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【週刊プラグインレビュー】Waves / Renaissance Channel

今回はWavesから発売されているRenaissance Channelをレビューします。

ざっくり概要はこちらを

もう少し詳細な操作方法はこちらをご覧ください。

Renaissance Channelは当時別々に発売されていたRenaissanceシリーズをRenaissance Maxxというバンドルセットにする際に生まれたプラグインで、Renaissance EQとRenaissance CompressorとRenaissance Voxを合体したようなチャンネルストリップになっています。

Sound on Soundの記事を読む限り
2003年の8月にMaxxが発売しているので、実に21年前のプラグインになります。読者の何割かの方より年上なのではないでしょうか・・・。

そんなプラグインをなぜ今更取り上げるのかというと
「あの頃のJ-POPサウンドを簡単に作れるから」です。

CD業界がピークを迎える98年より少しあと、
まだまだ元気があったJ-POPというか、今から考えると懐かしのJ-POPサウンドというか。

プレイリストでいうとこの辺りですね。

筆者は90年生まれなので、ちょうど中高生のあたりです。
思い出補正かもしれないけど、マジでいい曲ばっかだなぁ・・・。
体育祭や文化祭のコピバンでめっちゃ流れませんでしたか???

で、2024年現在。
NewJeansを筆頭にファッション・音楽・映像等々でY2Kブームが起き、レコーディング・ミックス仕事において「あの頃のSMAPみたいにしたい!」とか「あの頃のマッキー(槇原敬之)みたいにしたい!」というリクエストが如実に増えました。
多幸感・ギッシリ感、みたいなものに言い換えられるかもしれません。

確かにその当時独特のサウンドってありますよね。
筆者はBOOK OFFでその頃のマキシシングルを買い漁ったり、当時のセッションのアーカイブを覗いたりしたんですが、おそらく肝はこのRenaissanceシリーズです。

特にR-EQとRVox / R-Axxの登場頻度は異常です。
ほぼ全てのトラックのローカットにR-EQが使われていて、ピアノでもブラスでもストリングスでも、困ったらRVoxかR-Axxが刺さってるみたいなセッションだらけです。
全てが全てそうなわけではないけど、この当時のなんかヌメっとした、もっさりぎっしり感(たっぷり感と表現される先輩エンジニアさんも多い)に近づくにはRシリーズを使っちゃうのが早いんじゃないかと思います。

2019年のWavesの大型アップデートにより
アナライザも搭載され、プリセットも大幅に増えた結果、かなり使いやすいチャンネルストリップに仕上がっています。

マークロンソンもこうやってレビューしてます。
「Renaissanceプラグインは、私にとって欠かせない存在です。まるで筋肉の記憶のように体に刻み込まれています。他のプラグインにはない音を持ち、CPUの負荷も極めて軽く、操作も迅速なので、制作をスムーズに進めることができます。」


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ひとつよしなに。
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概要

Waves Renaissance Channelは、EQ、ゲート、コンプレッサー、出力セクションを一つに統合した高機能なオーディオミキシングプラグインです。このプラグインは、Renaissance EQ、Renaissance Compressor、Renaissance VOXの技術を基盤に設計されており、プロフェッショナルな音質を提供します。

全ての機能を説明すると冗長になってしまうので、
それぞれの機能の中から「へー、そうだったのかー!」な部分だけ取り上げます。

解説を挟みつつ紹介していくので、今回はここから有料とさせてください。
すみません。マニュアル自体は以下のリンクから取得できます。

https://assets.wavescdn.com/pdf/plugins/renaissance-channel.pdf


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