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外科研修医の朝① 出勤は6時半
研修医の朝は、6時半。
というのも、7時から教授回診が始まるので、
それまでにICU(集中治療室)の患者さんの血液検査データと、レントゲン写真を準備しておくため。
ICUに何人の患者さんがおられるかはその日によって違うので、重症な方が多い日はもう少し早く出勤していた。
レントゲン…今は当然、専門家であるレントゲン技師さんが撮影して、現像してくれるけど、
当時は時間外とか緊急の場合は医者が自分でやっていた。
レントゲン写真、今はデジタル化されていてパソコン上で見ているけれど、
当時はフィルム(ドラマとかでずらーっと並べてあるやつ)で、しかも暗室で現像しないといけなかったので、
朝から患者さんの身体を持ち上げたり、重い機械を動かして、思いフィルムケースをもって暗室まで走って往復したり、かなりの肉体労働で、
みんなが揃う7時にはへとへとだった。
研修医が終わるころ、古くて思うように動かないレントゲン撮影機もキリンのイラストが描かれたかわいくて操作性のいいものに変わって、
現像の機械がICUにも設置されたときは感動した。