独学で受かる簿記論~スタートアップ編~
はじめに
前回の記事は、税理士試験(簿・財)の合格体験を投稿させていただきました。今回は、簿記論の学習の進め方(スタートアップ編)を紹介していきたいと思います。
1 前提
前提段階として、直近5年以内に日商簿記検定2級を取得もしくは合格圏内の知識を取得済みであることを前提とします。
2 使用教材
テキストはTACが出版している
「みんなが欲しかった!税理士簿記論の教科書&問題集1~4」を使用します。
このテキストは最低でも5週はしてください。問題集にのっている問題を2周目とも正解した問題は3周目以降は解かなくても良いです。
過去3年を遡ってパラパラと読みましたが、大きな変更はないので、少しでも安く受験費用を抑えたい方は、試験年度から直近3年以内であれば、試験問題に対応できるかと思います。最新の問題は、合格直前の模試でアップデートしていただければと思います。特に、令和4年度で出題された新会計基準「収益認識の原則」の問題は、上記参考書における対応策としては、概要がメインで、計算問題は、本番試験とは、ほど遠いものです。
また、具体的な意義や、会計処理の方法、根拠、背景等をわかりやすく説明しており、財務諸表論の試験にも対応できる内容だと思い、上記参考書を、購入しました。
3 勉強方法
チャプターごとの例題を順に解いていき、わからなかったらテキストの 説明を読みます。
チャプターごとの例題を解いたら、問題集をチャプターごとに解きます。
このとき、解いた問題に日付と答えがあっていれば、〇。間違っていれば×の印をつけてください。特に間違った場合は、SNSに間違った原因、計算方法等を投稿しておくことをおすすめします。それは、スマホでその投稿をしたSNSを見るだけで復讐ができるからです。そして、次の日にその間違った問題を解きなおします。これを1時間に1回休憩を挟めて解き続けます。
休憩時は筋トレをすることをおすすめします。それは脳が活性化されるためです。
1つ目のテキストが終わったら2つ目のテキストを進めつつ1つ目のテキストをもう一度一巡してください。
これを4つ目のテキストが2周するまで行います。
4 勉強期間
仕事がある日は、2時間、休日は5時間はしましょう。椅子に座って電卓を使うのみが勉強ではなく、通勤時や食事のときにでも、テキストや前日以前に間違ったところを確認するだけでも身になります。
このテキストは1か月で一周してください。テキストでは1~4を2か月で終わらせることを目標としておりますが、①少しでも本試験レベルの問題を解く期間を確保したいこと、②テキストにそういった指示があるということは、購入している方がやっていることですので、合格率20%以下の試験に合格するためには、人より効率よく勉強をしなければ、合格はできないこと。これらの理由により通常よりも1か月早くテキストを終わらせましょう。
具体的なスケジュールは次のとおりです。
テキスト① 一週目終了・・・5日目 二週目終了・・・9日目
テキスト② 一週目終了・・・12日目 二週目終了・・・19日目
テキスト③ 一週目終了・・・20日目 二週目終了・・・27日目
テキスト④ 一週目終了・・・27日目 二週目終了・・・30日目
5 最後に
スタートアップ期は、簿記論の学習の入り口の段階ですから、日商簿記検定2級合格相当の知識をもっていれば、本試験レベルと比べれば簡単かと思います。本試験となれば、問題の難易度のほかに、解答時間も考慮しなければなりません。まずは、本テキストで本試験レベルに到達するまでしっかりと基礎を固めていきましょう。
また、必ず間違った問題は、見直してください、復讐にもなり、記憶が定着します。
毎日勉強してください。スマホさえあれば、復讐はできます。
今回の記事は以上になります。
次回は、身に付けた基礎を準本試験レベルまで鍛え上げる「実力養成期」の勉強方法を教えたいと思います。