「凪のお暇」みて
久しぶりにテレビドラマを見てる。
黒木華と唐田えりかの二人のいかにも純粋そうで、おもわせぶりでいろいろありそうなキャラ(ドラマでも現実でも)
高橋一生のこれまた、ドラマでも現実でもめんどくさそうなキャラ
これらの配役のドンピシャ感を本当にいかしたドラマだと思う。
ストーリーも
主役の取り巻きその他大勢の人たちが、いろんな場面で、人の弱みを狙いオブラートに包んだ言葉のジャブを差し込むコミュニケーションのリンチ、、。
過去のいろんな場面をあれこれ思い出せて、本当に面白い。
高橋一生の演じるキャラの痛さ、あれ昭和生まれの男なら、程度の差はあるけど、多かれ少なかれ、好きな女性にやってしまう行動、思い当たるところがあるのではないか。
唐田えりか演じるキャラの八方美人さとあさましさ、思わせぶりさ、こういう人たらしな女、本当にいるよね。やたらと隙を作って、無防備なのか無防備じゃないのかわかりにくい女、いるよね。
黒木華が演じるキャラも、純粋無垢そうで、取っ付きにくい、でも、なんか人の心にところどころ刺さる感じの言葉や行動をする女もいるよね。昼休みに神社に参拝したり、素朴で質素を楽しめる女。
市川実日子演じる東大卒業したけど無職キャラも、本当にいる。高学歴なのに、何故か胡散臭い石とか怪しい会社に引き込まれてしまう奴。
これら主役級キャラ、深みがあってリアルで、本当によくできている。
これらのキャラが織り混ぜる、ほろ苦さと罰の悪さのハーモニーみたいなストーリーは、就職氷河期世代が実体験をもとに書いたものだと思う。
(原作者は、コナリミサトという人で、Wikipediaには年齢が載ってないけど)
この10年ぐらい、カルテット、理想の離婚、それでも生きていく、等々、めちゃくちゃ面白いドラマがあったのに、1980年代、90年代のように社会現象にはならなかったことが残念。