魔法の言葉をお守りに
その人のことを思い浮かべて、一言つぶやいてください。
「今までありがとう」
それだけで大丈夫です。
たったそれだけ!?と信じられないかもしれません。
確かにすぐに効果があるわけではありませんが、効果が出始めると坂を転がるようにどんどん現実化していくのです。
もし余裕があったら、感謝の言葉を増やしてみてください。
「私はあなたからたくさんのことを学びました。もうあなたはあなたの世界にお戻りいただいて結構です。今までありがとうございました」
「私はこの会社のおかげでスピリチュアルの世界に巡り合うことができました。おかげで世界が広がりました。もうここで学ぶことはありません。ありがとうございました」
というように。
私はこの言葉を実際に言っていました。
まだ誰も来ていない早朝の会社の薄暗いフロアで、週一回、私が早く出勤する日だけ。
当時はエネルギーヴァンパイアのような人間が同じチームに2人、人が仕事をしていようと迷惑を考えずに一方的にしゃべり倒してくるおばちゃんが一人、被害妄想の激しい構ってちゃんが一人、そして悪魔の化身のような意地悪な攻撃をしかけてくる人が2人(一人は前述のエネルギーヴァンパイアでもある)、という会社にいたので、毎日憂鬱で憂鬱で仕方ありませんでした。
どうにかしてこの人たちと縁を切りたいと思いつつ、なかなか会社を辞める勇気を持てなかった時、この方法を試してみました。
「私はあなたからたくさんのことを学びました。もうあなたはあなたの世界にお戻りいただいて結構です。今までありがとうございました」
と、一人ひとりの座席に向かって手を合わせ、少しずつ言葉を変えながら言いました。
すると、しばらくして驚くことが起きました。
まず、悪魔の化身兼エネルギーヴァンパイアが引っ越すことになりました。
今まで家が同じ沿線だったので一緒に帰らざるを得ないことが多々ありましたが、今度は真逆。たとえ同じ時間に会社を出たとしても、ビルの下でお別れです。
その数カ月後、その人は突然部署異動になりました。
新設の部署への異動だったので、まったく予想もしていませんでしたが、これでもうプライベートだけではなく仕事での関わりがまったくなくなったのです。
さらに数カ月後、今度は退職するという情報が入ってきました。
本人は秘密にしているのか個人的に報告もなく、最後の挨拶も特になく、いつのまにか退職してしまいました。
私が「ありがとう」を言い始めてわずか半年も立たないうちに急展開が起こりました。
急展開はまだまだ続きます。
他の人たちにも「ありがとう」の効果が一気に出てきました。
最初におばちゃんが辞めると言い出しました。
その直後に構ってちゃんが契約満了で更新しないことを申し出てきました。
最後にもう一人のエネルギーヴァンパイアが異動となり、その直後に退職していきました。
ここまで来ると喜ぶどころか怖くなってきました。恐ろしいほどの効果でした。
そして、私自身もようやく決心が固まり、退職することになりました。
携わっていたプロジェクトが完成し、とてもすんなりと退職を受け入れてもらえました。
「私はこの会社のおかげでスピリチュアルの世界に巡り合うことができました。おかげで世界が広がりました。もうここで学ぶことはありません。ありがとうございました」
会社に対して言っていたこの言葉の効果は、プロジェクト完成という形で現われて、退職までの自然な流れとなったのです。
ただ一人、悪魔の化身の人は退職せず残っていましたが、この人ともちゃんと縁を切ることができました。
今度は私が異動になったのです。
私はその前に会社を辞めることを申し出ていたのですが、退職日を待たずして数ヶ月早く離れることができました。
普通では有り得ない展開が続き、驚きの連続の日々でしたが、すべて現実の世界で起きたこと。
人生で出会う人は、意味があって出会っています。
この人たちは皆、私に何かを気付かせたり学ばせるために私の人生に現われてくれた役者さんたちなのです。
昔の会社でも苦手な人に出会ったことがありますが、その時は「ありがとう」を言えず、ただただ嫌悪感だけを持って退職するという形で離れてしまいました。
すると別のコミュニティーでも同じようなタイプの人が登場するという衝撃の展開が。
その時も私はその人を避け、コミュニティーから足が遠のき、そのうち自然消滅のように離れました。
そして出会ったのが、前述のエネルギーヴァンパイアでした。
3度も同じようなタイプが現われるなんて、異常事態です。
スピリチュアルな知識はほとんどありませんでしたが、これはきっと意味がある、私に何かを伝えようとしている、と確信していました。
そこで離れ方が良くなかったことに気が付き、方法を変更すべく考えました。
そして出会ったのが「ありがとう」と言う方法でした。
はっきり言って好きではない人に「ありがとう」と言うのは癪ではありますが、その人は少なからず私に学びを与えてくれたはず。
言葉遣いによっては人を不愉快にさせることだったり、謙虚すぎる態度は逆に周りから疎まれることだったり、世の中には話し合っても理解し合えない人間もいるということだったり。
そう考えると、これらの出会いは無駄ではないように思えてきます。
だから素直に言えるのです。あなたからの学びは全て終わったので、あなたは元の世界にお戻りください、と。
これは魂の供養に似ている気がします。
どんな形であれ、学びを与えてくれた人に感謝を伝えることは当然のこと。
大事にしていたものを手放す時と同じように心を込めて「ありがとう」と言えるようになった時、傷付けられた私たちの心は修復されて強く輝けるようになっているはずです。
それでは、皆さま、良い夢を。
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