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大迫傑と日本陸連はなぜ衝突したのか?

仕事が休みだったのと、Twitterを漁ってる途中にこの話題を見つけたので素人なりの持論を。この問題は、双方のコミュニケーション不足が背景にあるのではないかと考えている。9割対1割で日本陸連が悪いのだけど。

普段はなかなか見られない、陸上選手と日本陸連役員との揉め事。該当記事を見て、大迫傑に伝えられた陸連のコメントに、ん?と思った人が少なからずいるはず。

『大迫君がいい走りをすると負けた選手のランクが下がり、不平不満が出る』

それってどうなんだろう?

陸連なりに、大迫傑の実力の高さを認めた上で伝えたとは思うけども。コメントからは不平不満が出る根拠も、実力の高い選手の参加を拒否する根拠もイマイチ伝わってこない。なんで断ったんだろうって。過去にも不確かな選考基準で揉めたことはあったが、マラソンはMGCという明確な基準ができた。それがトラックに活かされていない構図がこれで浮き彫りになったのでは。

日本陸連は「日本選手権の参加標準記録を破ってからエントリーしてください」を何故ストレートに伝えなかったんだろうか。と、ここで興味深いものを見つけたので、ささやかながら投下。

今年の日本選手権参加標準。3000m7分55秒、5000m13分43秒、10000mは28分20秒。有効期限である2018年以降、大迫傑の10000m最高は去年7月にホクレンディスタンスで出した28分26秒41。練習の一環で出たんだったか。同時に5000mの2018年以降の記録を見ると、去年4月のブライアンクレイ招待で13分29秒11を記録している。

5000m13分29秒11?日本選手権の標準記録は13分43秒。5000mの標準記録は突破してる!

でいいのかな?

でも、なぜ大迫傑は10000mの参加を希望したのか。恐らく大迫傑が長い距離に拘りを持っているのと、国際陸連が導入した新制度ワールドランキング、新制度が代表選考に絡む東京オリンピックを見据えた上での発言だったのかもしれない?

話は戻り。この問題は、日本陸連なりに大迫傑の強さを理解してると仮定して。大迫傑は室伏広治クラスの実力と実績にはまだ達していないと言いたかった…としたら、オブラートに包んで発言する必要がなぜ有ったのか。考えたくはないが、陸連推薦を思って言ってしまったのだとしたら、陸連推薦制度は今後無くしてしまった方がいいのではないだろうか。

これで何も変わらなかったとしても、不確かな選考制度について問題提起した大迫傑の素直さと発信力は潰して欲しくないものだ。陸連の柔軟な対応が待たれる。

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