マキエマキさんのホロスコープ&新作「マキエイズム」感想
こんにちは、珠世レイサです。
今日は写真家のマキエマキさんの新刊「マキエイズム」の感想と
ご本人の了承を得てホロスコープを掲載させていただこうと思います。
快く了承してくださったマキエさんに感謝ですm(_ _)m
↓マキエさんの公式サイト。こちらで新作も購入できるようです!
マキエさんはおそらく4~5年ほど前にSNSで作品を見かけてからファンなのですが、
この人、何者なんだろう?
昭和風のエロを再現しているのはわかるけれども、
被写体がアダルト作品によく出てくるような若い女性ではないし
シュールな雰囲気で
何か普通のエロい写真とは違う…
こんな作品は、見たことがない…!!
という強烈な違和感が自分の中で残り、気になる存在となりました。
そしてマキエさんの作品やSNSを追っているうちに
多くの女性が共感するであろう様々な思いや背景があることを知りました。
(私がマキエさんの作品を
語っていいのだろうか!?という思いがありますが
とりあえず個人の感想を書かせていただこうと思います)
今回の「マキエイズム」から
一部文章を抜粋させていただきます。
「女に生まれて、私はもっと自分の女を楽しみたかった。
子供の頃に見た河原のエロ本や、街中に貼られていたピンク映画のポスターの中の、はしたない女の姿。
昭和の男のエロメルヘンの中で、
開けっぴろげにセックスを見せる女たち。
本当は、あんなふうに自分の女を、性を楽しみながら生きたかった。」
少し自分語りになってしまいますが、自己紹介のnoteにも書いたのですが自身が性虐待サバイバーだったこともあり、
小さな頃から性というものは、自分にとっては「おおっぴらに出したら傷つけられるもの」「恐怖の対象」であり
本来あるべき「楽しむもの」「愛し合う人と共有するもの」ではなかったし、今でもそのような気持ちが残っています。
だけど、本当は愛のエネルギーであるはずの性を、のびのびと楽しんで生きたい。
自分の中のそういう思いがマキエさんの作品に惹きつけられた理由ではないか、と感じています。
今回の「マキエイズム」はとても読みやすい本ですが、それだけにストレートにメッセージが伝わってくるものがあります。
一部文章を抜粋させていただきます。
「男性優位社会で女として生きていくことは、なんらかの形での売春を強いられながら生きているようなものだ。
少なくとも自分はそうであった。」
「若い女性の性的魅力は、ホモソ-シャル社会の中で商品として取引される資本なのである。
そういうものを失う未来に絶望を感じるのは当然のことだろう、
30歳を過ぎれば、その価値は暴落してしまうのだ。
でも、その資本は自分自身の内的な価値とは無関係な資本だ。
単なる外見だけの価値を、自分そのものの価値と錯覚させる社会が異常なのだ。」
なかなかパンチの効いた言葉の数々ですが、真実だと思います。
マキエさんはコンパニオンとカメラマンの経歴をお持ちのようですが、外見や若さだけで評価されるコンパニオンにうんざりしたこともあり、
技術職であるカメラマンを始めたそうです。
ですが待っていたのはバリバリの男性社会だったようで、
打ち上げではお酌をしセクハラを笑ってかわし、クライアントにホテルに連れ込まれそうになったり、
仕事の代償に性的関係を求められることが日常茶飯事だったようです。
「なぜ仕事にセックスを絡めるのか。おかしな話だが、そんなことがまかり通っているのが現実だ」とマキエさんは綴ります。
自分もたった数年だけですが、カメラマンの職に就いていたことがありますが、
女性としてのステレオタイプを求められることや
(イベントの時はもっと化粧しろだの、
バレンタインにはチョコを持ってこいだの
化粧もしなければチョコなんて
絶対持ってこないおじさんにそんなことを上から言われる。)
仕事に関係のない性的な話をしつこく持ち出されていやな思いをしたことが多々ありました。
(具体的に書き出すとこの類の恨み節は終わらないのでほどほどにしておきますw)
こういったセクハラはカメラマンの仕事だけではなく、
工場のバイトをしていた時、マッサージのバイトの研修を受けていた時、女性性を売ることと全く関係のない仕事でも、ついて回りました。
夜職の経験もありますが、夜職は高いお金を頂いて女性性を売る仕事なのでまだ自分は割り切れますが、
(それでもわざわざルールに定められたものを飛び越えてセックスしたがる男は絶えません。)
女性性を売ることと全く関係のない仕事でも、人権を踏みにじられながら生きねばならない。
こういうことに苦しんでいる女性はすごく多いんじゃないでしょうか?
