税理士試験(簿・財)合格体験記
はじめに
今年度も税理士試験を受験しました。前年度は簿記論を受け不合格(49点)。今年度は、簿記論に加え、財務諸表論を受けた結果、両方とも合格できました。
そこで、今回の記事は合格まで私が実践した勉強方法、試験までの勉強時間、使用した教材を僭越ながら紹介させていただきたいと思います。ロードマップといたしまして・・・
となります。
1 試験勉強開始時期
試験勉強を始めたのが、令和2年の2月でしたが、仕事の都合で、令和2年度の試験は受験できず。初めて本試験を受けたのが令和3年度の試験でした。試験日から合格発表の12月上旬までは何もせず、ただただ遊び惚けていました。そして運命の合格発表の日。残念ながら不合格でした。不合格とわかってから簿記論の試験勉強を開始しましたが、基礎的な知識はすでにできあがっているということで、試験範囲が被る財務諸表論と並行して勉強しました。
※ 試験勉強開始前ステータス
日商簿記検定2級取得済
日商簿記検定1級相当の知識あり(職場内研修)
2 勉強スタイル
通信講座やTAC、LECなどのスクールには通わず、独学で勉強していました。
一人暮らしのしがないサラリーマンな私は、基本的に食事は自炊をしています。朝はアーモンドナッツと豆乳、昼は玄米にオリジナルスムージー。夜は焼き魚、玄米、生野菜(小松菜又はレタス)の上に豆腐を一斤乗せたもの、けんちん汁風の鍋です。鍋は一週間に1回調理するだけなので、とても楽です。オールシーズン同じ具材を使っています。
3 使用教材
問題集、テキスト等は、書店でパラパラ試し読みをした後、良さげな参考書、問題集がありましたら、少しでも安く購入するために、メルカリやラクマで購入しました。
私が購入したテキストは以下のとおりです。
【簿記論】
(TAC)2020年度版 みんなが欲しかった税理士簿記論の教科書&問題集1~4
(TAC)2020年度版 税理士受験簿記論 過去問題集
(TAC)第5版 みんなが欲しかった税理士簿記論個別問題の解き方
(TAC)第5版 みんなが欲しかった税理士簿記論総合問題の解き方
(TAC)第7版 みんなが欲しかった簿記の教科書 日商1級 商簿・会計1~3
(TAC)第7版 みんなが欲しかった簿記の問題集 日商1級 商簿・会計1~3
(会計人コース) 税理士試験簿記論 直前問題集 令和3年度
(ネットスクール出版)第70回税理士試験 ラストスパート模試
模擬試験の過去問(TAC,LEC,大原等)
【財務諸表論】
(中央経済社)第21版 財務会計講義
(TAC)2021年度版 税理士受験財務諸表論 過去問題集
(TAC)2019年度版 税理士受験財務諸表論 総合計算問題集 基礎編
(TAC)2019年度版 税理士受験財務諸表論 個別計算問題集
(TAC)2019年度版 税理士受験財務諸表論 理論問題集 基礎編
(会計人コース) 税理士試験財務諸表論 直前問題集 令和3年度
模擬試験の過去問(TAC,LEC,大原等)
3 勉強方法
【共通】
自宅、図書館、ファミレス等の参考書、電卓、解答用紙を広げることができる机があれば勉強をしていました。
また、問題を解いていく中で問題を間違ったり、覚えておくべき理論、計算方法は、twitterに投稿していました。
【簿記論】
上記2の「みんなが欲しかった簿記論」シリーズの教科書&問題集シリーズを2周した後、「みんなが欲しかった簿記論」シリーズの個別問題集、総合問題集を解きました。1周した後に過去問を1周しました。直前になると模擬試験の過去問や会計人コースの直前問題集を解きました。
【財務諸表論】
・計算問題
開始時は上記の「個別計算問題集」を1周して簿記論とは異なる財務諸表論独自の問題に重点をおきながらひたすら解きました。続いて、「総合計算問題集 基礎編」を1周解きました。計算問題は簿記論より簡単なので、財務諸表論独自の勘定科目や個別注記のパターンを覚えるのみで事足りました。解いてみた感想としては、「個別計算問題集」は、本試験の出題形式とは似つかないので買わなくても良かったなと思いました。「総合計算問題集 基礎編」を1回解いた後、模擬試験の過去問、本試験の過去問、直前問題集を繰り返しとくのみで事足りると思います。
