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4/11 古着屋で身につけるのは知識よりも…

初めまして。これなが と申します。
東京で古着屋を5店舗運営している会社の取締役をやっています。
普段は【海外で古着の仕事】【日本の店舗で接客業】【倉庫で商品の管理】【人材のマネジメント】
などをしています。

初めての方はこちらを  ------------------------------------------

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今日は、

「独立を前提に古着屋で働く際には、商品知識よりも、言語化できない感覚やノウハウを身につけると良さそうだよ」

という事を書いてみます!


■ 知識よりも感覚 ■ 

採用面接をすると、多くの採用希望者の方が「仕事を通じて商品や接客の知識をつけたい」という方が多いです。

これはこれで素晴らしいと思うので、日々身に着けると良いんですが、

私の意見としては、知識よりも感覚を磨いて身に着ける、というのを目的にすると良いと思っています。


■ 知識とノウハウ? ■

わかりやすくするために、今回は「知識」「ノウハウ」という言葉を使って前提を整えます。
※実際の意味とはずれますがご了承ください。 

① 知識

= データベース化 / 体系化され、ネットでも検索できるような情報

例〕時代ごとのブランドタグの変遷、細かなディテールの変遷、接客で使えるフレーズ、基本的な仕事のやり方etc...

②言語化できるノウハウ 

= ネットでは見つからないが他者に伝達可能な情報

例〕売り場構成を練るときには、商品在庫と顧客の動きをよく考えて作る、ディスプレイ作成の時には色のバランスに気を配るetc...

③言語化できないノウハウ

= 長年の感覚で他者に伝達不可能な情報

例〕良いディーラーとそうでないディーラーをどう見分けるか?、お店の売上予算をどう組むか?接客で幅広いお客様を喜ばせるには?etc....

この定義で言うと、習得難易度は

易 → ① → ② → ③ → 難

となります。

つまり、①はネットでサクッと調べ、②も先輩などになるべく聞いたりしながら早めに身につけ、③の習得にリソースを割こう!

と言うのが今回の趣旨です。


■ 読めるようになる ■

先日、古着屋の大先輩がこんな事を言っていました。

「20年以上古着ビジネスをやっていると、物件の立地と商品構成で ”だいたいこれくらいの売り上げになるだろう” って読めるようになる。だから、そこに向かって商品/販売戦略を組んで、やっていく…」

びっくりですよね。これはまさに、言語化できないノウハウ = 長年の感覚。

ズバリ、独立を前提に古着屋で働くのであれば、こういったものを身につけるべきだと思いました。


■ どうやって身につけるのか? ■

これはズバリ、

自分で仕事を受け持ち、試行錯誤(トライアル&エラー)のサイクルを回し続けること

でしか身につきません。=磨くと言う作業

誰かが教えてくれるのを待っていては一生身につかない物です。なぜなら、言語化ができないからです。

言語化ができないので、他者にそっくりそのまま伝えることはできません。

逆を言えば、言語化ができず、他者に伝えられないから”価値がある”と言えます。

よくご高齢の職人さんが今でも現役で…と言う記事を見ます。これは、言語化できないノウハウを持っているの方の例だと思います。

こう言ったものを身につけるには、やはり自分で試行錯誤をしていくしかないですね!


■ わざわざ企業に勤める理由は? ■

それならば、最初から独立して、お店を切り盛りする中で試行錯誤すれば良いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。

そうです、その通り。しかし、独立したてで資金や商品が十分にない状況で、ノウハウを身に着ける試行錯誤をする余裕があるでしょうか?

試行錯誤とは、失敗を繰り返しつつも、その中から学びを得て、徐々に軌道修正していく作業です。

独立したてのお店には、小さな失敗すらする余裕すらない。

だから、事前に企業(大きな古着屋さん)に就職し、「失敗できる環境を利用させてもらう」と効率が良いんですね。

※もちろんお給料をもらっている以上、結果を残す責任はあります…


■ まとめ ■

最後にまとめると、

・独立するためには知識よりも言語化できないノウハウを身に着ける

・身に着けるためには普段の仕事について自ら試行錯誤する必要がある

・その中で身につけた言語化できないノウハウこそ自分の資産となる


以上になります!


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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