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MGCファイナルチャレンジ…男子を振り返る

東京オリンピックの1年程度の延期が合意されました。今後の流れがどうなるか分かりませんが、今回はレース結果や大会で活躍した選手の過去戦績を交えつつ復習の意味も込めてMGCファイナルチャレンジを振り返ります。男子編です。

☆福岡国際マラソン

1位 2:07:10 E.ダザ
(14:52-14:57-14:54-14:59-14:54-14:57-15:08-15:35-6:54)
2位 2:09:36 藤本拓
(14:51-14:58-14:53-15:01-14:52-14:58-15:39-16:35-7:49)
3位 2:10:33 福田穣
(14:55-15:04-15:07-15:14-15:17-15:53-15:57-16:04-7:02)

ファイナルチャレンジ最初のレースは30キロ過ぎから独走したE.ダザの優勝。東京五輪に向け脅威となる…かと思いきや、まさかのドーピング陽性は残念。2位に入った藤本拓(トヨタ自動車)は自身2度目のサブテン達成も五輪設定記録2:05:49には届かず。今シーズンの選考レースには出場しないと藤本拓。その後丸亀ハーフで日本歴代2位1:00:06を出し世界ハーフの代表となりました(その後、中止が決定)。

☆東京マラソン

1位 2:04:15 B.レゲセ
(14:32-14:40-14:46-14:43-14:34-14:27-15:07-14:53-6:33)
2位 2:04:49 B.アブディ
3位 2:04:51 S.レマ
4位 2:05:29 大迫傑
(14:33-14:39-14:49-14:41-14:50-15:08-14:56-15:15-6:38)
8位 2:06:45 高久龍
(14:40-14:47-14:50-14:47-14:48-15:13-15:31-15:35-6:34)

観戦の自粛、エリートランナー約200人出走のレースとなった今大会。大会記録と日本記録超えを目指しハイペースの展開に。脚の違和感により勝負に切り替えたB.レゲセが終盤抜け出し大会歴代2位の記録で優勝。4位の大迫傑(Nike)は32キロ過ぎに日本人最上位に躍り出、自らの日本記録を更新する2:05:29で五輪設定記録を突破。力走後の号泣は貴重で、本人の苦しさが垣間見えた瞬間でした。ちなみに28人(日本人19人、うち10人が初)がサブテンを記録した最高速レースに。うち高久龍(ヤクルト)と上門大祐(大塚製薬)が2時間06分台を記録しました。

☆びわ湖毎日マラソン

1位 2:07:29 E.チェベト
(15:24-14:56-14:50-15:03-15:01-15:10-15:20-15:03-6:42)
2位 2:08:05 S.モコカ
3位 2:08:48 F.キプロティチ
4位 2:08:59 作田直也
(15:25-14:58-14:48-15:03-15:00-15:10-15:33-16:00-7:02)
12位 2:10:37 鈴木健吾
(15:23-14:58-14:49-15:04-15:00-15:10-15:42-16:59-7:32)

大迫傑の力走から1週間。出場者の力量から日本記録に届かないペースが設定された上に当日は悪天候。どうなるかと思いきや30キロまで日本選手含め10人以上先頭集団に残る展開。MGC出場の鈴木健吾(富士通)が崩れながらも粘る中で、先頭を追ったのはマラソン3回目の作田直也(JR東日本)。2:08:59で初めてのサブテンと日本人最上位に。優勝のE.チェベトは出場選手中持ちタイム№.1の実力を見せつけました。

以上3レースが終了し、東京五輪代表は以下の3人と決まりました。

中村匠吾(MGC優勝・18年Berlin4位)
PB2:08:16 マラソン4回 優勝1回 8位以内75%

中村匠吾

服部勇馬(MGC2位・18年福岡国際優勝)
PB2:07:27 マラソン5回 優勝1回 8位以内60%

服部勇馬

大迫傑(MGC3位・17年Boston/18年Chicago3位)
PB2:05:29 マラソン8回 3位4回 8位以内75%

大迫傑


また、今回は補欠ではなく候補選手として2人が選ばれました

大塚祥平(MGC4位・18年別府大分3位)
PB2:10:12 マラソン6回 3位1回 8位以内50%

大塚祥平

橋本崚(MGC5位・16年防府読売優勝)
PB2:09:29 マラソン7回 優勝1回 8位以内57%

橋本崚

女子編に続きます。

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