Netflixザ・プレイリスト#1 非ハリウッドの謎ムード
もういいよというハリウッドテンプレがないドラマ・映画は、
地域ごとの、拭っても拭いきれない土着感があるから人気なのだろう。
日本でドメスティックな生活を送っているとわからない奇妙な感覚。どこか暗く不思議。
オランダ
「ロボコップ」(1987) 監督ポール・ハーホーベン
オーストラリア
「お騒がせ!ツイスト一家」(1995)Eテレ当時の教育テレビ夕方ドラマ
「クロコダイル・ダンディ」(1986)
「MAD MAX」(1979)
デンマーク
「ザ・プッシャー」(1996)ぐだぐだノワール
2022/10/13配信のザ・プレイリストはスウェーデンのドラマだ。
題材はSpotifyで、その発祥の地で製作されている。
#1のエクは、琴稲妻(1978-1999)の如き前頭最前線のヘアースタイルがチャームポイント。さながらPIXESのフランク・ブラックのようなルック。
ハリウッドではアウトだろうなー。
音楽は好きだが、貧しく、日々違法ダウンロードサイトをディグり、ストレスを発散するいまどきのギークだ。
ジャンルとしてのスタートアップものは、デヴィッド・フィンチャーの「ソーシャルネットワーク」からスタートしたのかわからないが、人気のようで、「シリコンバレー」は当時Huluで一気観したものだ。
分かりやすい序破急の構成。
ギークでナードなエク。
広告関連企業で一応のらりくらりやるものの、
日々のの鬱屈。
2004年あたりの貧困な若者は、
デジタル化が世代の象徴であることは想像できる。
それは例えばバンドブーム、漫才ブーム、社会運動とだったり、時と場所で特徴があるのは興味深い。
創業者にありがちな誇大妄想、
高校時代の、おそらくエクと友達ということはスクールカースト低みの同級生が歌姫になりつつある状況。
このあたりはまあ装置として押さえていて。
プログラマーを企業の花形に据えるのはエクらしく好感。シリコンバレー的だが、その結果どうなったかは、未来人であるわたしたちは知っている。
クラブのパーティーで浮いているのは、
例えば「ブギーナイツ」のケツの青い主人公マーク・ウォールバーグであり、イケてるパリピのパイセンは、ポルノ王、バート・レイノルズだろう。
そんなスタートから、最後はどうなるのかが楽しみだ。まあ、進行形だが・・
感想は・・
エクはGoogleに応募するが、大卒が条件という非採用通知が届く。郵送で。
なーんか、自由なこと言ってるけど結局学歴かよ。
しかもこの時代に「郵送」って・・
というシリコンバレー、ハリウッドへの皮肉が笑えました。