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Season1 「人生」


まえがき

※これは、noteのコンテスト応募作品です。
 一部実話です。

極力「死ね」などの言葉は使っていません。
全年齢対象だと思います。多分。

どうぞ、お楽しみください。


本編

第一話 奇跡の出会い

「人生って、自分では消せないんだな。」
その言葉から、私と、俺の人生が繋がっていく。

      みなと
俺は 吉田 水門。
私は 月夜 梨花。
実は私たち、大人なんだ。

「これがお酒か。うっま!」
「美味しいわね。」
「あの時からもう10年もたつよな!長いか短いかわからないけど!」
「もう2134年ね。AI化も進んで、私たちはみんな、快適に暮らせるわよね。でも問題もあるのよね。」
「でも水門、昔は辛かったわよね。自殺しそうになったのよ?」
「ああ。梨花も大変だっただろ?」
「そうね・・・。」

オレは水門。もうオレ小学1年生だぞ!
「みんな、仲良くなろうな!
「うん!」みんなが喜んだ。
最初は楽しかった。でも、学年が上がると・・・
「タクト!なんで4組なんだよ!クラスはみんな一緒じゃないのか!?」
「おいお前」謎の男が現れた。名札がオレンジ色だったので、5年生だ。
「・・・え?」
「お前、足ふんだよな。」「あっそれは、、、」
「生意気だな、やっつけろ。」「やめてよ!」
そこで、現れたのは梨花だ。
「ちょっとやめてよ!いじめるのは良くないよ!」
「・・・!」「は?なんだこのガキ」「えらい子でちゅねー、嬉しいでちゅねー!」「ハハハハハ、勘弁してやるよー!」コツコツ
「あ、ありがとう」「うん!一緒に友達になろー!」「うん!」

この人物が、オレの人生を変えた。

第二話 仲間

「梨花!今日はどんなことする?」
「今日はみんなでオニゴッコしよー!」「わーい!」
「あ、あのガキだ。」「・・・!」二人は驚いた。
汗をかきはじめた。(もう立ち向かいたくないのに・・・)
「何する気?」さっきの穏やかな梨花の表情が一気に変わった。
「おう、かかってこいよ。なにだって立ち向かってやるぜ?」
「男だからNAAAAA!!!!!」あのヤンキーがバッカみたいにさけんできた。
「・・・・!」オレは悟った。
(いける。多分勝てる・・・!)
「ああああああ!」なぐった。ついに、オレはあの5年のヤンキーをなぐったのだ。

あいつが地面に転げ落ちた。

勝った。


「あっそっか1年生のとき握力20だったんだ」
「学年1位だったもんねー」
そう。オレ、吉田水門は、1年(小学)のときは握力は20だったのだ。


「チクショーー・・・」
「おまえ、強いな。」認めた。ヤンキーはついにオレの力をみとめてくれた。


こうして、ヤンキーと仲良くなり、たまに梨花と3人で遊ぶようになった。


先輩と梨花が、オレの自殺を救ってくれたんです。

第三話 初恋

いろいろあって、オレも中学に入った。
オレの中学は私立で、中高一貫なんだ。だからあの人もオレのために無理やりここの学校に入学してきた。
「先輩!ここのところ、修正しておきました!」
「おう!ありがとな。」
「先輩、結構仲良くなってきましたよー。」
「おお、よかったじゃないか。告白するのは今だぜ?」
「いやあ、もうちょっとまったほうがいいんじゃないと思いますよー・・・。」
「お前、さては恥ずかしいのかー?」
「そ、そうにきまってますよー!」
「あはははは!」
オレは、あの梨花が実は、好きなんだ。
あのときから守ってくれた。友達にもなった。ちょっぴり恋バナなんかもしたりしてね。
だから、身近な人がいいかなー、と思って。そして実際かわいいし。
「おーい!梨花!」
「?」
「あら、水門ね!」
「その・・・いっしょに帰らないか?電車も・・・一緒だし。」
「別に・・・誰かと一緒に帰りたかったから、いいわよ!」
『6番線に 到着の電車は 新大和ゆきの 急行です 途中の停車駅はー』

