2023年2月2日(木)にソウル市イノベーションセンターで行われた日韓若者フォーラムに参加してきました。
今回、2泊3日でソウルに滞在し、日韓若者フォーラム以外にも若者支援に尽力している韓国の方のお話を聞く機会がありました。
5年後、10年後に振り返ってみて、2023年当時の情勢として振り返ることができれば幸いです。記録も兼ねて残していきます。
●ソウル市未来青年企画団視察
2023年2月1日(水)、羽田空港から金浦空港へと出発しました。
2022年11月から韓国入国にビザが不要になりましたが、入国72時間前までのオンラインでの渡航許可が必須となります。(2023年2月現在)
まず最初に、ソウル市庁にあるソウル市未来青年企画団の視察でお邪魔しました。キム・ダヨン主務官がご説明してくださいました。
ソウル市のひきこもりは約13万人
ひきこもり要因は就職難?
ひきこもりは自己責任ではない
韓国の若者(ひきこもり)支援の現在の位置の話が聞けました。日本でひきこもりという言葉を聞くようになってからまだ2,30年だが、着々と「hikikomori」という言葉は世界に広がり、問題意識が根付いていたと感じました。
国を跨いで、このような議論ができることは個人的には好ましく、自宅の机からでは伺えないことが各地で起こっているのだと実感しました。
今度は逆に日本の取り組みの紹介の時間が設けられていたので簡単に紹介します。
日本の若者支援の事例
●意見交換を通して
ソウル市は19歳-39歳がひきこもり青年という枠で支援対象、15歳-18歳は青少年支援の枠になるそう。ただ、国の施策では34歳までとなり、年齢幅の多少のズレは生まれていました。
日本でも39歳➤49歳になったように、今後さらに政策対象年齢は広がるのではないかと個人的には感じました。
対象者を取り巻く環境や社会の変容も進み、個別化するケースが増えてきたとき、日本も含めてどのように社会システムで対応していくのか、一緒に考えていければと思いました。
今回、ソウル市の話を聞いて印象的だったことが2つありました。
一つは、行政の連携がスムーズであるということです。
ひきこもり支援をする際、仕事面/健康面/文化面/観光面/矯正面/福祉面、といった多角的な部署がそれぞれアプローチをする体制ができていると仰っていました。
これは、ソウル市(市長)の中央集権が進み、政策に対して協働する仕組みが整っていることに起因しているといえます。日本で同様の取り組みは現状難しいでしょう(いわゆるタテ割り)。
二つ目は、世論の関心の高さです。
メディアで調査報告をしたのが今年の1月ということを踏まえても、国民の関心が高まり、理解されるまでが早いと感じました。
特に、ひきこもりが社会システム上の問題であるとすぐに思えるのは想像ができず、要因については気になります。コロナ禍で孤立を感じる層の拡大による当事者性の高まりは予想できますが、実情は不明でした。
ただ、日本の支援者もそこを目指している方はいる(少なくとも私はそうです)と思うので、参考にできることは学びたいな、と思いました。
長文になりましたが、2日目の日韓若者フォーラム、3日目の韓国社会的企業への訪問の内容も引き続きレポート残していきます。
気になる点ありましたらご連絡ください。
※翻訳や文脈など、実情とは異なる内容がある可能性があります。
また、基本的に個人の感想になりますのでご了承ください。
以上