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Valhalla DSP / Valhalla Space Modulator

今回はValhalla DSPから配布されているフランジャー
Valhalla Space Modulatorについてレビューしていきます。

製品紹介はこちらを

ギターにかけた場合のサンプルはこちらをご覧ください。

今回のプラグインはValhalla DSPが無償配布しているプラグインになります。
タダ!やったね!!


Valhalla DSPはVintage VerbやPleteなど、味のしっかりついたリバーブ群で有名ですが、クセのあるモジュレーターにも定評があります。

Space Modulatorはいわゆる「フランジャー」に属するのですが、
改めて「フランジャー」ってどんな挙動をするのかみなさんご存知でしょうか。
わかりやすい動画があるので、混同しがちな「フランジャー」「コーラス」「フェイザー」の違いを学んでいきましょう。

おわかりいただけたでしょうか。
つまりどのエフェクトも原音に加えて何かしら変調(Mod)を加えた音を足すエフェクトになます。
名前を呼び分けるのは、その変調をきたすパラメータがそれぞれに異なるからです。フランジャーであればディレイタイム、コーラスであればピッチ、フェイザーであれば位相。

フランジャーは動画の説明にあった通り、元波形に対して時間軸をずらした波形を重ねることで、特定の部分はブーストされ、特定の部分はキャンセルされるいわゆる「Comb Filter」状のサウンドが形成されます。
そして、この元波形をずらす時間をLFOで揺らしたものがフランジャーの基本構造になります。
大体これくらいざっくりわかっていれば使えます。

Comb Filterについて詳しく知りたい方はこちらを


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基本構造

Valhalla Space ModulatorのGUI

Valhalla Space Modulatorは5つの操作子と11個のアルゴリズムで構成されています。

注 : Manualがないので、ここから先は触ってみての想像込みの解説になります。

Mix 
エフェクトの適応の度合いをWet / Dryで調整
「Mix」の文字をクリックすると、値を固定したままプリセットを変更できる。

Rate
モジュレーションの速度を設定。
低速でゆったりとした揺れ、高速で激しい揺れ。

Depth
モジュレーションの深さを制御。
値を上げるとエフェクトの影響が強くなる。

Feedback
エフェクト信号のフィードバック量(遅延した信号をもう一度遅延素子に送り直す量)を調整し、効果の強度や持続性を変化させる。
高めると共鳴が強くなり、独特の音色を生み出す。

Manual
変調された信号に固定値のPre-Delayを加える。
音色の微調整に使える。

Depthは、どの程度信号を遅延させるかを決定するツマミだと思って構わないです。実際の挙動は以下の通りです。

ギターアンプに向けた2本のマイクのうち、1本を固定にしてもう1本を遠くに離していくイメージですね。どんどん時間差をつけることで波長の大きな低い周波数にもコムフィルター現象をもたらします。

11個のアルゴリズムに関しては、プラグイン上の説明もかなりざっくりしているので筆者からは説明できません。
まぁ、無料なのでとりあえずインストールしちゃって、試しながらなんとなく音の方向性探ってみてください笑


実践編

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