ポメラDM200 のファームウェアアップデートについて思索する
今回はこれからのポメラDM200について 思索してみたいと思います。
ご存じかも知れませんが、私は6月末に2台目のポメラDM200を購入し、2台体制のポメラ運用を行っています。
これからもしばらく(かなり長期間になると思います)、DM200での読書ノート作成や、note記事の執筆が続くことになると思います。
そんな中DM250で実装された機能で目を引くものもありました。
祝!ポメラDM250リリース
ここで、DM250界隈での発売後の色々を見ていきたいと思います。
基本的にはDM200から乗り換えた方も含め非常に高い評価を得ている と思っています。
ただし、以下のような声(問題点)も上がっているようです
具体的にはキー入力時のチャタリング、「上書き保存が出来ない」時がある問題、等などがあるようです。
詳しくは、ポメラDM200_botさんの以下のリンクの記事をご覧下さい。
基本的には良い意味での「枯れた機能」のみで構成されているポメラですので、初期不良のようなハード的なものは個別の対応になるでしょうが、ソフト的なものについては修正は可能である可能性は非常に高く 、ファームウェアをアップデートすることによってさらに安定性が上がってくるのではないかと考えています。
DM200も、リリースしてしばらくの間は、それなりの頻度でアップデートがあった、という記述をネット上で見たこともあります。
ということから新機種のファームウェアアップデートが近々かかるのではないか 、と考えています。
DM200には、もうファームウェアアップデートはないのか
翻って、旧機種となったDM200のファームウェアについて考えてみたいと思います。
新機種で実装された機能の中で、実装可能と思われる機能と、実装可能かどうか不明もしくは不可能な機能についてまとめていきたい と思います。
新機種実機を持っていないので、KINGJIMのDM250のホームページを見ながら、機能を分類していきました。
実装可能と思われる機能
保存文字数(10万字→20万字)
総文字数、電池残量の%(常時)表示
シナリオモード
正規表現検索機能
等でしょうか?
実装可能か不明もしくは不可能な機能
ATOKの機能(校正支援機能など)
キーボード配列(キートップシールの配布をどうするかも問題になりそうです)
ゴミ箱・オートバックアップ機能
Wi-Fiのダイレクトモードを使用したファイル交換
等ではないかと思います。
その上で、このような機能は旧機種となったDM200でファームウェアアップデートで提供されるのでしょうか?
マーケティング的にはどうか?
ユーザーとしては、できる限りアップデートして欲しいな 、というのが正直な気持ちです。
立場を変えて、メーカーとして、マーケティング的な視点から 見てみてはどうでしょうか?
新機種が出て、ディスコンになった機種にファームウェアを出すと言うこと
新機種が6年ぶりに出た、ということで、マーケティング的にはディスコン機種となっています。
そのような旧機種に、ファームウェアを出すメリットをメーカーとして考えてみます。
一般的に考えて、長い人は6年近くこの機種を使っている わけです。6年は長いです。帳簿上では減価償却を終える頃です。
そのような機種ですから、「新しい機能が欲しかったら新機種を購入して欲しいな、新機種でユーザーが安定運用が出来るように注力しますので」 というのがホンネではないかと思われます。
さらに、ハード上もバッテリ充電状態のLED表示とかゴミ箱・オートバックアップ機能など魅力的な機能もありますよ 、というところでしょうか?
また、アップデートを行うと、それにバグが含まれていないか、リリース後もしばらく注視する必要があります。新機種のアップデートもおそらく必要な状態ですから、その上で旧機種のファームウェアアップデートをする余力があるかどうか 、というところが問題となってきそうです。
小理屈野郎のような使い出してからまだ1年半弱しかたっていないユーザーにとって、もしファームウェアをアップデートしてくれる、ということが実現されれば、KINGJIMやポメラに対してのロイヤリティーは飛躍的に上がる ことがアップデートするメリットだと思います。
Kindle電子書籍端末の場合
同じような単機能のガジェットとして小理屈野郎が使っているものとしてKindleの電子書籍端末 があります。
こちらのファームウェアのアップデートの状況についてみてみます。
Kindleの場合は、だいたい2~3ヶ月に1回程度のファームウェアのアップデートが行われており 、徐々にユーザーインターフェイス(UI)も改良 されてきており、Android版やiOS版のKindleソフトと歩み寄りを見せているような感じです。
旧機種のサポートについてはOasis、PaperWhiteおよび無印Kindle、すべてについて第8世代までサポート してくれています。
アマゾンのKindleホームページで確認してみましたが、第8世代、というのは2016年に発売を開始しているもの であり、現在が2022年ですから6年近くフォローをしてくれている 、というわけです。ちょうど、DM200が出た年ぐらいでしょうか?
ちなみに、2022年8月9日、最新のファームウェアが出たので、PaperWhite、Oasisともに手動で入れ替えをしています。
あと、地味に重要だと思うのですが、Kindleの場合は、どんどんコンテンツを増やしていく、という商品ですので、ファームウェアのアップデートが場合によってはコンテンツの売り上げに響いてくる 可能性も非常に高いです。UIが向上して、使いやすくなるとハードも含めて売り上げが上がる可能性が十分ありますが、深刻なバグがあるものをアップデートとして提供してしまうと、いきなり売り上げ減などになる可能性も秘めている、いわゆる「両場の剣」状態になっている とも考えられます。
ポメラの場合は、商品の性格上、アップデートしたことが商品の売り上げに直接響くことはそれほど無さそう です。それぐらい厳選した、良い意味での「枯れた」機能を搭載しているのではないかと思います。
以上のようなことから、「理論上」はポメラのアップデートも可能ではないか 、と考えられます。
まとめ
ポメラの新機種、DM250が出ました。出荷もすでに始まっており、新機種を手にした人も多いと思います。
ソフト的な不具合もある程度出てきているので、近々ファームウェアのアップデートが予想されました。
そんな中で旧機種のDM200のファームウェアのアップデートについて考察してみました。
「理論上」は実装可能である機能も複数あると思われました。しかしKindle電子書籍専用端末のようにファームウェアのアップデートがその後の商品(=コンテンツ)売り上げに響くようなことはありません。そして6年間というロングランでの販売でした。
以上のようなことにより、実際にファームウェアのアップデートがあるかどうかは、KINGJIMの考え方次第、と思われました。
個人的には、ここでアップデートをしてくれると、KINGJIMやポメラに対するロイヤリティーが大きく向上するであろうと考えました。
因みに2022年8月10日現在、DM200のファームウェアアップデートは2019年10月以降更新されていません。
新機種が出るかどうかも外している小理屈野郎 ですから、今回もこの予想が正解かどうか分かりません。あくまでも参考意見として読んでいただけると幸いです。
良い意味でKINGJIMが裏切ってくれることを楽しみにしています。
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