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《感情を持つ条件を定義》村上たかし「ピノ:PINO」【このマンガがシブい!!】
大ヒット作「星守る犬」の村上たかし最新作『ピノ:PINO』。今宵は本作の魅力を微力ながら書き記しておこうと思ふ。
━━━━《作品概要》━━━━
タイトル:ピノ:PINO
作 者:村上たかし
発 行:双葉社
掲 載 誌:漫画アクション
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*本記事では、ネタバレは含まないものの、本作品を先入観なく楽しんでいただきたいため、まずは第1話を一読した後、ご覧いただきたい。
▼「ピノ:PINO」第1話
▼編集長の個人的感想
本作がなし得たことは、ヒトを描くのでは決してなし得ないこと。これまで観たあらゆる作品にない、新しい価値観がここにあると思った。その価値観を彩るのは、これまで我々が「良し」とする価値観であり、下手すると「古い」とされるものなのかもしれない。様々な価値観が混濁し、我々読者にひとつの見解を示してくれる。本作はそんな作品である。「おもしろい」という言葉では片付けられない。「感動」とも少し違う。本作を一言で言い当てる言葉はない。読んだ者にしかわからない感情が本作に蔓延っている。
▼このマンガのココがシブい!!
物語を楽しんだ後、2周目注目していただきたいポイントを紹介。ただただ私が好きなページです。
①p.56-57(センスが爆発してますよね)
②p.98(ラストのコマ。いいっすよね)
③p.118と122(画的におもろいですね)
④p.230(おぉ!)
⑤p.261(うぅ、、、。)
本作を読まずして、
「心」と「ヒト」は語れない───。
(文:Triple Tree)