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名古屋ウィメンズマラソンあれこれ(ちょっとお試し)
(画像は何の関連もありません)
明後日3月14日(日)は名古屋ウィメンズマラソンが開催されます。名古屋市各地の名所を回りながら、3度の折り返しを経て最後はナゴヤドーム(今季からバンテリンドーム ナゴヤに名称変更)内特設ステージに戻ってくるコースです。
今回は”名古屋ウィメンズマラソンあれこれ”と題し、手持ちのデータから少し数字遊び的なものを公開しようという意図をもって投稿いたします。文章は少なめです。
過去の優勝者・ベスト3
名古屋ウィメンズマラソンは2012年から現大会名・現コースとなり、過去9回開催されています。日本人選手は2013年(木崎良子/2:23:34)、2020年と2回優勝していて、特に、去年優勝を果たした一山真緒の2:20:29(日本歴代4位)は現在の大会記録となっています。外国人選手をあっという間に突き放した雨中の快走は猛烈に記憶に残っています。また、2014年を除き優勝タイムは全てサブ24(2:24:00以内)を達成しています。
「サブ26」の多さ
個人的に、男子のサブ10(2:10:00以内)と同様に、女子はサブ26(2:26:00以内)を基準点としているのですが、名古屋ウィメンズマラソンはサブ26の多さも目に光ります。2019年はMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)出場を懸けた最後の国内大会という位置付けもあってか、日本人選手5名を含む11名のサブ26が誕生しました。近年はNike等各社の厚底靴改革、MGC前後から続く各選手の競争意識やレベルの向上も相まって好記録を出す選手が増加傾向にあります。
ペース変動から推測できそうな事
今度は、各大会毎のペース変動から考えられる傾向(まがい)を少し見ていきます。以下に名古屋ウィメンズマラソンのペース変動を載せます。見方は引用①~④を参考にしてください。
①各大会総合15位までの選手を対象とする
②最初5㎞は16分55秒を100と基準したときの数値
→2020年は平均16分49秒
③5~40㎞は5㎞毎に区切り、前地点のラップタイムを100としたときのペース増減
→2020年は0-5㎞16分49秒→5-10㎞16分45秒
④{(16分55秒)/35-40k記録)+((7分26秒)/(40-GOAL記録)}/2が40-GOALの数値
→下位選手の多数と平均はこの数値が低くなりがち
公式より、名古屋ウィメンズマラソンのコース図です。
スタート~最初の5㎞は割と平坦、5~10㎞は下り基調、逆に10~15㎞は登り基調。20㎞以降は細かなアップダウンが続き、20-25㎞(99.45)→25-30㎞(98.26)と数値が1以上下がっています。アップダウンでスタミナを使ってしまうことが示唆されています。そのため、34㎞付近の上り坂を前に引き離される選手が多いのかもしれません。30-35㎞(99.14)→35-40㎞(98.17)と、ここでも数値が1近く落ちています。逆に、27㎞付近から続く平坦な道で、終盤に向けてリカバリーできる選手とそうでない選手で二分されそうなコースでもありそうです。40-GOALは11名のサブ26が誕生した2019年のみ数値が跳ね上がっている他はそこまで数値は高くない印象です。
最後に要点を整理して今回の執筆を終えます。ありがとうございました。
まとめ
・過去9大会のベスト3は全てサブ26を達成しタイムが出やすい
・序盤は平坦~下り基調
・中盤のアップダウンでは仕掛けず耐え忍ぶのが正当か
・終盤の上り坂までは体力を残しておく余地がある
(3/14 12:35追記)今年は強風が吹くなどしてコンディションが良くなかったようで、10年目にして3位が2時間26分台に。しかし、その26分台が3人、8位も27分前半。参加選手の皆さん、お疲れ様でしたor引き続き完走目指して頑張って下さい。
時間があれば好走した選手で記事を書きます