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【週刊プラグインレビュー】Antares / Mic Mod

今月はAntaresから発売されているマイクモデリングプラグインMic Modをレビューしていきます。

メーカーのチュートリアルはこちらをご覧ください。

たった数十ドルで高価なマイクをたくさん手に入れよう!
みたいな動画だったりレビューだったりが多いんですが、そういう目的で使うと失敗するプラグインだと思います。
実際公式HPにはこんな注意書きがあります。

録音の音響特性を変更するだけで、全体的なオーディオ品質を向上させるわけではないため、必ず高品質のマイクでボーカルを録音してください。

https://www.antarestech.com/products/vocal-effects/mic-mod

このプラグインは、EQやリバーブだと思って使うと色々と活用しがいがあるので、今回は基本の機能をおさらいしつつ、実際の使用例の紹介を多めにレビューしていこうと思います。


機能

GUI含めプラグインはかなり簡潔にまとまっています。

Source Micから元々使用していたマイクを選択し、
Modeled Micから周波数特性を似せたいマイクを選択するだけです。
おまけでAntaresお得意のTube Saturarionがついています。

細かく見ていきます。

Source Mic
収録に使用したマイクを選択します
使用したマイクがない場合は駆動方式やアドレス・出音などから近しいマイクを選択すると良いです

Source Low-Cut
収録時マイクに付属したローカットを使用しているならONにします
ローカットを使用していないのにONにすると無駄に低域が膨らみます

Source Pattern
収録したマイクの指向性を選択します
この設定は指向性ごとの周波数特性をモデリングしたものであって、実際の指向性の再現や残響音の付加などは行われないことに注意

Source Proximity
近接効果は、指向性マイクを音源に近づけた際に低音周波数が増強される現象です
収録したオーディオに近接効果が聞こえる場合、これを使用して、マイクと音源とのおおよその距離に合わせて設定することで、近接効果を中和できます
そうでない場合は、デフォルト値(オフ)のままにしておけば良いです
無指向のマイクを選択している場合、このコントロールは無効になります

※同じパラメーターがModeled Micの方にも用意されていて、同じようにサウンドに変化をもたらします

Tube Saturation
クラシックなアナログチューブプリアンプのサウンドをモデリング
数値を大きくしていくほど歪みが大きくなるので、クリッピングを避けるために適宜アウトプットレベルを下げること


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