そして世の男性には「男性優位社会で女として生きていくことは、なんらかの形での売春を強いられながら生きているようなもの」
という男性には見えづらい苦しみの意味を
少しでも理解して欲しいなという気持ちがあり
ご本人も言っていますが、女性にも読んでいただきたいですが、むしろ男性に読んでもらいたい本だなと感じました。
↑どの世界にでもいる、妖怪・初手から無料キャバ嬢扱い男。
20代前半のころの自分は、幼少期に受けた性的加害、社会人になってから受けたセクハラ経験で
「誰も自分のことを守ってくれる人はいない」
「立場をいいことにセクハラしてくるような男は自分の欲求のことしか考えていない。相手の人生がどうなろうと、頭にない」
という思いがありました(というか、今でもあります)
似たような経験をしてきたため、マキエさんの言葉は非常に頷けるものが多くありました。
マキエさんの活動では当初、
自撮りの活動の影響でカメラマンとしての仕事はなくなり、セクハラと言える内容のリプライやDMが大量に来たそうです。
女性が主体的に性を表現した時、この世界では何が起こるのか・・・
マキエさんも以前Xで話題にしていたと思うのですが
マリーナ・アブラモヴィッチというアーティストの
リズム0という作品を思い出します。
記事より抜粋↓↓
1974年に発表された「リズム0」では、6時間という長時間、自らマネキン人形のようになり観客参加型で行いました。
テーブルの上に72個のアイテムを用意し、観客に次のように言います。
『ここにあるものどれを使って私に何をしても構いません。ここであったことのすべての出来事の責任は私がとります。』
アイテムは、花、鳥の羽でできたはたき、ろうそく、大小の鎖、ベルト、銃弾が入った拳銃など様々ありました。
最初観客はマリーナにお花を握らせたり、マリーナの頬にキスをしたりしており、会場の雰囲気は和んでいました。
しかし、一人の男性が彼女の服をハサミで割いて脱がせたことから事態は一気エスカレートしていき、
マリーナを鎖でつないだり、ナイフで傷つけたりするような過激な行動が目立ち始め、最終的には弾の入った銃弾まで突きつける方まで出てきたのです。
流石に止めに入る方まで出てきましたが、止めに入った方を否定する方まで出るようになり観客の間でも暴動が起こるほど会場は混乱状態に陥りました。
6時間経った後、観客に向かって歩き始めたマリーナに対して観客は怯えて誰一人としてマリーナと話そうとする方はいなかったようです。
マリーナは家に帰った後恐怖のあまり泣き崩れ、髪の毛は恐怖とストレスから一部が白髪となってしまったようです。
当時の出来事をマリーナは『あの時誰一人も私を人間として扱ってくれる人はいなかった。』と語っています。
今回の一件では人間は集団であればどんな残酷なことも成し遂げてしまう。ということが明らかになった出来事でした。
この作品は集団心理の恐ろしさが表現されたようですが、ここ数年マキエさんの作品とSNSでの反応を見ているとこの作品と似たような戦慄を覚えました。
性的な表現をしている女性にはどんな失礼なことをしてもいい、どんな言葉を投げかけてもいい…
マキエさんのような独特な創作活動をしている方でもそういうことがあって、見るものによって受け取り方がこんなに違うのかと思いました。
マキエさんの作品とSNSでの反応こそが、ある意味その時の社会で女性がどう扱われているか、訴えかけるような一つの作品のように私には思えました。
「自撮り熟女」というキャッチコピーを下げてから&マキエさんの社会的認知度が上がってからそのような反応を減ったと
確か以前Xで見かけましたが・・・。
作中では古今東西の男女にまつわる文学作品の名言もマキエさんの写真とともに掲載されています。
「源氏物語」はその中でも気になる作品で未読なので、読んでみようと思います。
↑マキエさんのリプより。
ストーカーされた経験によって、源氏物語の一節を掲載されたと。
気になる・・・。
気になるマキエさんのホロスコープです。
時刻不明でソーラーサインハウスシステムで出したホロスコープです。
太陽水瓶座、まさに革命児という感じですね!
