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トルコでナンパされた?笑:世界一周旅行記 vol.10

海外を歩いていると声をかけられることがある。

飲食店の勧誘であったり、物乞いであったり、
基本的には多くの国はどこも似たような感じだが、
トルコのイスタンブールは少し異なり、
公園や道端など、何故ここで?
というようなところでも声をかけてきた。

しかも彼らはとても流暢な日本語で
愛想よく話しかけてくるのである。

ある日、街中を妻と2人で歩いていると
現地の人に声をかけられた。

「こんにちわ、日本人ですか?」

はい、と答えると
「どこへ行くんですか?」と聞かれた。

まるでナンパである。

博物館に行く、と伝えると、
「近くに僕のスーベニアショップがあるから
案内するよ」と返答され、
このやりとりで初めて彼がお土産屋で
店の勧誘をしているのだろうと判明した。

他の国では店頭で声をかけてきたとしても
わざわざ店舗から離れたところで声をかけてこない。

博物館までの行き方は分かっており
案内は不要だったので
そのまま彼とは別れたが、翌日また出会った。

その日は妻の体調が悪く、1人で歩いていたのだが
「昨日は2人だったのに今日はどうしたの?」
と聞いてきた。

他にもアジア系の人は沢山いるのに
よく覚えているものだ。

妻の体調が悪いからと言うと、
「それなら僕のスーベニアショップで
お土産を買って持っていってあげると喜ぶよ!」
と話してくる。

なんともアグレッシブな人だ。
しかもこのやりとり、全て日本語である。

もうひとつのエピソード。

イスタンブールの川沿いを歩いていると
前を歩いていたら靴磨き職人が持ち物を落とした。

気づかずに歩いていたため、
拾って彼に渡したところ、
「ありがとう!靴を磨いてあげるよ」と。

履いていた靴はスニーカーで磨く必要も無いし、
お礼も不要だったので断ったが、
彼はお構いなく準備をしていき、靴を磨き始めた。

お返しがしたいのかなと思い
抵抗するのをやめて磨いてもらうことにした。

磨いてもらいながら彼の身の上話になった。
「自分は病気があり、目もあまり見えないから
手術をしなければいけないんだ」と。

だから落とし物が分からず、
拾ってもらえたのが有り難かったのかな、
と思いながら話を聞いた。

5分くらいで靴磨きも終わったので、
ありがとうと言ってその場を去ろうとすると、
「お金は?」
と言ってきた。

親切心で落とし物を拾って
お礼として靴磨きをされたと思っていたので
驚愕した。

靴磨きは頼んでいないし、お金も無い、
と答えて立ち去ったが、後を執拗についてきて、
早歩きでなんとか撒くことができた。

日本であればいきなり声をかけてくる人に
振り向かないが、
海外で日本語を聞くとどうしても親近感が湧き
反応してしまう。

単純に日本が好きなだけの海外の人も沢山いると思うが
日本と同じで、いきなり声をかけてくる人には
用心しなければいけないなと思った。


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