起業に興味がある人へオススメする本
ご訪問ありがとうございます。私は普段、コレカラ・サポートという法人で、内容に応じてちばFP事務所という個人事務所で相談支援の活動をしています。noteには、日々の活動の中で感じる疑問や、相談からの気づきなどから、何か日常のヒントになりそうなことを書いていこうと思います。
オススメの本はこちら
この1年で新規事業やプロジェクトに関する相談が増えました。コロナの状況下で、新しい働き方を選ぶ方や事業を見直す人や企業が増えてように感じています。
そこで、ぜひそういった方にオススメなのがこちら。
はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術(マイケル・E・ガーバー)
私に相談したことで、一歩を踏み出し起業家の仲間となった方には方には、いつも応援の意味を込めてこの本をプレゼントをするようにしています。
この本との出会い
この本は、私自身が起業した2009年に、以前会社を設立する際に相談に乗った経営者の方からプレゼントしていただきました。
実は、本を始めて読んだときは、自分自身が既にスモールビジネスで起業を目指す方の相談支援を行っていたということもあり、なんとなく理解をしたつもりでしたが、この本の本当の良さは、自分自身が起業家として経験を積んだ最近になってからの方が、より理解が深まっているように感じています。実はこの理由についても、本のエピローグに書かれています。
なぜオススメなのか?
この本では、大半の起業家が失敗に終わる理由が書いてあります。
起業家・実業家イコール“熱い想いを持った情熱あふれる人”みたいなイメージが先行しているせいか、キラキラした成功をテーマ(餌?)に、SNS等を使ってオンラインのイベントに誘導する類のものが増えているようです。そういったセミナーを経て相談に来る方の話を聞くと、セミナー内容は“確かにそう。わからなくはないけど、期待値上げ過ぎじゃない?”というものがほとんど。
大体は、“こうすれば上手くいく”と言う視点で語られ、“壁にぶつかったときにどう乗り越える”という部分が欠けています。なので、困る人が出てくるという図式です。
本のエピローグには、「実践しない限り、何も理解できない」とあります。起業・経営って、ホントやってみないとわからないことだらけです。
成功するための“処方箋”なんて幻想なのですよ、実際...
事業に失敗の理由を知って、自分の事業に応用することが、遠回りに見えても成功への近道なのだと思います。この本では、学び続けることの重要性も紹介されています。
でも誰も失敗はしたくない
私が相談を受けた際には、よく野球のイチロー選手の話をします。
イチロー選手が打率4割に近づいた際に、日本国中で注目を集めました。けどそれは、裏を返せば10回に6回は失敗しているということです。チャレンジをしないと成功はしません。失敗をどう捉えるのか、どうそこから学ぶことができるのか、はじめの一歩を踏み出す原動力のような気がします。
ちなみに私が起業して一番困ったときは、色々重要な判断を下すタイミングでした。例えば融資を受けるとか、アライアンス等契約を結ぶ際など、初めてのことばかりなので尚更です。何か重要な判断を下すタイミングや、思ったとおりにうまく物事が進まないときには、同じ体験を経験した人、同じ悩みを理解してくれる人にメンター(助言者)としてついてもらうことをオススメします。
オススメの読み方
これから何かを始める人は、全体を一通りさらっと眺めて、どんなことが書いているのか?を知ってもらうくらいで充分だと思います。最初から全部を理解をしようと頑張っても、正直ピンとこないことの方が多いかもしれません。
その上で、PART1“「起業家」「マネジャー」「職人」3つの人格”というパートを読んでおくと良いと思います。最初に壁にぶつかるとき、ここが理解できていないことが原因であることが物凄く多いからです。
すでに新しいことをスタートした人は、目次のPART1失敗の原因を知る(私はこれが本当に役立ちました)から、自分が今どの位置にいるのかに当てはまるパートを読むと良いと思います。きっと何らかの気づきは得られるはずです。
ちなみに、相談にくるほとんどは、「職人」気質に偏った人が多いように感じています。“最大限の努力をしています”“結果よりもプロセスを重要視しています”等、色々な表現でちゃんとやっていることをPRされるのですが、うまくいかないのは大体その努力の方法が間違っているからです。
そのことに気付くためのヒントが満載の内容なので、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思っています。