#7 新シェーラひめのぼうけん 読了後感想 【ネタバレあり】

 初めましての方は初めまして、こんにちは。久遠と申します。
 今回も今まで同様、タイトルに関するネタバレが散見されますので、もし読まれてない方はこちらの小説を読んでからここからの文章を読まれることを推奨致します。
 ちなみにですが、恐らく今回は短めです。それも合わせてご了承ください。

 では、改行を失礼して。











 昨日、新シェーラひめのぼうけんを読了致しました。
 読んでいて改めて思うのは、やはり子供へ希望を持たせるために、どんなに悪人でも、最後は生まれ変われる。悪人でも良い人になれるんだよ、と言うようなイメージが小説全体に行き渡っているような気がしました。
 この小説に登場する悪人は、ほとんどのキャラがこの世界で罪を償おうと真っ当に生きようとしているのです。
 そして新シェーラひめのぼうけんには、悪人らしい悪人がいないように思えました。
 どのお話も、脅威として出てくる異世界の魔物達や、魔法使いの国の末の姫でさえも。何か理由があったり、心からの悪人ではなかったりするのです。

 大人になった私にはどうしても、この世界は改心できる良い人ばかりでは無い、この世界には正義だけがあるのではなく、同様に悪も存在している、と諦めています。そのため、自身と周りの幸せの為だけに生きようとしています。
 私は少しだけ絶望した側の人間です。だからこそ、この児童文学が眩しく、そして温かくて。幼い頃に読んでいたら、多分今よりももっと好きな作品になれたのだろうなぁと思います。
 有り得ない、絵空事。そう思ってしまう程度には諦めた私にこの小説は、陽だまりのような存在に思えました。
 何度も読み返す、ということは少し出来ないかもしれないけれど。
 また大人になって、成長して。そして少しは諦めなくなった、もしくは絶望しなくなった未来の私に読んで欲しいから。ずっと、この世界から消えるまで持っていることにします。大事な本ですからね。

 自身の思ったことだけを連ねていたら短くなりましたね。
 また児童文学やそれ以外の本の読了後感想も連ねて行けたらいいなと考えております。
 その時にまたお会いしましょう。

 それでは、また。

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