離れていると心が優しくなるんだってな 9/1 ホテルのドアストッパーがスイカだった。 9/2 手に仕事のメモがびっしり書いてある友人に、手首に巻いて使えるメモ帳を送った。 9/3 便利だと思ったんだけど、迷惑だったかもしれない。 9/4 水の歴史について調べた。 9/5 この地球上で、土や空気は資本主義の枠からは外れているように思っていたけれど、実際はそんなことなかった。 言葉ですらお金になるんだし。 9/5 感情のやり取りと情報のやり取りをごっちゃにするとだるい
逃げないように囲い込むのがうまい人の話だ 8/1 知らない人が飴をくれた。 8/2 保育園のうさぎを触った。 8/3 高校時代の別クラスだった人に話しかけられた。 Tのことを知っているか聞けなかった。 聞いたところで誰もしあわせにならない、そういうルートが確定している。 8/4 ボランティアをした。 高校生と数学の話をした。 8/5 ラジオとサウナとカスタネットについて話す会議をした。 8/6 オンライン会議で「あなたと遊びたいです」と言い、会いに行くことになった
無意識に媚びている 7/1 体調が悪くて歌会をさぼった。 7/2 先月の検診の数値が相変わらず悪かった。 病気になれば時間があって良いものが書ける訳じゃない。 相当な精神力と集中が必要だ。 7/3 今日の句会はまじうっかり季無しを2つも提出してしまった。 「ワンピース」は夏の季語だと思い込んでたけど季節関係なく着るから季語じゃない。 「蒟蒻ゼリー」の”ゼリー”は夏の季語だけど”蒟蒻ゼリー”は通年売られているから季語としてはカウントされない。むずすぎる。 でも両方点数は入
ぺらぺら2 楽しみにしてた予定はドタキャンされていた さっきのグミはいかにも君好みだった 黒くて長いコードが尻から生えてきた Amazonで買ったプラグじゃ間に合わなかった スマホが熱くなる 体温を超えてけ 何も分からないまま落ちてくコードが絡まって地図はないかなりふかいから諦めて進むのさ 訳も分からないまま過ぎてく方向は定まって意思がないのに泣けないや落ち着いたら電話してくれよ 宛てもなく暗い夜のそこ降りてく君を照らせば痛くない臨界点で会おうあの星の隅の
自分なりのnoteの使い方が分かった。 ちゃんと日記をかけばいいんだ。 詩歌をぶち込むから偉そうになるし暗くなる。 基本的に自分の全部が信用できない。 最近の自分の生活は本当に酷くて、仕事もプライベートも宙に浮かせてしまっている。 すべてのひとに、すべてのことを「とりあえず好きそうなフリ」で楽に済まそうとしている。 ひと昔前に言われた「空気を読みすぎる性格」とは違う、もっと利己的で、もっと潜在的で、まだラベリングされていないタイプのクズが生まれてしまったんだとしたら、大変な
いいから書け。 6/1 バイト先のご親族が亡くなった話を聞いていたら、下着を頂くことになった。遺品の整理をしていたら発見したらしい。大丈夫、使ってないしあなたならサイズが合うはずだからと、わざわざ2枚用意してくれたのだ。 本当なら別の人が身に着けるはずだった下着。 シャワーの後、その下着を身につけたとき、死者の目が自分の内側にあるのを感じた。 6/2 深みがない。無駄な手数が多い。 6/3 シャワーを浴びながら泣く癖がついている。 6/4 中学生にナルトの話をしようと
衣替えをしました、暑いので。
犬に吠えられる身体で生き死にをわからせられた、わからせられた 堤防を歩く三人犬抜きで歩く楽しいことがあるのか 犬犬犬やたらに出会ふ金曜日生きていてくれ吾より永く 暑き日をdog daysと呼ぶらしと誰に言ふでもなきこと増える
