の高等教育機関に留学するときに英語能力を証明するためのテスト)など留学生を対象とした試験を受けて自分の英語の能力の確認と向上に努めました。
また、大学生の間は、夏休みに4週間か2週間でアメリカ、イギリスなどで語学学校に通ったりしていました。さらに興味のスコープを広げてスペイン語も少しかじりました。
海外に目を向ける、とか大きな視野で物事を見る機会を設定する、ということはひょっとしたら親が子供に与えることの出来る少ない機会の一つかな 、とかねがね思っていて、今回は、その機会になりそうな予感がしていました。
今回は海外に自分の体を持っていくのではなく、半分外国(の環境)に脚を突っ込む環境なので、駄目なら引き返す(=それ以降のプログラムに参加しない)ことは簡単 です。
ということで、家内は半信半疑でしたが、参加してみよう、と子供達に話をしてみました。

長女は、元々英語は得意科目なので、結構楽しみにしてました。長男は生来の面倒くさがり。ですので単語をシコシコ覚えるとかいうことにはあまり価値を見いださない性格です。そして次男は、自信過剰傾向あり。野郎軍団はまあ、参加してみるか、という感じで参加が決定しました。

前述の通り、我が家のコロナ禍があったので、参加が危ぶまれましたが、なんとか全員参加することが出来たようです。

プログラムの詳細

プログラムはある国立大学のキャンパスで行われました。
教室は一つで、いくつかのグループに分けられて、進行したようです。

子供達のプログラムを通しての感想

長女は最初からうまく乗っていたようで、楽しく全プログラムを踏破したようです。ナビゲーターの留学生の方達が、非常に聡明で旧帝大の大学院に留学しに来ている 、という話を聞いてすごいなあと感心していました。世界は広い 、ということをが分かったようです。
また、英語と一言でいっても、発話者のしゃべり方によって聞きやすさなどが全く違う ことに非常にびっくりしたようです。良い刺激になりました。
長男・次男は、最初の1,2日は毎日嫌だ 、といっていましたがおそらくグループのメンバーと仲良くなったり、思ったよりもしんどいけど楽しいということが分かったようで、3日目ぐらいからは積極的に参加していた ようです。
最終日に各自スピーチをするようですが、意外だったのが、長男は英語は得意ではない、といいながら発音は非常に良い と褒められたとのこと。そしてマイクを持つといくらでもしゃべれる 、といっていました。なんじゃそりゃ(笑)。スピーチの原稿は、家内が家での予行演習で聞いたときは、結構良い感じだったようです。長男も、発話者によって聞き取れ方が違うということにびっくりしていました。
次男は、前述のように自信過剰なのですが、さすがに周りに英語をうまく使えるメンバーがたくさんいたことに驚いており、良い意味で自信過剰を破壊されたようです。
そして、「英文を丸暗記しろとか、学校の先生がいっていて、うっとうしいと思っていたけど、あれはあれで大事なんだと分かった」 と蕩々と説明しておりました。(まだ自信過剰が残っているか?)そのあたりが分かったことだけでも十分良かったと思っています。

子供達が大過なく1週間のプログラムを終了し、各人各様の成長を遂げた と思えたことは非常に良かったです。

子供達の話を聞いて気付いたこと

長女ががトイレで良く会うナビゲーターがいた、ということをいっていました。
どうやらそのナビゲーターは自分のチームのナビゲーターの方では昼食後に良く会うようで、歯磨きをしていてトイレの滞在時間が長いから自分が行く時間とバッティングすることが多い 、といっていました。ナビゲーターみんなが必ず挨拶を気軽にしてくれる 、ということで感銘を受けていました。
それ以外のナビゲーターも廊下で会ったり、キャンパス内で会ったりしたら、必ず声をかけてくれたようで、これもプログラムに参加する動機になっていたようです。
これらの話を聞いていて、やはり、実際に経験することの大事さ をこちらも痛感しました。

Zoomなどでテレワークをしていると仕事の本編はそれなりの収穫があるでしょう。しかしそれ以外のことは完全に抜け落ちてしまっているのが現実だと思います。
個人的にも海外に直接でかけて、そこの空気を吸って、現地の人に触れて、他愛もない話をする、ということが人生において大きな糧になったのではないか と思っています。
そのあたりを3人とも肌感覚で経験することが出来た 、ということに感慨深かったです。

ノンバーバルコミュニケーションの大切さ

上記のようにテレワークやZoomによる会議は、新型コロナ感染症で感染から逃げる、という意味で非常に大きな役割を果たしたと思います。感染に対する戦略である意味でのイノベーションといっても過言ではなかった かと思います。
ただし、モニターに映っている、相手がしゃべっていること意外については全く情報が得られません。
いわゆるバーバルコミュニケーション(Verbal communication;言語を介したコミュニケーション) については、かなりのところまでテクノロジーが補完できるような環境になった ということだと考えます。
ただしノンバーバルコミュニケーション(Non-verbal communication;言語以外のちょっとした所作だったり表情等から発せられることが起点になるコミュニケーション) については、全く抜け落ちているということも明らかになったのではないかと思います。
長女の場合だと、Zoomでのコースなら休憩時間の終了前にトイレに行っても誰とも会うことがありませんからね。
コミュニケーションをとる場合、ノンバーバルコミュニケーションが結構大事だと痛感 しました。コミュニケーションの中では大きなウェイトを占めるのではないかと考えています。

コミュニケーションの未来

コミュニケーションの未来について思索してみました。
今後技術革新にともなってコミュニケーションの手段に幅が出てくることは容易に想像できます。
今後はVR(Vertual Reality;仮想現実)の技術が進んでくると思われます。そうなるとバーバルコミュニケーション以外のノンバーバルコミュニケーションについても遠隔で行える可能性が出てくる と思います
これはこれですごいことではありますが、現実ではない、というところがポイント だと思います。
物理的に自分の位置を動かす、ということはかなり大事 なのではないか、と考えており、その重要性はコミュニケーションの手段に幅が出てくれば出てくるほどましていく のではないかと思います。
似て非なるものが表舞台に出てきて、似て非なるポイントが重要 なのだと思います。

ここのところ書評の記事に登場した、ライフネット生命創業者の出口治明氏が「人・本・旅」が人生を豊かにする 、といっていますが、この重要性は変わらない ということだと思います。
コミュニケーションの手段が高度化しても直接人と会うということは重要であることは変わらないこと、そして旅、要するに自分の物理的位置を変える、ということの重要性もこれからも変わらないのではないかと考えました。

まとめ

子供達3人が国内留学プログラムに参加しましたのでその顛末をかレポートしてみました。
さらに、子供達の感想からコミュニケーションについて考えてみました。
コミュニケーションをバーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションに分け、それぞれの利点と欠点、そしてこれからの展望について思索してみました。
コミュニケーションがあるからこそ人間が人間であれると思います。また、その方法については深く思索しておく方が良いと考えられ、それは今後のコミュニケーションに新たな手段が登場した場合にそれをどう考え、解釈するかに寄与すると考えました。


我が家のコロナ禍も終了し、どうやら平常運転に戻ったようです。
小理屈野郎も先週はじめから平常運転に戻りました。先週はさすがに仕事が終わった後の物理的な疲労感がひどく、週末は静養しましたが、今週はもうほぼ普通に生活できています。
これからも色々なことを思索していきたいと思います。

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