旅の回想 スイス🇨🇭 2006 ②
2006.8.1-8.8
ツェルマット
シャモニーからバスに乗って2時間半くらいだったでしょうか。次の目的地ツェルマットの近くまで来ました。ツェルマットの街は大気汚染対策からガソリン車等が規制されてます。
なので、少し手前のテーシュという駅から鉄道で進入します。6kmくらいの距離なのですぐに着きます。
ほどなくしてツェルマットに到着しました。天気は相変わらず小雨です。しかしながら街の雰囲気が明るい。原色系の馬車や電気自動車。建物のバルコニーにはたくさんの花が植えられていて綺麗です。
本当に全面観光のためにある街の雰囲気。もちろん、マッターホルンなどのアルプスの山々の登山の拠点としてある街なのでしょうけど…。
イタリアのベネチアと同じです。ぼーっと歩いていても車が来ないので安心…。信号機などありません。
物心ついた頃から、ずっと車に注意して生きてきたので、このことは本当に斬新な心地いい感覚なのです…。
街中の散歩をしてたら夕食の時間がやってきました。全員集合して、ガイドさんとともに夕食に向かいます。この日は、工程表にも書かれていた「本場のラクレット」が食べられる日…。ただ、これまでのスイス国内の食事からして期待はしないでいよう…。そして…。
店内に入ると臭い…。どうやらチーズを溶かすと、ものすごい臭いがするようで…。臭い…。
(´・ω・`)はてな?
溶かしたチーズに…皮付きのじゃがいも1個…。もしかして、次々と色んな具材が運ばれてくるのかな…?と淡い期待を寄せましたが…。何事も無く…。
ラクレットは蒸かしたじゃがいも1個でした。
これが期待した夕食だったのか…。しかしながら、みんな少食なので、誰も驚いてません。体調もあまりよく無さそうで、少し足りなかったかな?程度…。
私は5分で完食…。もう我慢できない…。そういえばさっきマクドナルドがあったな…。困った時のマクドナルド。テイクアウトしよう…。
ところが…
高い!!日本で100円~200円で購入できるハンバーガーが500円します。
そうか…。食事の量が少ない原因はこれですね。物価が高いからでしょう。たくさんの量を食べようと思ったらものすごく高額になってしまい、旅費が莫大かかってしまうから…。約1週間で20万円台の破格なパック旅行だったので頷けました。
結局、ハンバーガー・ポテト・コーラで1,200円くらいしました。何とかお腹は落ち着きました。どうやって注文したかも覚えてません。おそらく指差しでしょう…。
そしてここのホテルがまた旧式で…。
エレベーターは見たことも無いような、到着したらアナログ音が「チーン」って鳴るような…。
扉もガチャガチャガチャーンって開くような…。
部屋も壁は厚いものの、隣の部屋とドアでつながっている…。もちろん開きませんけど。
隣はタマタマ、同じツアーの50代の同僚ペアだったから良かったですけど…。
ホテルにシャンプーが無いのです…。仕方ないからシャンプーを買いに行きました。お隣ペアも困られていたので貸してあげました。
ほどなくして、ドアがコンコン・・・と。
どうやらお隣の同僚ペアがお腹の調子が悪いとのことで、薬を探しているみたい。私たちは薬は一式持ってきていたので、あげました。
ここにきて、みんな体調悪そう…。旅の疲れの中、ツェルマットの夜の気温は5度。上海では38度でしたから、身体がついてこないのでしょうか…。水が合わないのか…?
私だけはずっとお腹空いてる感じでした。
スイスはホテルに関しても、かなり高額らしいです。なので、ここでは安いホテルが組み込まれていたのでしょう…。もともとは登山者の街でしょうし、そんな感じのホテルの多い街でした。
そして翌朝…。
カーテンを開けると…。
またしても雨・・・。
この方角に晴れていたらマッターホルンが見えるはず。そう、マッターホルンが部屋から見えるというのも、このホテルを組み込んでいた理由でしょう。この角度はベストポジションのはずです。
しかし、見えないものは見えません…。
見えなければ何の意味もありません…。
少し時間が経過してから、ぼんやりとシルエットが浮かんできました。
しかし、雲?霧?は手強いです。
雨は止みました。もしかしたら晴れるかも知れません。というガイドさんの言葉。少しだけ期待しながら標高3,089mのゴルナーグラート展望台へ登山列車で向かいます。
30分ほどで到着しました。まだ霧が立ち込めています。約1時間はここに滞在できますので、少しでも晴れることを期待して待っていました。
建物内で待っていると、何となく外が明るくなってきました。観光客の人たちも少しずつ外に出ていきます。
曇りがちではあるものの、綺麗な山肌が姿を見せてくれました。
…時間です。残念ながらマッターホルンは見えなかったものの、それなりに満足して下山できます。
ツェルマットを流れる川は雪解け水のせいか、水量がすごいです。
そして昼食…。
いつものリズムの昼食です…。
みなさん体調はよくなさそうだったものの、街全体が木と花で覆われた感じの可愛らしい街ツェルマットでした。雰囲気が楽しいのです。
出発の時間が近づいてきた頃、ふとマッターホルンの方角を見ると、完全ではありませんが姿を見せてくれていました。
あの独特に反り立った先端部分は見えませんが、雰囲気はかなり想像できます。どうしても雲は去りませんでした…。
なんとかギリギリ満足できたツェルマットを出発し、次はアイガー麓の街グリンデルヴァルトへ向かいます。日本人観光客の多い街として有名です。
途中でカートレインなるものを使用しました。車ごと貨車に載せて運ばれます。レッチュベルクトンネルという14.6kmの長いトンネルでアルプス山脈を最短距離で抜けるものです。スイス国内には何箇所か同様のトンネルがあるようです。100年前くらいからあるようですが、工事はどう考えても相当大変だったと思われます。
30分ほどでアルプス山脈の北側へ。
トゥーン湖という湖の湖畔を走り、グリンデルヴァルトに向かいます。
何となく青空も見えてて、次はいい感じかな?と期待してましたが、そんなに人生甘くないのでした…
…つづく