・理論問題
過去問を解いてみると、最近は記述よりも多岐選択問題が出題割合を占めています。しかし、会計基準から出題されているので、理論暗記はまるまる暗記した方が良いかと思います。私は上記の「理論問題 基礎編」、模擬試験の過去問の理論問題で出題された問題をテーマ別に分類し、A4の印刷用紙を使って「メモリーツリー」を作成します。そして、間違い直しをしながら、テーマごとに会計処理の仕方、根拠等の模範解答を書き下ろしていきました。メモリーツリーは、移動時間であったり、ジムでストレッチやトレッドミルをしているときに読んで見て覚えていました。後ほどで実際のメモリーツリーを一部公開しますので、学習の参考としていただければと思います。
4 勉強時間
日中は仕事なので勉強時間は平日の21時から23時まで、休日は10時から23時まで休憩を挟みながら勉強していました。週の勉強時間は15~20時間くらいです。本格的に勉強を開始したのが12月頃でしたので、簿記論は、合格レベルまでの勉強時間は700時間くらいで合格できました。令和4年度の試験勉強は6月くらいに模擬試験の過去問を週に1回解いていました。
財務諸表論については、計算問題は、簿記論と内容が重複するため、そこまで重点的には取り組んでいません。しかし、財務諸表論独自の問題が出題されるのでそこを中心に解きました計算問題に費やしたのは、12月から勉強を始めて、週に2〜3時間、同じく理論問題も12月から始めて週に5時間勉強していました。そのほかに本番を見据えた模擬試験を週末に2題といていました。解き終わったあとに必ず復讐をして、その翌日にもう一度解いていました。もちろん間違ったところ、覚えておくべき計算方法、理論はTwitterに投稿していました。
5 勉強以外のライフスタイル
週に1回はジムで筋トレやトレッドミルをしていました。自宅での勉強の合間でも、プッシュアップやレッグレイズ、スクワットを10分程度して運動する習慣は身に付けていました。月に2~3日は友人との食事や、温泉旅行にいったりしてリフレッシュをしていました。友人と会うまでの移動時間や待機時間は、Twitterで投稿したツイートを見返して復讐したり、メモリーツリーを持参してすき間時間があったら、すぐに読み返していました。職場の飲み会は、2~3年に一度転勤がある職場なので、異動前後の飲み会は誘われたら参加し、それ以外はコロナ感染拡大防止を大義名分として断っていました。
6 まとめ
人生は一度きりです。「やりたいことはやったもん勝ち」とどこかのアニメのオープニングテーマ曲の歌詞にでもあるように試験勉強だけやっても若いうちにしかできないこともあります。そのバランスを考えて費用対効果を最大にして、学習をしてください。今後は今回紹介した内容をテーマごとに詳しく説明していきたいと思いますので、この記事を見て良いなぁと思って「スキ」や「フォロー」をしていただけたら投稿のモチベーションがアップするので、是非お願いします。長らく見ていただきありがとうございました。
7 メモリーツリー
私が財務諸表論の理論を暗記する方法としてメモリーツリーを作成していました。メモリーツリーとは、一つのテーマを木の幹として、どんどん枝分かれして葉っぱ部分を会計処理や考え方を記載して一つの大きな木を作って覚える方法です。この方法は関連付けされた要素が詰まっておることで覚えやすいと個人的に思います。充て覚えても良いですし、書いて覚えても、読んで覚えてもどちらでも構いません。A4用紙一枚で書いていることから、気軽に持ち歩くこともできます。
そこで私が作成したメモリーツリーの一部である「概念フレームワーク」をテーマにしたメモリーツリーを紹介します。
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