ガタンゴトン・・・

「水門、最近髪切った?」
「そうなんだよ!どう?似合う?」
「うん、かっこいいわね。」
ぼくはデレデレだった。これを見ている観覧者様達も、多分みんなにやにやしていると思うんだが・・・気のせいか?
「その・・・好きな人とかって・・・いるの?」
「ええ、いるわよ。」
「え・・・・」オレだったらいいなー・・・
それから、他愛もない世間話をして、帰った。
「今日は楽しかった!またね!」
「じゃあな!また明日!」


そこから状況が悪化していった。
オレが・・・まさか自殺するなんて・・・・

第四話 引きこもり

それからというものの、オレは人気者になった。
いろいろな出会いもあったし、とっても遊んだ。
だか・・・
ある日のこと、オレと超仲良しの先輩とは、また違った先輩がオレを呼び出してきた。
「おい、お前ちょっとこっちこい」
「は、はい。」
なんか、とても嫌な予感がする。なんだ?
「お前さ、先輩より仲間できて、いきってんじゃねーよ。」
「す、すいません。」
「お前さ、もう学校来なくていいよ。お前みたいなやつ、大っ嫌いだ。」

電車の中で、ふと、考えた。
(オレ、いままで先輩と仲良くしたり、同僚、梨花も様々な出会いがあったけど、オレって本当はいらない存在なのかな。あの謎先輩、どういう考え方してるんだろ。)
オレは、電車の中でこっそり泣いた。
『平谷ー平谷です お出口は 右側です 首都中央線 都心南北ラインは お乗り換えです 扉に ご注意ください』

家に帰る最寄り駅だ。

『3番のりばに 快速 新大和ゆきが 発車します。』


でも、オレは強いに決まってる。そうだ、そうだ・・・。

「明日学校にいって、ダメだったらもう行かない。」
決心した。


キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムが鳴った。
「やばいやばい!電車45分遅れたから遅刻するー!!!!!」
「えー出席をー・・・」
「おはようございまーーーーーす!」
「先生、遅延証明書どうぞ!」
「ああ、それはしょうがないな。今日だけだぞー?」
「はあ。はあ。ありがとうございます。」

「おい!」
ああ、またあの謎先輩だ。本当に嫌だなあ・・・
「はい。」
「もう学校くるな!!!!!」
校内中に鳴り響いた。
もうオレは我慢の限界に達した。
「わかりましたよ!学校来なければいいんだろ!やってやるよ!」
『やられたらやり返す。倍返しに!』にはまさにこのことだろう。
威力が倍だ。
オレは騒ぎになるとめんどくさいから、足早に教室へ戻った。
『2-5』オレのクラスだ。中学2年5組。

オレは謎先輩のいわれた通り、次の日から学校を休んだ。

「オレは本当にここにいていいのだろうか。」
オレは不登校を続ける日々に、そう思った。

第五話 自殺図り

水門が不登校になって、2か月ほどがたった。
「今日も、吉田が休みか・・・いったいどうしたんだ?」
「どうしたのかしら・・・」梨花が不思議そうに言った。

一方その頃 水門は・・・

自殺の計画を立てていた。

「オレなんか、どうでもいい。なんで、こんなことになったのか知らないけど、とにかくオレはいらないんだ。」
なにかに洗脳されたようだ。
『自殺する方法 できるだけ楽に』検索した。



いろいろ準備が終わったが、水門は泣いていた。
なぜか、どうしても縄に首を通せないんだ。
「なんで、なんでこんなことになったんだよう・・・梨花も好きで、あの先輩もとても仲良しだったのに。。。なんで、なんでだよ・・・!」

そして 学校では

「水門、最近学校来ないな。」颯太が言った。
颯太、藤木颯太は保育園からのただ1人の幼馴染だ。
「おう、そうだな。心配だなあ・・・」颯太の友達がいった。
そのやりとりが、梨花と先輩が盗み聞き・・・聞いていた。
「あんないじめされたら、俺なんか自殺してしまうよ。

その言葉が、はっきり聞こえた。
「!!!!」
「先輩・・・!」「梨花・・・!」
「まさか・・・自殺!?