歳を重ねるというのは、誰かと歩調を合わせるのが難しくなるということなのかも知れません。 外に出て、話しかけてくれる人たちは、皆エネルギーに満ちた意欲と熱意を持ち、誰もが幸せになれるヴィジョンや、失敗を恐れない果敢な計画など、彼らの信じる”善いもの”について絶えず発信し、一緒にやろうと手を差し伸べてくれました。 自分はそれらに同調してみるのですが、どこかで必ず齟齬が生じ、上手く行かなくなることが多くなっていました。自分が先走って相手を困らせるとか、自分の方が相手についていけなく
大切な人を言葉で傷つけたので、1年更新を停止します。
287.散文の地平に雪が降り積もる小指の灼ける人を隠して 人生で二度目の俳句会、「嫌になっちゃうな」と言われながら特選を2つ頂いた。 ビギナーズラックと思われたか、あるいは初心者の癖に生意気なことばを使ったと思われたか、どっちでも良いけれどもこれから一生をかけて取り組む甲斐が欲しい。 中途半端な出来の創作というものは変に妬まれたり下に見られたりして面倒だから、感情を一旦置いてとにかく勉強するというクールさも必要だと思う。 最近は人間の作ったもの、特に「私を見て」というような
286.空白へ逃るもぢずり追ひかけて片道で往く速歩で往く 「僕は32で君は18で」 という書き出しからはじまる村上春樹の小説があるらしい。 らしい、というのは、ネット上での小説のレビューしか読んでいないから。 いくつかのレビューを擦り合わせると、「32歳のデイトリッパー」という題の短編小説に冒頭の文章が出てくる。そこに登場する「僕」は32歳の既婚者で、何人かのガールフレンドがいて、その中には18歳の女の子もいる。まだ世間を知らない若い彼女をつまらないと感じながら、確かに惹か
282.オレンジの海にはオレンジ色をした恐竜が棲むと話す子の傷 283.煮る前の鯏(あさり)を一瞬飼うやうな吾々が為す口づけや佳し 284.天と地が逆転していて美しい風はそのまま耳を二度咬む 285.三日月を見ればニャーコを思い出すブラシに刺さる隕石の跡 (全身の力を抜いて漂えぬ惑星だから酔っている春) 愛すると言った口 幸せを祈ったこの両手で 他人に唾を吐いたことがあるし 誰かを押し退けたこともある 「でもそういう強さがないと バランス取れませんから」 とかなんと
278.生まれかわることがもしもあるならわたくしは子どもがはじめてかく4となる 279.雨音は身体を叩く寒寒と閉じ居る部屋のノイズキャンセル 280.地下鉄で眠る幼獣にも優しくホーンを鳴らすわたくしの夢 281.ところてん状に押される春を留め夜霜破霜(よしもわるしも)花を凍らす 高校のテストで0点を取ったことがある。 名前の書き忘れでもないし、空欄で出した訳でもなくて、しっかり考えて、分からないなりになんとか捻り出した回答が、全て間違っていた。 流石に笑ってしまったけ
274.光らない涙の方がいいねと言う天使がいたらいいなと思う 275.暗がりで喘ぐ人らの背を撫でつ酒を飲み干すソフィスト達は 276.願いなき吾のこころを容れた箱海に沈めてうたかたを知る 277.体臭の染みた日記を捨てに行くポッケの煙草と雨と満月 「おい、ばか」 「ああ?なんだ急に」 「嫌いになった?」 「はあ?」 「僕のこと嫌いになった?」 「うぜえなとは思った」 「それは嫌いってこと?」 「いや、嫌いってほどではないな」 「そっか」 「なんだよ」
273.夢のうちでしか聴こえぬうたなどて口に出でつつ毛布を撫でり ……ええ、ここ一年ほどは目覚まし時計を使わずに起きています。 まあ遅刻しても良いやっていう、自堕落な学生みたいなメンタルを育んだ結果そうなったんですけど、朝起きると頭の中にメロディーが流れているんです。 日によってポップスだったりバラードだったり、チルアウトだったりするんですけど、どれも知らない曲です。 あの、もちろんクスリはやってませんよ。 僕は楽器を弾けないし楽譜も読めないから、とりあえず鼻歌を録音してる