過去世と今世を表すノード軸に男性性と闘争心の火星、叡智や知恵を表すパラスがスクエア。
パラスについては以前Xでポストしました。
これはマキエさんの人生において活力と現実社会で生きる叡智や知恵が重要な鍵、カルマ解消となってくることを表します。
魚座なので芸術的かつ、集合無意識に働きかけるようなもの。
またパラスは「父権性」を古代ギリシャで初めて発明するエリクトニオスの母であり、
「マキエイズム」でも一石を投じていた家父長制への疑問、という
マキエさんの発信するテーマの一つにもつながっていきます。
ドラゴンヘッドは双子座、双子座は軽快な星座と言われていますがマキエさんの作品に漂う
「いい意味でのしょうもなさ」は双子座感がありますね。
また、昭和レトロな作品は伝統に美しさを感じる金星山羊座の影響を感じます。
この金星山羊座の上で現在、破壊と再生、審判や強大な力を表す冥王星が行ったり来たりしていますね。
現在はマキエさんの魅力がさらにカリスマ性を放つ時期と言えそうです。
以前何かの番組で「年齢を重ねてから活躍するホロスコープ」と言われていた記憶があるのですが、
木星と月天王星冥王星、土星ジュノーのTスクエアのことかもしれません。
木星期(46歳から55歳)から土星期(57から70歳)にかけて、何か人の根底を覆してしまうような革新的かつ主張的な活動をする。というのが示唆されていますね。
(余談ですがマキエさんのパラスに私の太陽が合、マキエさんのテイルに私の月が合しています。
過去世でのご縁や、マキエさんの発信が私にインスピレーションを与えてくれることがホロスコープにも出ていました。
自身も水瓶座で金星が山羊座なので昭和レトロものは金星山羊心に刺さります。
↑誰得か謎なファンの余談でした。)
時刻不明とのことですが、性に関する作品を作っているということで、性的なものを表すとされる8ハウスに太陽が来る時刻でも見てみました。
詳細な小惑星も見てみました。↓
この時刻だとICに月、天王星、ハウメアが。
マキエさんは子どものころから女の子が皆「お嫁さんになりたい」というのを疑問に思っていたそうですが、持って生まれた反骨精神的なものをIC(基盤となるもの、家庭、過去世からの魂)から感じます。
8室には太陽と実質的幸運をもたらすパートオブフォーチューンや、傷の癒しとなるフォルスも。
性を表現することで幸運と癒しをもたらす配置となります。
アーティストに特徴的な配置の見られるダークムーンリリスはTスクエアの12室双子座木星やベスタに合しています。
12室木星もアーティストらしいですし、多くの人に何か違和感を湧き立たせるも、実体がつかめず夢中にさせてしまうようなパワーをここから感じます。
アセンダント小惑星リリス合もアーティスト的な配置です。
ダークムーンリリスについて
仮にこの時刻だと「傷ついたヒーラー」を表す魚座キロンが社会的看板のMCに合。
芸術家の星座、魚座がMCに来ているのもありえますし、魚座キロンは多くの人の心に作用しそうです。
女性性に対してなんらかの傷を抱えた人たちがマキエさんにパワーをもらっているような印象を受けますが、
(「マキエイズム」にもマキエさんにインスピレーションを受け
マキエさんの被写体となりそれぞれの人生を生きる方たちの文章が掲載されています)
社会的活動において、女性たちや人々への心への癒しというものが到達地点となる雰囲気が帯びます。
性を表現することによって社会で受けた傷を癒すとも読めます。
キロンについての記事↓
また、よく見ますと過去世と今世を表すノード軸に対してパラス、ハウメアがグランドクロスを形成しています。
ノード軸に対してスクエアやグランドクロスを形成している惑星はその人のカルマや人生のキーを表すと言います。
ハウメアについてnokoさんの天秤座新月のnoteから抜粋させていただきます。
「ハワイ神話の豊穣の女神・大地母神。
シュメール神話では女神イナンナ
聖書ではリリス
日本神話ではイザナミ
ドラゴンテイルにハウメアが結合ということで
自然そのものを敬う古代人類の信仰は自然そのものを崇拝するアニミズムの意味合いが入ってきます。
男性神の時代の競争と支配のピラミッド構造の裏側を見抜くスキルを磨くこと。
霊的文明、女神信仰へ立ち返る時。
そういった変容をしなければならない時に来ているのではないかと思います。」
前述したパラスとこのハウメア、またノード軸が絡んだグランドクロス。
(グランドクロスとは・・オポジションとスクエアで形成される十字。人生に波乱が多く、自ら困難を選ぶ傾向もある。試練を乗り越えることで成長し、成功を手にすることもできる。という意味を表します)
nokoさんの言葉を借りるとこのマキエさんのグランドクロスは
男性神の時代の競争と支配のピラミッド構造の裏側を見抜き霊的文明に立ち返ることを現実における知恵と叡智を持って挑んでいく。
グランドクロスなので一筋縄では行かなそうですし、多くの人を巻き込んでいきそうですが、まさにマキエさんの発信のテーマを表すグランドクロスなのでは?という気がしました。
マキエさんの活動からはただ男性に対して恨み節を言って被害者として生きるだけではなく、
女性自ら生き生きと性を楽しんでほしい
搾取されずに生きてほしい
というメッセージを感じます。
占星術的に言えば生きた智慧のパラスと、豊穣の女神ハウメアの影響が出ているのでは無いか。と感じたホロスコープでした。
これからの冥王星水瓶座時代、さらなるカリスマ性を持ってご活躍されそうなマキエさんの活動に今後も注目です!
鑑定の詳細はこちらからご覧ください↓
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