この物語は、いよいよ、

クライマックス・・・!

第六話 ついに

その日の放課後、梨花と先輩はすぐに水門の家へ行った。
「はーい、あら梨花ちゃん、何か水門に御用?」
「邪魔するぜー」「ちょ、ちょっと・・・」
「すいません。実は水門にとても急用があるので、すみませんが、上がらさせていただきますー。」
「そ、そう・・・」
「なあ、水門の部屋は!?」「2階の左の奥にありますが・・・」
「先輩、すぐに上がりましょう。「OKー!」

一方、水門は・・・

「これでいける。もう楽になるんだ。これで・・・!」
首に縄をひっかけ、台から足を下ろそうとしたとき・・・!

水門!待て!」多分あの時は人生で一番の大声を出しただろう。


「・・・!」
「やめろ!俺も、お前といて、とても楽しかった!自分も、何度か死にたいと思った時もあったんだ。でも、それで人生終わりなんだぜ!?もっと人と、人と仲良くして、一人前の立派な水門になろうじゃないか!俺もまだまだ未熟だけど、これだけは言える!頼む!死なないでくれ!」

先輩・・・!」

「ねえ水門。いつも、私と一緒にいるのが、とてもいいんでしょ?私も、水門と一緒にいる時、とても楽しかった。でも、自分が死んじゃったら、私との思い出も、なくなっちゃうんだよ?先輩との仲良くした思い出、小学校で3人と楽しそうに遊んだのも思い出、お母さんと一緒に、海外へ旅行へ行ったことも、思い出。そして、私と水門が電車のなかでクスクス楽しくしゃべっていた思い出も、消えちゃうんだよ?」

梨花・・・!」

「そんなこと、もう、やめようよ!

「ありがとう。先輩。梨花。」



「オレ、明日から・・・」

学校行くよ!

「おう!あのディスって来たやつは、もうこっちで成敗したからな!」
「さ、行きましょ!」

「うん!」


エピローグ

それからというものの、オレ、吉田水門は次の日から学校へいった。
そして、前より以上に、友達もできた。
あの謎先輩は、もういなくなった。

そして、大和スカイツリーの屋上で・・・19歳で、ついに・・・

告白した

「今日は楽しかったね。水門。」
「うん。ちょっと、こっち来てもらえるかな。」
「あら、何かしら?」
「その・・・」



「梨花、いままで数々の思い出があっただろ?先輩にからまれたり、自殺しそうになったり。でも、どんな時でも、ずっと、梨花と一緒だった。自分は梨花の事が、とても、大好きだった。」

「・・・!」

「だから・・・」



「こんなオレで申し訳ないが・・・」


結婚してください。」



ドクドクと、波が打たれた。
いままで恋愛とか思いもしなかったけど・・・まさかこんな事になるなんて。
でも、こんな人、いままで見たこともないわ。



よろしくお願いします。



いまでは、子供1人で、2人・・・いや、3人で、幸せを送っている。



ー「人生」 終ー



あとがき

スノーコラッツです。
この物語は、もともとは、数回に分けて投稿する予定でしたが、noteのコンテストに応募するため、一回で投稿する運びになりました。
2人は、書いてても、とても幸せだったと思います。
実は、私も好きな人がいるんですが・・・それはおいといて。

とても、楽しかったです。
先輩、梨花、そして水門。このチームは、絶対に、いつまでも続くでしょう。

今回のデビュー作、「人生」は、これで終わりになります。
次回作もお楽しみに。
ありがとうございました。
はあー疲れた(笑)


制作期間 2か月半
制作・編集 スノーコラッツ
ありがとうございました。

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