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【イベントレポート】コレヲキニキャンプ vol.2

■コレヲキニキャンプ開催概要

昨年10月、コレヲキニは、「エコを意識した自分の行動が環境にどうつながっているかわからず、少しもどかしさを感じている」人を対象に、キャンプを通して、エコを身近なものとして認識するキッカケをつくるイベントを開催しました。

日本でも昨年7月からレジ袋有料化など、環境問題に対するアクションが身近なものになりはじめましたが、どうしても「環境」「エコ」と聞くとどこか遠くの出来事に感じてしまう。そもそも、なんで「エコ」って大事なんだっけ......とモヤモヤしている人も多いはず。

今回のコレヲキニキャンプでは、キャンプを通じて自然の中に身をおき、全身で自然を感じながらエコ製品を実際にキャンプで使ったり、参加者同士で語り合うワークショップなどを通じ、どこか遠くに感じていた「環境」について自分ごと化してみることを目的としたプログラムを実施しました。

■徹底的に「エコ」を考え、体験する

今回が2回目の開催となったコレヲキニキャンプですが、前回の実施時、「食品ロスがでてしまった」「キャンプのあとのゴミが多かった」などといった反省点がありました。今回は前回の反省点をいかしながら、いかに環境に配慮し、エコを考えながらキャンプステイを楽しめるか、というポイントをテーマにコンテンツを組んでいます。

■ワークショップ「食とエコを考えよう」

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主催者のひかる、せんちから「食とエコ」をテーマにブレスト的に話してみましょう、というお題が提示され、参加者は3つのグループに分かれてディスカッションを開始。まずは自分の考えをまとめて書き出し、グループにシェア。

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「食とエコ」という。とても広義なテーマだったので、ディスカッションを始める前は『どんなディスカッションになるのだろう?』『盛り上がるのかな?』と若干の不安を抱えていたものの、話始めると大盛り上がり。結局予定時間を大幅にオーバーしても「話したりない!」と感想がでるほどの充実したディスカッションとなりました。

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・牛肉は出来るだけ食べないようにしている、と語る参加者。
完全にベジタリアン・ビーガンの食生活をしているわけではないが、自宅で自炊するときなどは出来るだけ牛肉を選ばないようにしていると語る一人の参加者。牛の「げっぷ」や「おなら」として排出されるメタンガスが温暖化に繋がったり、牛を育てる過程で使われる水・飼料を育てるときに使われる水のことを考え、環境のためにあえて「牛を選ばない」という選択をしているというシェアしてくれました。

■ワークショップ「廃油をつかってキャンドルをつくろう」

お料理をしているとどうしてもでてしまう「廃油」。飲食店などでは、専門の業者さんにお金を払って引き取ってもらうそう。そんなゴミになってしまう「廃油」を素敵なものに再利用したいという想いで、「キャンドルづくり」のワークショップを実施しました。

材料はこちら。油性のクレヨンは色付けにつかいます。

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まずはガラスの容器をもとに、アルミホイルでキャンドルの型を作成。

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次にコーヒーフィルターを使って、廃油の不純物を取り除きます型に流し込みます。

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不純物を取り除いた廃油を温め、凝固剤をいれ、再度型に流し込みます。

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この後、クレヨンやアロマオイルで色付け・香りづけを行いしばらく置いておくと、キャンドルの完成!

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本来はゴミになってしまう廃油で、とってもロマンチックで素敵なキャンドルが出来あがりました。夜は明かりを消して、キャンドルに火をともしみんなでチルな時間を。

■お料理対決「一番エコに”ピザ”をつくれるのは誰?」

キャンプといえば、大自然の中で楽しむ料理!ですが、食材を買いすぎてしまって食べきれなかったり、食品の過剰包装・パッケージが多いためにゴミが沢山出てしまったりすることも多いと思います。

今回のお料理対決では、「いかにエコにピザをつくれるか?」をテーマにグループごとに好きにピザの具材を選び、考えてピザづくりを実施しました。
例えば、あるグループではスーパーで具材を買った際、買ったものをそのまま持っていくのではなく、包装をとり、袋にひとまとめにし、魚介類が包装されていたトレーはスーパーのリサイクルボックスにいれてからキャンプ場に向かう、という工夫をしてみたり。
こうすることで、キャンプ場で出るごみを減らせるうえに、トレーはゴミではなくリサイクルができる!という工夫で、とてもいいアイディアでした。

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本格的なピザ窯で焼いたピザは絶品。

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メンバーとのチームビルディングにも良かったピザづくり!

そして、今回さらに工夫した点が「生ごみの処理」について。
参加者の一人であるボブさんが、自宅からポータブルコンポストを持参してくださり、活用させていただきました!
コンポストとは「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。

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このように、出てしまった生ごみを土に混ぜることで分解させます。
今回使っているコンポストはこちら。

これを使うことで、ごみを捨てる際にビニール袋を使う必要もなくなり、ごみを減らすことができます。メンバーも初めてコンポストを体験してみて「これはいい!」と大絶賛。早速、キャンプの後にシェアハウスやおうちでコンポストを使い始めた参加者も。
実際使ってみると、意外と簡単で、手間もなく、楽しくできるエコな活動だという発見があったのも大きな収穫となりました。

■コレヲキニ、エコ宣言

キャンプの最後は、今回のキャンプでの気づきをシェアする時間。
それぞれがこのキャンプを通して「コレヲキニ●●はじめます!」という宣言をしました。

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「コレヲキニ、コンポストを始めます!」
「コレヲキニ、スーパーで食材を選ぶときに認証マークをしらべてみます」
「コレヲキニ、食材の過剰包装の問題を考えます」

などなど、参加者の皆さんのコレヲキニ宣言がとっても素敵でした!(既に有言実行しているメンバーも多数!)

ピザ対決で優勝したチームには、賞品としてコレヲキニタンブラー♪

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■まとめ

今回、天気はあいにくの雨。元々予定していたキャンプサイトの状態が悪く急遽キャンプサイトを別の場所に変更するなど、予想外の出来事もありましたが、そのトラブルもすべて、楽しいキャンプのためのスパイスにすらなったように思えます。
参加者の皆さんも、キャンプが初めてな人、キャンプが好きな人、エコに関心がある人、エコを勉強したい人など様々なステータスのかたがそろいましたが、それぞれが積極的に、楽しい空間を作り出そうと意識してくださったように感じました。

また、今回は、たまたまですが参加者の殆どが「世界青年の船」事業のOB/OG(22回生~32回生まで10年の時を超えて集結!)だったため、ディスカッションや夜の焚火を囲む時間はまるで「船の中」のような雰囲気でした。何を言っても否定されず、「いいじゃん」「素敵だね」が飛び交う空間。心理的安全性が確保されていて、リラックスしながら自分をゆっくりと解放できる雰囲気。せわしない日常からはなれゆっくりと自然を楽しみリフレッシュできる素敵な時間になりました。

<コレキャンVol1>の記事はこちら


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