2023年6月21日
ジブチ2日目。
この日も早急にしなければならないことがあった。スマホをインターネットに繋がる状態にすること、つまりSIMカードの契約をすることだ。
空港に着いたときにSIMカードショップみたいなものがあると思い込んでいたが、空港にあったのは両替所のみでSIMカードショップはなかった。「どこでSIMカードの契約なんてできんの?」と思い、不安を抱えながらも外に出た。
外に出た瞬間、思った以上に物事は早く進んだ。声を掛けてくれる人に必死で「I want to buy SIMcard」と拙い英語と持参していたホワイトボードで伝えた。すると、1人の30歳ぐらいの男性が「何か手伝えることはあるか?SIMカードか?よし、手伝ってやる。」とどうやら伝えてくれている。「ほんとう!?助かるよ!ありがとう!!」と伝え、その男性は私の20kgぐらいあるバックパックも持ってくれた。
はじめに駆け足で向かったのは、ジブチテレコムという携帯会社のオフィスのようなところだ。そこの受付のようなところでパスポートを渡すと、職員の人が手続きを完了してくれたみたいだ。次にSIMカードを携帯端末に入れるために電気屋さんに行き、SIMカードの中身を入れ替えてもらう。そして、SIMカードのプリペイドカードを買いにタクシーに乗り他の電気屋さんに行き、購入する。最後はカフェに行き、30歳の男性が初期設定をしてくれ、無事?にSIMカードの設定が完了した。
SIMカードの中身を変えているところを目視できていないにも関わらず、別のSIMカードに変わっていたので、「これ、ほんまにスマホ使っていいの?」と私の不安は最高点に達していた。というのも、海外で日本の契約時のままインターネットを使ってしまうと、巨額の請求が来るからだ。「ほんとうにこれうまくいってるの?」と何度も男性に尋ね、「大丈夫だ。できている。安心しろ。」と私に言う。「なんか信用できひんなあ笑」と思いながらも、だいたいのSIMカードの設定はしてくれていたことは確かだったので、男性に「ありがとう。ほんとうに助かったよ」と伝えた。
するとその男性がGoogle翻訳を使い「あなたのことを手伝ったからお金をください」と私に伝える。「海外で親切にしてくれる人には裏がある」ときいていたので「こういうことかー!笑」と身をもって実感した。
見返りを求められているとはいえ、実際ほんとうに助かったのでお金を払うことに。男性は「3000ジブチフラン(約3000円)くれ」とどうやら言っている。「いや、高いわ!笑」と思いながらも値下げの交渉をしたが男性が折れる気配がなかったので「これがぼったくりかー笑」と思いながらも3000ジブチフランを渡した。男性は「Oh!Thank you my brother!!」とお金を得れたことに嬉しそうだった。「また困ったことがあったら言ってくれよ」と男性は言い、男性とは別れた。
ぼったくられはしたが不快な気持ちにはならなかった。お金が目的とはいえ、丁寧にサポートしてくれて友好的な雰囲気が感じられたからだと思う。ぼったくってはくるが親切心はあり、フレンドリー。これがそのときのジブチの人への印象の一つだ。
SIMカードの設定が完了したあとはその日の宿の場所へと向かった。資金も豊富ではなかったため、タクシーがあれば5~10分で行けるところを30分~1時間ほどかけて猛暑の中歩いた。このとき、お金が豊富にあれば多くのことを快適に過ごしやすくしてくれるとお金が豊富にあることの大切さを実感した。
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