秋のマラソンシーズン、日本勢が海外の強敵達に挑む【WMM各レース参戦予定】
皆さんこんにちは。ご無沙汰しております。
世界選手権が終わり、再び陸上競技への意欲が復活したので一筆します。気付いたら秋のロードシーズンが始まってましたので、今回はワールドマラソンメジャーズ(WMM)に参戦予定の日本勢を取り上げてみようと思います。なお、各項目の詳しい出場者は、それぞれの公式サイトにあるNews、もしくはPress内に掲載されていますのでそちらをご覧ください
ベルリンマラソン(9月25日開催)
男子
高久龍(ヤクルト) PB…2:06:45(20東京)
2020/10以降…2:08:05(21大津)
井上大仁(三菱重工) PB…2:06:47(21大津)
其田健也(JR東日本) PB…2:07:23(22東京)
聞谷賢人(トヨタ紡織) PB…2:07:26(21大津)
村本一樹(住友電工) PB…2:07:36(21大津)
一色恭志(GMO) PB…2:07:39(20東京)
2020/10以降…2:09:32(22大阪)
足羽純実(Honda) PB…2:07:54(21大津)
土井大輔(黒崎播磨) PB…2:08:13(21大津)
武田凛太郎(ヤクルト) PB…2:08:48(22大阪)
松村優樹(Honda) PB…2:09:01(21大津)
丸山竜也(トヨタ自動車) PB…2:09:36(20防府読売)
女子
佐藤早也伽(積水化学) PB…2:23:27(20名古屋W)
2020/10以降…2:24:32(21名古屋W)
阿部有香里(しまむら) PB…2:24:02(22大阪国際)
竹本香奈子(ダイハツ) PB…2:26:23(22大阪国際)
海外のWMMで最も記録の出やすいベルリンマラソンには、エントリー時点で日本勢が14名を占めました。女子は恐らく全員初の海外マラソン挑戦なはずです。海外勢では世界記録保持者/五輪2連覇のE.キプチョゲ、オレゴン世界選手権5位のS.ホール、8位のK.ダマートの米国勢が出場を予定しています。
なお、上記以外にも中村風馬(富士通)、平田幸四郎、川端千都(以上SGホールディングス)の名前を確認しています。追加エントリーがあるのか、欠場者の補充か、エリートの部以外にも日本勢が参加しているのか、近々判明するのかもしれません。
ロンドンマラソン(10月2日開催)
男子
鈴木健吾(富士通) PB…2:04:56(21大津)
岡本直己(中国電力) PB…2:08:04(22大阪)
相葉直樹(中電工) PB…2:08:44(22別府大分)
二岡康平(中電工) PB…2:09:14(21福岡国際)
女子
岩出玲亜(千葉陸協) PB…2:23:52(19名古屋W)
2020/10以降…2:27:14(22大阪国際)
細田あい(エディオン) PB2:24:26(22名古屋W)
日本記録保持者の鈴木健吾がLondonにエントリーしてきました。世界選手権欠場からの復調具合が気になりますが、良い走りをしてくれると信じています。女子は細田あいに期待しています。海外勢は世界歴代2位のK.ベケレ、世界選手権2位M.ゲレメウ、同3位B.アブディ、久々のフル挑戦M.ファラー、女子世界記録保持者B.コスゲイら豪華な面子が揃いました。残念ながらOregon大会を制したT.トラは欠場が発表されましたが、それでも高確率でハイレベルな争いになりそうです。
シカゴマラソン(10月9日開催)
細谷恭平(黒崎播磨) PB…2:06:35(21大津)
山下一貴(三菱重工) PB…2:07:42(22大阪)
藤曲寛人(トヨタ自動車九州) PB…2:08:20(22別府大分)
古賀淳紫(安川電機) PB2:08:30(22別府大分)
中西亮貴(トーエネック) PB2:08:51(22別府大分)
昨年の国内JMCポイントランキング2位の細谷恭平はシカゴを選択しました。アジア選手権の延期で前走から10ヶ月ほど期間は空きましたが初の海外挑戦で精密機械さを見せられるでしょうか。他の日本勢も各実業団のエース級が参戦します。海外勢は世界選手権6位のS.トゥラ、ソウル2位のH.ネガサ、ドーハ世界選手権を制したR.チェプンゲティッチらがエントリーしています。オレゴン大会は残念ながら棄権に終わりましたが、快走なるでしょうか。女子はケニア、エチオピア勢が4名しかいないので、他国特にアメリカ勢に優勝のチャンスがあるかもしれません。この大会には女子日本勢は現時点でエントリーしてません。
ニューヨークシティマラソン(11月6日開催)
男子
大迫傑(Nike) PB2:05:29(20東京)
2020/10以降…2:10:41(21東京五輪)
鎧坂哲哉(旭化成) PB2:07:55(22別府大分)
女子
上杉真穂(スターツ) PB2:22:29(22大阪国際)
大迫傑の復帰レースはNew Yorkを選びました。ペースメーカーのいない起伏の大きいレースで優勝争いに絡めるでしょうか。大迫傑の練習パートナーと鎧坂哲哉、2:22台の記録を持つ上杉真穂もリストに含まれています。海外勢は世界選手権を制したGo.ゲブレシラシエがエントリーしてきました。連勝となるでしょうか。今年のBostonを制したE.チェベト、P.ジェプチルチルも揃って出場するようです。世界選手権3位のL.サルピーターは名古屋→世界選手権→ニューヨーク、同8位のD.ドナシメントもソウル→世界選手権→ニューヨークと年3度のマラソン挑戦ならタフです。S.ホールはBerlinと重複していますが、両方走るは考えづらいのでどちらを選択するか楽しみです。他にS.キタタ、G.ラップ、J.ワード、E.キプラガト、D.リンデンなどベテランから若手までバラエティに富む面子が揃いました。
なお、WMMを含むplatinumラベル以上の大会で5位以内に入るとブダペスト世界選手権への出場権を得られます。国内選考会より一足先に世界選手権の代表権を得られるので獲得した選手にとってはアドバンテージになりそうです(※この時点で日本代表とは残念ながらなりませんが)。
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