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100個以上ワールドを公開してきて変わったこと・感じたこと・伝えたいことあれこれ
こんにちは、pandagraphです。
VRChatのワールドを作っている者です。
なんだかんだ週一ワールド投稿をここ一年くらい続けております。
今年の一月には投稿数100個の大台を達成しました。
100個目のワールド「Piece.」をコミュニティラボに投稿しました。
— ぱんだ/graph* (@pandagraph_v) January 20, 2024
ワールド製作という終わりのないパズルの「ピース」をイメージして、抜粋した自作ワールドのポータルを設置してあります。
ここまで来れたのも皆様の応援のおかげです。本当に有難う御座います。https://t.co/MLQgNVkQy6 pic.twitter.com/5RSQTnqiPA
ちなみに、100個のワールドを投稿するとなると、週一投稿制限の為理論値で100週間、約2年かかります。
100の大台を突破した日本人はこの記事を書いている時点で自分含め2人しかいません。
自分で言うのもなんだか変な話ですが、結構凄いことです。
また、先日ワールドを大手メディア様に取り上げて頂きました。
Xでのポストが万バズをし、お声がけ頂き実現しました。
ねとらぼ様、ありがとうございます。
本題です。
ワールドを作り始めたのが2021年の7月ごろになります。
当時仲の良かったフレンドと遊べるオリジナルの環境が欲しいなと思ったのがきっかけです。
コクリコさんの下記アセットを購入して、プライベートワールドを好き勝手作って遊んでいました。
家を買いました(2000円) pic.twitter.com/atw6Z32fUM
— ぱんだ/graph* (@pandagraph_v) July 18, 2021
初めてのワールド制作は分からない事だらけでしたが、試行錯誤しながら自分だけの空間作りにどハマりしてしまいました。
この時期は体調不良で休職しており時間は無限にあったので、何かに夢中になるにはもってこいの環境だったわけです。
そんな当初と今では考え方や環境に変化が起こりました。
「ワールド制作」における思うこと・考え方・環境の変化
・写真など、自分自身のオリジナル要素を組み込まなくなった
今と昔を比べると自撮りや集合写真など、自分自身のオリジナル要素をワールドに組み込むことをしなくなりました。自分が作るワールドという作品一つ一つが、不特定多数の方々が利用するパブリックのものであると考え始めたのがきっかけです。ワールド利用者が写っていない’’誰か’’の思い出に囲まれながら過ごして頂く事が、利用者に対して疎外感を与えてしまうかもしれないと考えた結果、このようなスタンスになりました。これはあくまで一個人の考えですので、正しいとは限りません。
・第三者に利用される事を想定し、ユーザーが求めているものを目指して作るようになった
上のと内容は似ていますが。
あったら便利なもの(アセット)、楽しいもの、見たくなるような動画プレイリスト等、快適に利用頂く事を第一に考えるようになりました。
その考えを逆手に取って、使いたいものを全撤去して睡眠を促すようにしたのが下記の24時に閉店するワールドです。
定刻になると不便になるワールドですが、X上のポストでは当ワールドを肯定する意見を何件か見かけました。「睡眠ワールド」は数多くありますが、「睡眠を促すワールド」は恐らくここ以外にありません。この「促す」という今まで無かった要素は一部のユーザーから支持を頂く結果となりました。そんな「隙間産業」を狙った、需要はあるものの今まで例が無いワールドを作っていきたいと考えています。
・普通の家を作らなくなった
数多くの家ワールドを作ってきましたが、どれも伸びはイマイチでした。
MEROOM、SuRroom、ATTO HOME、等等、、、有名どころには真っ向から勝負したらまず勝機がありません。
どうせ作るならたくさんの人に来て欲しい、じゃあどうするかと自問自答した結果、捻りを入れてユーザーの好奇心を突く物を作ろう!と考えに辿り着きました。
その結果が爆発したり、閉店したり、体育倉庫だったり、エレベーターだったり、、、という訳です。
・作ったワールドをアップデートしなくなった
手を回す余裕が無いからです。
というのは建前で、ラボ投げしたら作品としては完成とみていいんじゃないかなという考えです。問題があれば対処する程度で。プロジェクトの管理がメチャクチャなのでどのワールドがどれかわからなくて手がつけられないのもある
・自分の作品を推してくださる方が出来た
初めてお会いした方に「ぱんださんのワールド好きです!」「このワールドよく行ってます!」「ホームワールドにしてます!」などと嬉しいお声を頂戴する機会が増えました。VRChatというゲーム内の1コンテンツとして、自分のワールドが不特定多数の方に楽しんで頂いているという事実は非常に嬉しくモチベーションにも繋がります。
以前ケセドさんとお話する機会があり、「ワールドに訪れた人全員が主役です」と仰られていました。本当にその通りで、ワールドは「主役」がジョインする事で完成するコンテンツです。いつまでも皆様に愛されるような、「主役」が活躍出来る環境を作るのが自分の役目だと思っています。
・自分の’’好き’’を表現できるようになった
ワールド制作の目標の一つとして、「自分の’’好き’’を表現できるようになる」というものがありました。がむしゃらにワールドを作り続ける事約3年、満足のいく’’癖作品’’が作れるようになってきたのはつい最近の話です。
下記ワールド「collapse」は「白くて無機質」がコンセプトの、自分の"癖"だけで構成された空間です。
嬉しい事に’’癖’’ワールドの伸びは良く、自分の’’好き’’を評価頂ける方が一定数いるという事実を嬉しく思います。
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・気に入ったワールドは宣伝しよう!
皆さんが日々遊んでいるワールドは、全て誰かの作品です。
良いなと思ったワールドは是非、ワールド名、作者名を添えて、Xに紹介文を画像付きで投稿して下さい。「#vrchat _world紹介」というタグを付けて頂ければ、多くの方に情報が共有されます。是非ご活用ください。
・終わりに
約3年間、現在もワールド制作が続けられているのも皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
本音を言うとワールド数が100個超えたら週一投稿をやめるつもりでした。理由は区切りが良かったのと、単純に疲れてしまったからです。でももうちょっとだけ頑張って、150個くらいまでは走ってやろうと思っています。
応援よろしくお願い致します。Xのフォローもお待ちしております。
何か面白いワールドネタありましたら是非教えて下さい。
ここまでお読み頂き、有難うございました。
最後にひとつだけ。私から皆様にお伝えしたい事があります。
ワールド制作は適度に嗜みましょう。
以上です。
ぱんだ(graph)先生の次回作にご期待ください。