親友との話。一番最初の。人間の。11/27 150~151日目
親友との話。一番最初の。人間の。
深夜帯、浜町。隅田川の河川敷。
寒いけどひたすら歩く。
悩んだりするときはここをずっと散歩してる。
今回は5時間くらい電話でだらだら喋ってた。
前に進まなきゃいけない。
ずっと張りつめている。でも楽になってはいけないなんて自分で思ってる。
誰かに言いたかったことを全て吐き出した。
だれにも言えなかったことを。
笑い話にもならない事を。自分だけのために。
整理しなきゃみたいな言い訳もしないくらい。とりあえず、全部に等しいくらい。ただただ吐き出した。
多分伝わってない。伝える努力もしなくなってしまった。
それがわかるってことが幸せ。
わからないよりはずっといい。
今やらなきゃだめだ。
そうだな、求めなきゃいけない。
求めるって苦しい。怖い。
でも変わりたいのなら、立ち向かわなきゃ。
勇気を。
ちゃんと嫌われる可能性も考慮して吐き出した。
それで君が苦しむ可能性も知ってる。
でも、俺が苦しみたくない。
今、誰かとぶつからなきゃ、漫然と色んなものがこれから零れてく。
変わっちゃったなんて、自分だけがその寂しさを抱えてくなんて嫌だ。
我儘だ。でも言い方をこれから少しずつ知っていく。
苦しさとの向き合い方を。
正しい求め方を。
願う。祈りの所作を。
ちゃんと聞いて欲しかった。
軽い返事じゃなくて、答えが欲しい。
誰かに僕を見てもらいたくて。
『変化』という劇薬。
自分が飲むだけじゃなくて、誰かに劇薬を飲んで欲しかった。
劇薬になりたかった。
誰かを変えられたのだと、誰かに思ってもらえるのだと思いたかった。
願望が一つずつ形になっていく。
子供の頃にはできなかったこと。子供の頃に、向き合わずに逃げていたことに向き合う。
得てして、全てが答えを出すことが苦しいもの。だから逃げてた。
でもずっと答えを求めていて、くすぶっていて、苦しんでいたもので。
それを人に求めるということは自分の逃げ道を塞ぐことだ。
君に、今だけ、それを求めてみる。
お前のこういうところが嫌いだと。こうなって欲しいのだと。
自分を守る優しさじゃなくて。俺が求めて、考えてもらって。
苦しんでいただいて。
返答が返って来ること。人が変わった瞬間に立ち会えたこと。
感動だ。
はっ。性格悪いな。
知ってる!でも今日だけだ!一度だけ求めてみたい。それは今以外ありえない。
そうだな、変わってもらったんだから。僕も変わらなきゃ。
じゃないと失礼だよな。
同じくらい。自分の枷を外せたことが嬉しい。
もう戻れないのだという寂しさもあるけれど。
でも、自分で選んだ。
今、この時以外無い。
これ以上無い選択肢をしっかり選んだ。
そうだな、選んでももらった。こいつだけではないが。
ちゃんと否定してもらった。それこそが一番欲しかった肯定でもあった。
一番必要な工程だと、自分でも思っている。
何となくあった逃げ道が一つずつ塞がれてく。
自分で石を積み上げて塞いでいく。
それを勇気だと。運命だと。きっかけだったと言えるように。
ここまでしたんだ。してもらったんだ。
もう甘えられない。
これが大人に。人間になってくってことなのかな。
自分の中ではそう思える。
後悔は微塵もない。
恵まれてるんだな。
でも、一つ一つ、ほどけてく。
棘にも変わってく。
その前に血まみれの手で自分の望む形にほどいてく。
腐ってしまう前に。
消えてしまうなら、せめて望む形で。
傷の無い綺麗な手なんてもういらない。
だからちゃんと生きていたい。
そうだ。ここから整理をしなければならない。
いつでもできるではない。今以外いつやるのか教えてくれ。
これを運命的と呼べないのなら。何なら呼べるんだ。
いつ変われるんだ。
自分で選んだそれ以上なんて今まで無かったよな!
選べることが幸せで、恵まれているのなら、努力をして証明しろ。
変わりたいのなら、変われるのならさぁ!
言い訳は?
無いよな、じゃあやるんだよ。
楽にはなった。少し悲しくて、寂しいけど。
ちゃんと吐き出したからだ。答えを。
止まっていた秒針が動き始めてる。
いつか時報と向き合えるように進み続けさせる。