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【Z&ハルキ参戦!!】ウルトラマントリガー 田口清隆監督回「インター・ユニバース」徹底解説

本記事は、完全に作品の核に触れていますので、TSUBURAYA IMAGINATION 等で『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 第7話「インター・ユニバース」』をご覧いただくことをおすすめします。

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第7話「インター・ユニバース」
 監督:田口清隆  脚本:小柳啓伍

ウルトラマンZ

 本作の解説に入る前に、『ウルトラマンZ』という作品がいかに素晴らしい作品であったかということを簡単に紹介する。
 田口清隆監督がメイン監督、吹原幸太氏と田口監督がシリーズ構成を務めた本作は、近年のウルトラシリーズのイメージを覆す懐かしくもあり、斬新で、とにかくおもしろい作品であった。
 世界観の作り込み方、人物設定、各話の面白さ、完成された完璧なストーリー、伝えたいメッセージ、その全てが完璧だった。
 、、、。これ以上書き出すと、もう止まらないので、そろそろこの辺りで。詳しくは、全25話をご覧ください。

「インター・ユニバース」解説

◆冒頭
 本作は、宇宙から始まった。『Z』の第1話もウルトラZライザーを盗んだゲネーガグを追っているところから始まったが、本作では、宿敵・バロッサ星人キングジョーSCが盗まれる。そのバロッサ星人をZ(ハルキ)と宇宙セブンガー(操縦:ヨウコ)が追う。すると、バロッサ星人はブルトンを投げ、Z・ハルキ、キングジョー・バロッサ星人は、四次元空間に吸い込まれてしまう。この際、Zライザーはバロッサ星人によって破壊され、ウルトラメダルも盗まれた。
 あの一瞬のシーンに、トリガーの世界にZを持ち込んでも違和感のないよう、しっかりと説明した上で、Zやセブンガーのその後も描きつつ、Zに登場したもの(太字)だけで、うまくトリガーの世界に繋いだのである。それも抜群のテンポで。
 そして、最後にヨウコは「Z様ー、ハルキ~。」と。完璧ですね。

◆『Z』軍事考証・小柳啓伍、輝く
 本作において、田口監督と小柳氏だからこそできたシーンがいくつも見受けられた。ひとつは、ケンゴたちがキングジョー内に潜入し、ハルキと出会うシーン。アキトがキングジョーの内部構造を見ながら、専門用語をペラペラとしゃべる場面。逆にハルキがナースデッセイ号の装備についてあれこれ質問する場面。内容はあまりよくわからないが、これが凄まじいリアリティを演出している。『Z』や田口監督の『UNFIX』で軍事考証を担当していた小柳氏のセンスが光っていた。

◆オリジナル、初変身!
 メダルを失ったことで、ハルキは今回初めて、オリジナルに変身した。(人のサイズに変身することはあったが、巨大化は初)。ファン待望、ついに見れたのだ。
 そして、変身シーン。今回も初めてのアイテムだったので、もちろんZとハルキの変身コントが!しかも今回はZも知らないアイテムなので、なお面白かった。ガッツスパークが銃の側面を持つということを特徴もしっかりと活かされた完璧なコントだった。

◆Zの成長
 『Z』最終回、急激にオリジナルがカッコ良く見えてきてから、一番オリジナルが好きになってしまった。そして今回、さらにオリジナルが好きになる要因が!それは、ついにオリジナルでベリアロクさんを使いこなすことに成功!そして、だんだんベリアロクさんが、保護者みたいに、、、。

◆Zが作品をより豊かに
 今回、『ウルトラマントリガー』という作品が、確実に深く豊かになったことは言うまでもない。Zとハルキの存在が、ウルトラシリーズにいかに不可欠かということを実感した。もうこれから全作品に出演してほしい!なんなら、『ウルトラマンZ』第26話から新たに制作してほしい。(円谷プロの方、どーかお願いします。)

 いろいろ書きましたが、文字で見るよりも断然作品を見た方がいいので、見た人も、もう一度観てみましょう。新たな発見があるかも、、、。


#ウルトラマンZ #ウルトラマントリガー

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