転職活動という「リング」にしばらく立てそうにない。
私は2月くらいから転職活動をしている。
転職したい理由は主に5つ。
1.今の仕事が全く好きになれない
2.好きになれないので仕事を頼まれることがとても苦痛
3.仕事を頼まれないように影になるよう努め、コミュニケーション不足
4.ゆるすぎる環境にいら立ちを感じるようになったから
5.給料アップしたい
「仕事にやりがいを求めるな」
「好きな事は仕事にしない方が良い」
「誰もやりたがらないことをやるんだからお金をもらえる」
など色々言われるが、そんなの知ったこっちゃ。
仕事にもよるが8時間働くんだから、とても大きいことである。
どうせやるなら楽しいことをするのがいいに決まっている。
と、私は思う。
そんな私は30歳を超えているが、自分のスキル不足にとても焦っている。
関東や首都圏に進出すればもう少し仕事はあるが、私はどうしても地元に
残らないといけない。
そうすると、求人数がガクッと少なくなる。
地方ではあまりいない、スキルが高い人が主に採用されていく。当然だ。
私はこれまで制作することをメインにしてきたが、そのどのパンチも相手に響かないのだ。たまに避けられたりもする。
私はプロレスでいうと、毎日筋トレをしてきてつもりだったが、ぬるい回数でやった気になっていたのだ。全然鍛えられていなかったのだ。
勝ちたい、なんとか相手を倒したいと思えば思うほど相手はヒョイと
かわすし、私のパンチもふにゃふにゃなのである。
この転職活動という戦いで気づいた。
今の私には、なんにも無いのだ。
得意なものも、好きなものも、これなら誰にも負けないという自慢も。
なんにも無い。
30歳を超えてなんにも無い自分には、残念だしこれからどうしようという焦りの思いだけは強くある。
加えて私はとにかく飽き性なのである。
本だって、ゲームだって、1冊読んだり、クリアするまでの時間はとてつもなく長い。下手すると1年がかりなのである。
「今、楽しい事にその時だけハマって」いたいのだと思う。
面接をしていてよくあった質問が
「これまで苦労してきたことはなんですか?また、それをどう乗り越えましたか?」
というのがよくある。
営業アシスタント業務をしている時、やらかしたことがあり、自分では本当に苦労したことがあった。泣きながら、上司に怒鳴られながらなんとか終えたことがある。
しかし、それを話すと「あ、そう。で、他にある?」という反応をされる。
事の重大さや私の話し方が足らず、拙いものだったかもしれないが、
「そんなことは苦労したことには入らないよ」と言われている気がして、
胸の中心がキュッとなった時が何回かある。
他の人はもっとすごい苦労をしているのだろうか?
苦労したことでさえ、人と比べられ深堀してももらえないのか?
私の人生で濃いときはあっただろうか…
薄っぺらいことしかしてこなかったな…
転職活動は「その人自身」を否定しているのではなく、
「たまたま」求めるスキルが合致しなかっただけ
「たまたま」先方とこちらの気持ちの熱量が違っただけ
のようなことをよく言われるが、
そんなことは不採用の連絡を受けた人間には響かない。
不採用=お前は社会に求められていない人間だ
と、言われたも同然である。
「お前はもうリングに立たせない」と言われているようなものだ。
戦いたい場所でさえ、立つことは許されないのだ。
どうしてこんなに自分の体や気持ちに鞭打ってまで、転職活動という
戦いをやめられないのか。
より良いところを目指したいだけなのに。
私は一旦転職活動をセーブする。登録や見ることはやめないが、
積極的に動くのは控えることにする。
「今の自分を欲しい」と言ってくれるところに出会いたい。
自分でも良いパンチを何回もして、相手を倒したいのだ。
腹筋50回が出来るようになったら、それを維持するのではなく、
51回、52回と日々数を増やして鍛えるのだ。
ストレート、フック、アッパーで
「御社で働かせてください!」と言うのだ。
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