文学少女の歌集Ⅲ-文学少女と夜明けのバス停- 感想その1


4週間前、ほっちゃんの文学少女シリーズ3作目となるアルバムが出ました!

ブックレットでの空はどれも曇り空のサイレントヒルなお写真で、タイトルにある"夜明け"にぴったりな幻想世界の様です!

しかしあくまでも"日常が傍にある"くらいの距離感での幻想世界です。

池?湖?の上に家屋が建っている写真は"千と千尋の神隠し"の様で、現実世界と幻想世界の距離の近さが出ていてアルバムタイトルにもぴったり!

また歴史を感じる横書き右読みの理髪店("店髪理"表記)も本作品に物凄く合っています。

ほっちゃんのこのシリーズは歌詞が縦書き表記なため、歌詞カードは捲る側をケースの奥に入れる仕様なのですが…新品の歌詞カードってこの方が取りやすい!
世に出ているCDの歌詞カードは全てこの入れ方が良いと思います(笑)


それと今回のほっちゃんは学生というより看護師さんっぽいです。

あと、ラムネの写真が21年前に出たアルバム"sky"みたいで懐かしい気持ちになりました♪

以下歌の感想です。




・"夏は短し、恋せよ乙女"

今までになかった様な"ほっちゃんアルバムの1曲目"にとにかく驚きました!

歌うというより喋っている様な始まりで、"歌ってみた"で歌われる様な曲な事にまず驚きました。
(調べたら作られた方がボカロ系の方らしく"だからか!"と激しく納得しました。)

とにかく耳に残って、先に書くと本アルバムで一番のお気に入りです!
なんならこの歌ばっかりリピートしています(笑)
(この感想を書いている今も聴きたくて仕方がないです…!)

日常系アニメのEDっぽくて、初期ほっちゃんソングチックな日常的歌詞らしさもあるのですが、ところどころ今までになかった様な詞が使われまくっていて本当に驚きです。

"何か諦めながら今日もあなたを待っている"や、"どうでもいいか"や、"何か諦めながら今日も僕らは演じてる"という詞が、今までのほっちゃんらしくなくて良い意味で驚きました!!

アルバム1曲目がこんなにも"幸せ!"な詞ではないなんて、もうこれはほっちゃんの新境地だ…と驚きです。

恋愛を春に喩える事は多いですが、夏に喩えるのってなかなか無いのでそこも驚きました。
春だと始まりや幸せの比喩みたいに思えるのですが、夏だと過去の終わった事を受け止めきれていない比喩の様に思えて、やっぱりほっちゃんアルバムの1曲目がこういうのはかなり意外です。

他にも一人称が"僕"なのも意外ですし、長そうに思えて3分ないのも意外でした。
短いのも含めて歌ってみたチックですね。

あと学生の頃の夏休みを思い出す歌でもありますが、よく考えたら今の子って漫画の貸し借りするのかな?と、ジェネレーションギャップを感じる詞でもあります(笑)

楽器ではドラムが大きくてドラマティックで好きです♪
詞は悲しいですが曲は聴いていて楽しい!

初めは少しノイズが耳障りだったのですが、線香花火の音と分かりラストの"パチンと消えた"で、その切ない余韻に意識が持って行かれました。


もうこれは"今夏出逢えて良かった夏ソング1位"です!
"この歌を聴きながら過ごした今年の夏"は思い出になるだろうなぁ…。


続く☆

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