4年前に予約したラーメンの順番が回ってきたので食べてきた【ら道本店】
こんにちは、高下です。ヘアカラー中に失礼します。
みなさんラーメンはお好きですか?
今日はラーメンのことを書くのでよろしくお願いします。
ちなみにぼくは焼きそばのほうが好きです。
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ラーメンを食べるための予約が3年、4年待ちといわれるお店の記事を読んだのは4年前のこと。
ネットの記事で読んで、ほんまかいなと思いながら半分ひやかし程度で予約を入れたところ、先日「お待たせしました。順番が回ってきました」と連絡があった。ほんまかいな。
予約した日を確認したら2018年12月。実に4年2ヶ月の時を経て本当に順番が回ってくるとは思わなかった。
実際に食べてきたのでレポートという建前の自慢をしたい。
お店の名前は「ら道本店」。正確にはラーメン店ではなくラーメンスープ販売専門店で、ラーメンスープを味わってもらうためにラーメンとして提供しているという。もしかしてとんでもなく天邪鬼な店主なんじゃなかろうか。
場所は近鉄奈良線の東花園駅から歩いて10分ほどの閑静な住宅街。
4人で予約していたので駅で待ち合わせして一緒にお店に行くつもりだったが、JRの遅延により言い出しっぺの私だけ遅れるという失態。
しかたなくお店に連絡を入れて、3人には先に行ってもらい、私は後からひとりで向かうことになった。方向音痴には限りなくインポッシブルなミッションだが、気分はすっかりトムクルーズである。
駅を出てすぐに整列したガスメーターがあってテンションがあがった。
閑静というにもほどがあるほど閑静な住宅街。
晩ごはんの時間だからか、誰ひとり歩いていない。
帰り道がわかるようにパンをちぎりながら歩いたほうがいいだろうか。
角を曲がっても引き続き住宅街。
スマホのナビを駆使して進みむが、本当にこの先にあるのか不安になるくらいの閑静さにおののいてしまう。スマホがなかったら泣きながら110番に電話して「迷子です」とと言っていたところだ。テクノロジーに感謝。
ナビでは到着したことになっているが、失礼ながらそれでもまだここでラーメンが提供されているとは信じがたい外観。
階段をあがるとようやく「やってます」の案内があった。この心境、覚えがあるなと思ったら、ラピュタを見つけたときのパズーの興奮である。父さんは嘘つきじゃなかったんだ。
無事入店して合流。
店内は布でデコレートされていて、文化住宅感がなくおしゃれな感じ。
まず店主の水谷さんが、ここはラーメン屋さんではなくラーメンスープ販売専門店であることとか、自身が1000軒を超えるラーメン屋さんを食べ歩いてきてスープを自作してみようと思った経緯など、軽く説明してくれた。
5分ほどだったが、慣れたようすでよどみなく話す内容は、それだけで店主の伝記が書けるくらい全てを知ったような気になった。
メニューは事前に注文する必要があったのでラーメンにくわえ、おいてあるアテをひと通り注文しており、それらが自動的に出てくる。
焼き鳥4人前、ひと口唐揚げ4人前、枝豆2人前、焼豚盛り1人前。これだけでお腹いっぱいになりそう。
飲み物は部屋にある冷蔵庫から自分で取りだして飲めるので、いちいち注文する手間がはぶけてよい。
迷わず焼酎ハイボールをチョイス。
つまみながら飲んでいると、しばらくしていよいよ4年待ったラーメンが運ばれてきた。
スープ屋さんだからこそねぎとチャーシューのみのシンプルなトッピングがよく映えている。
スープはあっさりめの豚骨ながら味の層があり、食べすすめるうちにじっくり深みがでてくる。「4年待った」という期待感から味へのハードルがこのうえなく上がっているにもかかわらず、華麗に超えてくる感動的な美味しさ。
ミスター味っ子なら味皇が「うーまーいーぞー」と絶叫しながら口からレインボーのビームを出しているところである。
豚骨スープはこってりで強いにおいが特徴なので好き嫌いがはっきりしがちだ。しかし研究や試行錯誤をかさねて、あっさりでも力強い味わいにすることで万人に受けやすいスープになり、この人気になったのではないだろうか。
魔王や森伊蔵が芋焼酎というクセのあるジャンルながら、あっさりして飲みやすいということから人気となりプレミアがついたことを考えると納得の結果である。
あっさりして飲みやすいだけでなく、たしかな味わいがないと成立しないことは大前提だが。
あいにく今日は替え玉がなく、白米ならありますと聞いていたのだけど、先に食べたアテがじわじわと効いてきてラーメンを食べきる前に満腹になってしまった。
それでも胃の中の焼鳥やチャーシューをぎゅっと端によせてそのスペースに麺とスープを流し込むという松居一代もびっくりの収納術で完食。
4人のうち大食漢がひとりいて白米を注文し、おすすめの食べかたである「スープにどぼん」をやってそれはそれはうまそうに食べていた。来世は大く食べる漢に生まれたいと思った。
ラーメンを食べるのに夢中で、食べている最中の写真を撮り忘れたので、代わりに郎ラーメンを食べるちいかわのフィギュアを載せておきますね。フッ!!
もちろん満場一致で星三つの評価となり、心の中の堺正章もごきげんである。
食べ終えて、お腹をさすりながら再び水谷さんと歓談タイム。そのなかで印象に残ったのは、ここがスープ屋さんであるように、本来は冷凍で販売されているスープを買ってもらって家の冷凍庫に常備し、スーパーなどで買った麺を使って自宅で楽しんでほしいと言われていたことである。さらにラーメンにかぎらず鍋やほかの料理にアレンジしたりと楽しみかたを教えてもらった。
チャーシュー以外のアテは「かんたんなアテ」と書いてあったとおり、冷凍食品かスーパーの惣菜のような感じだったので、あくまでラーメンが出てくるまでのお酒のおつまみといった感じだろうか。食の細い方はラーメンとチャーシューに集中したほうがいいだろう。フードファイターの方は気にせずじゃんじゃん注文したらいいと思う。
みなさんもそんな「ら道本店」のラーメンを4年待って食べてみてはいかがだろうか。
予約方法はきまりがあり、少々ややこしいので、ら道本店Facebookトップにある「注目のコンテンツ」をよく読んで、手順通りに行っていただきたい。
現在、支店やスープのみの販売店も増えてきているのでそのへんもあわせて確認してほしい。
それではまた4年後に順番が回ってきたら連絡するのでよろしくお願いします。