30代の行動で40代のキャリアにつながったこと
昨日は、ミライフキャリアクリニックの第3期の卒業式でした。卒業された皆さん、おめでとうございます!また、ロールモデルインタビューにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
4ヶ月に渡って30代ビジネスパーソンのキャリアを考えるこのプログラムに、メンターとして伴走させていただきました。他にはない手触り感があり、かなりよくできているキャリアを考えるプログラムだと思います。次の募集がいつになるのかわかりませんが、かなりおすすめです。受講者の皆さんにとっても大きな糧になったと思いますが、メンターとして参加した僕自身もたくさん学ぶこと、よい刺激を受けることがありました。
20人の自分ビジョンプレゼンを聴いて、自分のことを振り返ってみた
ミライフキャリアクリニックでは、全員が ”キャリアの旗" を立てます。4ヶ月間で考え抜いたその旗をプレゼンするのが、「自分ビジョンプレゼン」です。それぞれの人生への真摯さに胸を打たれ、1日経った今でもじんわりした感動が残っています。
そういう自分は30代の頃はどうしていて、それが40代にどうつながったんだっけ?を振り返ってみました。
ひどい目にあった後には、成長が待っていた
つらいこと、大変なこと、悲しいことの後には、成長が待っていたように思います。ただし、いじけず、恨むことなく受け入れることができた場合のみ。
「自分が直接関わっていなかったことだけど、こっぴどく怒られる」「何かを決めるとか、言うとき。何を選んでも誰かに嫌われる」なんてよくあることです。それでも誰かがやらないといけないのですが、つまりはごく一部の人がやればいいわけで、多くの人はやらなくてもいいことでもあります。避けようと思えば、避けられるわけです。
それでも、積極的にそういう役割を選んできました。すぐに褒めてもらえることもありませんし、実際にひどい目にあうわけですが、これが40代のキャリアに良い意味でつながったという実感が不思議とあります。
ひどい目にあうといっても、永遠に続くことはありませんでした。長くても1年以内、多くの場合は半年以内にはだいたい落ち着きます。そして、リターンは何年も後にやって来たり、来なかったり。自分のキャパを超えるほど我慢するのはよくないですが、そこまでいかずに避けてしまう人も多いのかな、とも思います。ハイリスク・ローリターンとも捉えられますし、競合があまりいないのでむしろ確率が高いとも捉えられます。誰も何かを約束してくれるわけでもないし、何が正解かもわからないので、人それぞれでいいのでしょうが。
背伸びをしてでも自己投資をする
これは20代の頃から続けていて、今でも意識しているのですが、ムリをしてでも毎年自己投資をするようにしています。誰に言われたのか、本に書いてあったことなのかも忘れましたが「年収の10%以上を自己投資に使う」は25年ぐらい続けています。時には、高利ではない範囲でお金を借りてでも続けていましたが、最近は借金をしないようになってきました。
書籍「7つの習慣」の7つ目の習慣は『刃を研ぐ』です。継続的に成長するためには、「肉体、社会/情緒、知性、精神」の4つの側面をバランスよく磨き続ける必要がある、という話が書かれています。20数年前にこの本を読んで、自己研鑽を続ける重要性が頭の片隅に残っていることも影響を受け続けていたのかもしれません。
昨日よりも今日、先月よりも今月、昨年よりも今年が、1ミリでも、もっと小さい単位でも、とにかく自分の成長の軌道がプラスの方向に向かっているかどうかが重要なのだと思います。成長は複利で効いてくるので、10年間の単位で続けると、さすがに凡人でも、前を行くけど止まりかけているランナーには追いつき追い越すこともできるようになってきます。
自分が自分の人生に求められていることは何だろう
40代になってから行き着いたのは、自分が自分の人生に求められているのは何だろう、という心境です。
最近は特に自分に求められることをしよう、と思うようになってきたのですが、何でもいいと言うわけでもありません。これって自分の人生が求めていることなのかな?と問いをたてて考えてみたりします。とても感覚的なものだと思いますが、意外と考える上での軸として成立しています。
その中で、数年単位で目的地のようなものが見つかって、そこに向かっては軌道修正をする、を繰り返しているような気がします。これが僕の ”キャリアの旗" なのかもしれません。
人生がいつまで続くのかもわかりませんが、過去は自分が生まれる前の親からつながっていて、その通過点は一つひとつ自分を形づくっていて、未来に続いていくんだろうな、と感じるようになりました。
20人の自分ビジョンプレゼンは、それぞれの生き方があらわれていたから、心が震えるようなものになっていたのだと思います。ただただ、20人の皆さんが、よいキャリアをつくっていかれることを願ってやみません。
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