乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 FINAL! Day1観戦記
1年9か月ぶりのライブ
2021年11月20・21日に東京ドームで行われた「乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 FINAL!」の1日目に参戦しました。
私にとっては、昨年2月22日の8thのバスラ2日目以来、1年9か月ぶりのライブ参戦でした。
4年前の東京ドームでのライブは「全落」だったので、初めての東京ドームでもあり、1次抽選で当たってからの約1か月は本当に楽しみでしょうがなかったです。
会場周辺も人が多く、「あー、ライブ会場ってこんな感じだったな」と思い出しました。
チューリップの影ナレ、オープニング映像からOvertureが流れ、ライブが始まりましたが、正直、冒頭の数曲はあまり良く覚えていません。「ライブってどんな感じだったかな」という感覚と、メンバーの歌って踊っている姿を久しぶりに生で見て、夢の中にいるような感覚でいるうちに、気がついたらメンバーの挨拶。
イベント制限も緩和され、徐々にライブシーンにも「日常」が戻っていくのでしょうが、この2年近くのブランクは予想以上に大きなものだったなと思った序盤です。
2期生の貴さ
真夏の全国ツアーなので、ファン投票で上位だった曲の披露、そして、期別の曲披露へと続いていきました。
私は堀未央奈推しからの2期生推しなので、補正がかかっているのはご容赦いただきたいのですが、2期生のそんざいがこれほど貴く思えたライブはなかったと思います。
北野日奈子の「日常」は、何度もライブで見ているけど、本人、メンバー、スタッフ、演出、毎回気合がすごく、過去最高を更新し続けている。これまでも「制服のマネキン」や「世界で一番 孤独なLover」と、ダンスナンバーが披露されてきましたが、「日常」がその地位を確立した観があります。
鈴木絢音の「自惚れビーチ」。2期生ライブやアンダーライブで泣いている姿も見たけど、「秋田が生んだ大天使」、やっぱり笑顔が最高だ。初選抜のジコチューの前のような明るさを感じました。
そして、「ゆっくりと咲く花」。昨年3月の幻の2期生ライブで初めて披露された曲。やっとライブで聞けたけど、もう4人しかいない。その光景を見たとき、涙が止まらない。
新内眞衣にとっては、卒業発表後初で最後の全体ライブ。その感情が一気にあふれた瞬間でした。
山崎怜奈センターの「錆びたコンパス」は、2日目の披露で配信で見ましたが、緊張と気合が伝わってきました。
乃木坂は、2期生と3期生の加入期間で4年近く間が空いている。2期生がしっかりとつなぐ役割を果たしてきたからこそ、3期・4期に乃木坂の雰囲気や良さが引き継がれていると私は思っているので、勝手ですが、もうしばらくこの光景が見たいなと思いました。
賀喜遥香の「空気を変える力」
「ゆっくりと咲く花」からのエモーショナルな空気を一気に変えたのが、「I see…」でした。
かっきーには「空気を変える力」があると思います。
加入当初は、夜明けのキャンペーンを一人でやったりして、「歌がうまく、おしゃべりもしっかりした、優等生」という印象でした。でも、8thのバスラで「強がる蕾」を泣きながら歌っているのを見て、人間的な弱さも見え、一気に魅力が増しました。
「I see…」のときも、「君に叱られた」のときも、イントロがかかった瞬間に、会場の空気がパっと明るくなり、テンションも上がったように感じました。
今までこういう空気を変えるのは、まいやんだったと思います。誰もが持てる力ではありません。
まだ自信はないかもしれませんが、それを持ったとき、もっと素晴らしいアイドルになるのだろうなと思っています。
久保史緒里から生田絵梨花へ、生田絵梨花から久保史緒里へ
「きっかけ」では、メンバー一人ひとりが歌い継いでいきました。
大サビ前の久保史緒里から生田絵梨花へのリレーは、今の乃木坂の最高峰であり、ライブの肝であったと思います。
いくちゃんは来月には卒コンがあり、年内いっぱいで卒業します。そうなると、久保ちゃんにかかる期待や負担は大きくなるでしょう。そのことも感じた演出でした。
のぎ動画の久保チャンネルの中でかずみんが言っていたように、久保ちゃんはいつかセンターに立つ存在だと思います。ただ、久保ちゃん自身は、本人が言っていたように、休業していた期間もあって、期待に応えられていないという思いも持っているようです。
私は「不眠症」(「いつかできるから今日できる」のカップリング曲。久保・山下センター)という曲が大好きで、以来久保ちゃんのファンなので、休業前のつらい状況も少しは知っているつもりです。
なので、正直、負担に感じるようなことは言いたくないです。
とりあえず、来月のいくちゃんの卒コンを楽しんでください。私はその姿を応援します。
いくちゃんにとっては、今回のライブは最後の全体ライブ、ドームでのライブでもありました。サイリウムが黄色になることも多く、もうお別れが始まっているという感じがしました。
ラストのセンター曲「最後のTight Hug」のライブ初披露もありました。振付がseishiroさんということで、美しいパフォーマンスでした。これがあと何回見られるのかと思うと、いっそうさびしさが募ります。
いくちゃんは卒業しても絶対に活躍するだろうし、見る機会は減らないだろうけど、「乃木坂46の生田絵梨花」が見られるのはあとわずか。それを見られたのは本当に良かったです。
「変わるもの」「変わらないもの」
ライブが終盤に行くにつれて感じたのは、卒業生の多さです。
夏の定番曲の「ガールズルール」や「夏のFree&Easy」、「太陽ノック」、どの曲もセンターが代わり、オリメンも少なくなっている状況にさびしさを感じてしまいました。
曲は変わらず歌い継がれていくのは乃木坂の良さですが、一方で変わってしまうこと、好きになった「あの頃の乃木坂」はもうないのだと思ってしまうのも事実です。
それはメンバーも同じようで、MCで端々から感じることがありました。メンバーの卒業が相次ぐ中で、誰もがどのように乃木坂を守っていけるのか、引き継いでいけるのかを考えているんだなと感じました。
「変わっていくことも、乃木坂の良さであり、美しさ」と以前生駒ちゃんが言っていましたが、同時に後輩メンバーからは「守っていきたい」「受け継いでいきたい」という思いをひしひしと感じ、ファンとしてうれしく頼もしい半面、型にはまらないでほしいなとも思います。
アンコールでは、来年5月に10周年のバスラを横浜の日産スタジアムで開催することが発表されました。
全体ライブは半年以上間隔が空くことになります。
また、2日間ということなので、おそらく全曲披露は無理でしょう。
私にとっては、推しが卒業して初めてのライブでもありました。正直、気持ちが続いていくのか不安もありました。
でも、ライブを見終わって、「ダンケシェーン」じゃないけど、「やっぱ乃木坂だな」と思いました(ライブではかずみんに変えられましたが)。
もうしばらく乃木坂ライフが続きそうです。