
【展示】西の登呂、静岡に初上陸-大分県国東市安国寺集落遺跡と登呂遺跡ー
(1)基本情報
●開催期間:2025.01.25(土)~04.06(日)
●休館日 :月曜日、祝日の翌日
※2025.02.24(月)は開館
●開館時間:9:00~16:30
●展覧会場:静岡市立登呂博物館
●観覧料 :一般300円
高校・大学生200円、
小・中学生50円
●ポスター:こちら
※当展覧会図録を引用する際は以下「図録」と表記する。
(2)展覧会概要
「西の登呂」―大分県国東市にある国史跡「安国寺集落遺跡」で、登呂遺跡発掘の2年後に発掘調査が行われた際、登呂遺跡と多くの共通点があることから地元新聞社に称された。
本展覧会では、『西の登呂』こと国史跡安国寺集落遺跡の出土品が初めて静岡・登呂博物館に到来。
2つの遺跡の出土品を通じて、弥生時代後期に沖積地で展開した稲作農耕集落の特徴や相違点を探るとともに、両遺跡の発掘にまつわる歴史や、史跡の整備・活用についても紹介。
展覧会のようす

(3)はじめに

(4)第1章「西の登呂」の発見


5つの土器すべて安国寺集落遺跡出土

発見・発掘調査時の新聞記事
●コラム①:「西の登呂」の名付け親 山本保
(5)第2章「西の登呂」の所以

少し解説部分を拡大

立地のポイントは「沖積地」「低湿地」「大溝」
Q.沖積地とは?
河川で運搬された土砂の堆積によって形成された地形で、扇状地、氾濫原、三角州などの総称
です。登呂遺跡がある静岡平野は安倍川と藁科川により形成された沖積地で、登呂遺跡は平野のほぼ中央、扇状地の扇央から扇端部に位置します。遺跡のある場所は比較的粒の小さい砂や粘土が堆積するだけでなく、伏流水が湧き、水田農耕に適した土地だったようです。


黒曜石の比較、面白いですね!北部九州はほとんど姫島産なのかな?

当展覧会の目的の一つに登呂遺跡と安国寺集落遺跡の比較(類似点・相違点)があるので、表にまとめてくれるととても見やすいですね!
VR映像が見られるそうです。
①国史跡「安国寺集落遺跡」
②国天然記念物「姫島の黒曜石産地」
他にも、安国寺集落遺跡の歴史体験学習館で流している映像も登呂博物館の展示室で見れます!
(5)第3章 それぞれの暮らしの実像


住居というと「竪穴住居」が一般的ですが、「高床住居」もあるのですね!
木材の特徴をとらえて適材適所に利用して暮らしていました。弥生人すごい。


さらっと机がいますね。北部九州では、組合せ式の机が出土しているそうです。福岡市にある雀居遺跡から組合せ式机が全面出土したことから復元されたそうです(コラム②)。


甑っていうと古墳時代のイメージがあるけど...

両遺跡の比較、両遺跡の価値がまとめられています。

ジョッキ型土器... この時からコップはあったのですね。ビールはこの時代にあるのかな...?
米があれば甘酒なら作れるのかな...?
(6)第4章 史跡整備と活用




安国寺集落遺跡の中には体験学習館があるようです。登呂遺跡と同様にさまざまな古代体験ができるようです。
(7)おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございます!
何か気になったことがあればコメントください!
KOPEN
【引用・参考文献一覧】
・登呂博物館特別展図録「西の登呂、静岡に初上陸-大分県国東市安国寺集落遺跡と登呂遺跡ー」静岡市立登呂博物館,2025
・静岡市立登呂博物館HP
・大分県国東市HP